ニューデリーの有名な鉄柱。国連教育科学文化機関︵ユネスコ︶の世界遺産﹁クトゥブ・ミナールとその建造物群﹂の敷地内にある/Allen Brown/Alamy Stock Photo ︵CNN︶ 鉄の構造物が、風雨にさらされながら1600年もの間さびることなくそびえ立つことは可能なのだろうか。建造当時の技術不足を考えると、あり得ないことのように思える。 だが、国連教育科学文化機関︵ユネスコ︶の世界遺産に登録されている﹁デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群﹂︵インド・ニューデリー南郊のメヘラウリー地区に位置する13世紀初頭に建てられた歴史的記念碑と建造物の複合建築群︶の敷地内には、まさにこの謎を証明するような不思議な建造物がある。 クッワト・アルイスラム・モスクの中庭に入るとすぐに、上部に装飾が施された高さ7.2メートル、重さ6トンの鉄柱が目に入る。 注目すべき点は、この鉄柱はニューデリーの