著: 玉置 標本 (撮影:宮沢豪) 首都圏から地方に移住した友人は何人かいるが、その中でもじっくりと話を聞いてみたかったのが、「ざざむし。」というサイトを運営する日比野理弘さんだ。「ざざむし。」は、自分の力で食材を手に入れ、その個性にあわせて調理して、固定観念に惑わされることなく評価する喜びを教えてくれる稀有なサイトである。 ただそこに書かれている内容は、釣った魚とか摘んだ野草を食べてみましたというレベルではない。例えば本人が花粉症なのにスギ花粉を集めて自家製麺に練り込む、昆虫食として注目を集める便所バチの幼虫を自家養殖する、杏仁の香りがするフェモラータオオモモブトハムシの幼虫を絶品デザートに仕上げる、ナメクジは腹を壊すという説を大真面目に考える、さまざまな有毒植物を試してみるとかなのだ。 こんな感じに相当どうかしている(良い意味で)日比野さんが、長く住んでいた神奈川県から、2017年に富
文 能町みね子 誰かの「やめた」ことに焦点を当てるシリーズ企画「わたしがやめたこと」。今回は、エッセイストの能町みね子さんに寄稿いただきました。 能町さんがやめてみたのは「料理を作ること」。 料理が苦手だったにもかかわらず、長年「きちんと自炊をしなきゃ」という“常識”にとらわれ、結果「自炊すら満足にできない自分」への“落胆”につながっていたそう。 誰しもが「正しい」と捉えることに抵抗して生まれたのは、精神の健康と、自分への自信でした。 ***18歳で初めての一人暮らし。私は自炊をするつもりでした。それまで料理をしたことはほとんどなかったけれど、一人暮らしの人は料理をするものだ、と思っていました。節約のため、栄養バランスのため、そして自立した人間として! 実際、最初はがんばってやっていました。カレー。シチュー。チャーハン。炒め物。ごく簡単で、多少野菜が取れるもの。 だんだんレパートリーは増え
こんにちは、高円寺メタルめしのヤスナリオです。 寒い季節の私のオススメ、フライパン1つで作れるお手軽すぎるスープスパゲティレシピ。 www.hotpepper.jp www.hotpepper.jp 今回は「トマたまスープスパゲティ」をご紹介します。 玉ねぎ、ツナ缶、カットトマトで作ったスープに、スパゲティを乾麺のまま入れて煮込むだけ。仕上げに溶き卵を加えて、とろ~り熱々のスープスパの出来上がりです! スープが絡みやすい細めのスパゲティを使うのがオススメですよ。 ヤスナリオの「トマたまスープスパゲティ」 【材料】1人分 スパゲティ(細めがオススメ。今回は1.5mm) 100g カットトマト(缶詰、パック入りなど) 200g程度 卵 1個 ツナ缶(オイル漬けタイプ) 1缶 玉ねぎ 1/4個 水 500ml 塩 小さじ1/3 パセリ(みじん切りにする) 適量 オリーブオイル、粗びき黒こしょう、
自分の作ったサービスで食っていく。 僕みたいに、大した技術力もなければフォロワーも少ないような個人開発者が自分のサービスを広めるために、集客に本気で取り組んでいる過程をまとめていく。 まだ食っていくには程遠いが、想定に近い動きをできているため、ここで思考を整理しつつアプローチをシェアする。 僕が運営しているサービス いま僕が運営している『はいしんツールキット』はライブ配信者(ゲーム実況・VTuber etc.)向けのツール集だ。 YouTubeなどでライブ配信を見る習慣がある方には馴染み深いであろう、配信画面に視聴者のコメントを表示していたり、DiscordのアイコンがPOPに表示されていたり、ライブ配信活動に便利なツールを使えるのが主な機能となる。 Zennのユーザには縁遠いサービスなのは残念だが、いつどの時間でもYouTubeやTwitchを開けば、うちのサービスを使った配信者さんを簡
もう随分昔の話なんですが、とある出版社さんにお世話になって、ゴーストライターっぽい仕事をやっていた時期がありました。 ゴーストライターといっても 「芸能人や有名人の代わりに単著を書く」というような華々しい仕事をしたことは一回もなく、 単に「誰かが、何かの事情で予定通り書けなくなった時、穴埋めに何か急いで書く」 というのが主要な役割だったのでそう呼ばれていただけなのですが、書くだけならとにかく色々書きました。 行ったことがない場所の旅行記を書いたことも、連載ものの時代小説の途中一回だけを書いたこともありました。 連載もの小説の途中だけを書くというのは自分でも割と面白く、書きながら 「これ、俺が登場人物全員切腹させたら来週どうなるんだろうなー」 とかよく妄想してました。まあ普通に考えて、それ実際にやったらめっちゃ怒られてボツになるだけでしょうけど。 ちなみにこの時は、プロットすら何も渡されてい
Reproでマーケティングをやっている實川(じつかわ)と申します。以前MarkeZineさんでコンテンツマーケティングをテーマに登壇の機会をいただきまして、その際に語ったことを改めて整理するnoteです。 登壇の内容について、ありがたいことにレポート記事を作っていただきました! 【理論編】【実践編】【Q&A】という3部構成です。 このnoteでは、このまとめにも収めきれなかった内容を解説していきます。 さて。コンテンツマーケティング、やってますか? 正直、ムズイですよね。 最初からぶっこみますが、世の中のコンテンツマーケティング、ぶっちゃけ6~7割くらいは成果出てないんじゃないかというのが長年関わってきての感想です。 なぜコンテンツマーケティングは失敗するのか僕の考える失敗理由は大きく分けて2つです。 ①成果が出るまでやっていない ②戦略を間違えている これに加えて「施策の精度が低い」とい
東京と田舎、東京と地方を見比べ、どちらかを称賛したり罵倒したりする言説はネット上では事欠かない。 そうした時、東京を持ちあげたい人は田舎や地方は不便だと腐し、東京を悪く言いたい人は一極集中だ、お受験地獄だ、土地代の高騰だのを挙げる。 田舎や地方は自然に触れやすく、大都市圏は自然に触れにくい、といった言い草もありがちだ。 本当は、首都圏でも案外自然には触れやすく、田舎や地方でも意外と自然に触れにくいものなのだが。 東京への一極集中が再び始まった -日経ビジネス たとえば日経ビジネス『東京への一極集中が再び始まった』という記事がアップロードされた時にも、記事に言及していた人の多くが東京と地方、とりわけ大都市圏と田舎を比較していたのをよく覚えている。 そうした比較の多くは、地方の国道沿いで暮らしている私の肌感覚には馴染まないものだった。 東京と地方を比較する言葉には、重要な中間項が抜けていると私
コカドケンタロウ・塚本直毅 【左:コカドケンタロウ】1978年8月8日生まれ、大阪府出身。ワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビ・ロッチのツッコミ担当。2005年にコンビ結成。『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)の出演で話題となり、『爆笑レッドシアター』(フジテレビ)のレギュラーメンバーに。『キングオブコント』では2009年、2010年、2015年に決勝に進出。【右:塚本直毅(つかもと・なおき)】1984年12月28日生まれ、静岡県出身。ASH&D所属のお笑いコンビ・ラブレターズのメンバー。2009年にコンビ結成。2011年、2014年、2016年、2023年に『キングオブコント』決勝戦へ進出。お笑いだけでなく映画やドラマにも出演し、作家としても活動している。 「ミシン」が紡ぐ2人の関係 ロッチのコカドケンタロウさんと、ラブレターズの塚本直毅さん。お笑い芸人であるおふたり
問題解決能力とは、目の前の問題を解決するために「物事を前に進める」力を指す。 理屈や分析をこねくり回す能力ではない。 実務を回す能力だ。 その「問題解決能力」が初めて問われたのは、コンサルティング会社に入社して間もなくのことだった。 * 新卒でコンサルティング会社に入ったとき。 新人研修が終わって、私が初めて割り当てられた仕事は、実はコンサルティングではなく、「セミナー運営」だった。 私は、正直なところ、とてもがっかりした。 現代社会の権力の中心である、経営者がどのような意思決定をしているのかを知りたかった。 だから、コンサルティング会社に就職した。 ところが現実に、私がやったのは、 テキストを印刷し セミナールームを手配し 椅子を並べ 受付をやり ドリンクを用意し アンケートを用意し 講師を迎え お客様をお見送りし 片づけをし ゴミを捨てる という、誠に地味な仕事ばかり。 私が期待してい
2019年はコンテンツマーケティング関連のイベントでお話しする機会が何度かあり、その中でたくさんの質問をいただいたのですが、すべての質問にお答えすることができませんでした。 そこで改めてこの場を借り、質問に回答させていただこうと思います。私の経験則にもとづくものも多いですが、参考情報としてご覧いただければ幸いです。 目的・意義・戦略 Q1. オウンドメディアの重要性を経営層に理解してもらうにはどうすればいいですか? いわゆるオウンドメディアについては、成果が出るまでに時間がかかることが多く、必ず成功すると事前に言い切れません。 そのため、経営者や事業責任者が、オウンドメディアの力をそもそも信じているということは、推進する上での重要なポイントになります。逆に、否定的な人を説得して始めるのはなかなか難しい施策ともいえます。 こういった前提があった上での回答ですが、オウンドメディアの目的を、一つ
このたび、BtoBサイトの成功パターンをまとめた『BtoBサイト・チェックリスト』とワイヤーフレームを、株式会社ベイジ、株式会社才流、株式会社WACULの3社連名で発表しました。 チェックリスト(PPT版)ワイヤーフレーム(PPT版)ワイヤーフレーム(XD版)ここで取り扱っているBtoBサイトとは、BtoB企業のマーケティングあるいはセールスに貢献することを目的として作られたwebサイトのことです。そしてこの取り組みの根底にあるのは「BtoBサイトにおける車輪の再発明を減らしたい」という3社共通の思いです。 BtoB企業といっても多種多様な企業が存在するように、BtoBのマーケティングやセールスを含む購買プロセスも突き詰めれば、個別の商材特性、顧客特性、業界特性、組織特性、経営環境などの影響を受けた、多種多様なものになります。 しかしながら、個別最適化しか手がないわけでもなく、BtoBビジ
自身のサイトがメンテナンス時に、どのようなページを表示しているか、把握してますでしょうか。 特に複数サイトを担当している方や、ドメイン内に複数システムが組み込まれているサイト、いつも深夜にメンテナンスしている場合などに、メンテナンス時に表示されるページの状態を把握できていないことがあると思います。 Google検索セントラルブログでは、メンテナンス時には503のhttp headerステータスを返すように推奨しています。 HTTP ステータス コードとして 503 (Service Unavailable) を返すように設定した方が、検索エンジンのクローラに対してダウン タイムが一時的であることを伝えることができます。 https://developers.google.com/search/blog/2011/01/how-to-deal-with-planned-site-downti
SEOに強いWebマーケティング会社「ウェブライダー」代表の松尾です。 この記事はSEO業務に従事するすべての方へ向けて、私たちウェブライダーがSEOコンサルティングの中で大切にしているSEO哲学について共有します。 進化を続けるGoogleアルゴリズムの中で、継続して評価されるサイトを運営するには、Googleの進化の方向を予測しつつ、サイト運営者の歩むべき方向を示すコンパスが必要です。 この記事ではそのコンパスを提供します。 ちなみに、私たちウェブライダーは、SEOコンサルティングを手がけるいっぽう、自社メディアも運営しています。 中でも「美味しいワイン」「美味い居酒屋」「Betters」「CHECK-LIST」「素敵なギフト」などのメディアは、さまざまな検索ワードで上位表示し続けています。 今回紹介するのは、まさにそれらメディアの成功を支えている哲学。 もしあなたが「Googleのア
コンテンツマーケティングに取り組むことで劇的に変わったのが、見込み客の”数””と”質”です。 当初は1年で月間10万PVを目指して取り組んでいましたが、公開から1年2ヶ月で30万PVまで成長しました。 既に学校の既存本サイト・関連サイトのPVを大きく追い越しています。 実際にブログを見て問合せを頂くことも増えていて、認知拡大面で非常に大きな役割を果たしていますね。 資料請求の数も、去年を圧倒的に上回っており、昨年対比で倍以上のリード数を獲得できています。 ”資料請求→来校率の割合がとにかく高い”実際にコンテンツマーケティングに取り組んで驚いたのが、いわゆるCVの歩留まりの良さです。 学校資料の一括請求サイトを利用してCVを獲得する場合、CPAは抑えられますが、実際に来校まで繋がる”質の良い見込み客”を効率的に獲得できる訳ではありません。 それがブログの場合、記事をしっかりと読み込み、興味を
「コンテンツマーケティング」に取り組む企業が増えています。一方で、コンテンツマーケティングという言葉は知っているものの、正確な定義や施策の具体的な内容、事例については答えられないという方もまだまだ多いと思います。そこで、今回は事例を混ぜつつ、コンテンツマーケティングの基本知識について、様々な視点からまとめました。 コンテンツマーケティングとは コンテンツマーケティングの特徴 コンテンツマーケティングの種類 コンテンツSEOとの違い コンテンツSEOだけではないコンテンツマーケティングの例 オウンドメディアマーケティング 動画マーケティング ソーシャルメディアマーケティング メールマーケティング ホワイトペーパー、ebookなどダウンロード資料 セミナーやイベント 具体的なコンテンツマーケティング事例を紹介 コンテンツSEOの例 動画コンテンツの例 SNSコンテンツの例 メールマーケティング
Google アナリティクス(以降「GA」)の利用停止が2023年6月末と残り9ヶ月をついにきりました。Googleは代替ツールとしてGoogle アナリティクス 4(以降「GA4」)を提供しており、多くの企業がGA4への移行を始めています。 support.google.com しかし「GA4は難しそう」であったり「今はまだGAが使えるから大丈夫」ということでGA4の移行を行っていないサイトも多いのではないでしょうか。3回シリーズとして、GA4の導入や設計など数多くの案件に携わっている株式会社HAPPY ANALYTICSの小川卓(id:ryuka01)がGA4に関しての連載を寄稿させていただくことになります。 全3回の内容は以下の通りとなります 第1回:オウンドメディア担当者がGA4に移行するべき4つの理由 第2回:オウンドメディア担当者がGA4を導入するための初期設定と活用するべきレ
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