飼い犬タロのつもりで詠む「犬短歌」、2021年下半期の190首です。 まあまあのも今ひとつのも全部上げました。わりと気に入ってる歌の最後には*マークをつけてます(/サキコとあるのは私名義の歌)。 ◆七月(36首) もしかして怒ってますかなんか目が怖いんですけどあっごめんなさい チラシの絵困ったらイヌ特に柴 ネコもたまには出してあげよう 俺が今生きているのは偶然でアイス舐めたいのもまた偶然 ママの顔忘れて七年カルガモの親が子を呼ぶ夏の夕暮れ 自由主義者たちの踊れる世の中で犬は犬なりの礼節を知る 窓口で切手買いたる若力士鬢付け油に香る七月/サキコ * 泥付きの鼻に鼻キスしたあいつ泥が好きなの俺が好きなの * 締め切りを忘れたおばさんフィラリアのお薬だけは忘れないでね ワンワンと吠えて「おや犬らしいね」と言われた何だと思ってたんだ 災害の町で土砂掘る犬たちと俺は果たして同じ犬なのか 年三