東京・渋谷駅の地下に新しい広場ができた。そこはなんと、渋谷川が上空を飛んでいるという場所だ。 なにそれどういうこと。さっそく見に行ってきました。 渋谷駅のどこに広場ができた? その広場「渋谷駅東口地下広場」は、開業したばかりの渋谷スクランブルスクエアと東急東横線などへの通路を結ぶ、新しくできた通路上にある。 この地図で「広場」と書いた緑色のところがそうだ。(下の「スクスク」は渋谷スクランブルスクエアです。なおこの見取り図は各種資料もとに作った目安であり、正確ではありません。) この通路ができたことによって、渋谷駅の動線がまたちょっと便利になる。のだがそれよりも注目したいのは「川」と書いたオレンジの渋谷川の存在だ。新しい広場は渋谷川をくぐるように作られている。それも、ちょうど天井から川が飛び出すような位置関係になっているのだ。 ここがその広場。なんとこの景色のなかに川がある! 赤で囲ったとこ
蓮實重彥さんの連載時評「些事にこだわり」第15回を「ちくま」9月号より転載します。延々とつづく渋谷駅周辺の再開発。東横線の地下化はじめ誰も便利になったとは思っていないはずの一連の大工事は都市再開発法によると「公共の福祉に寄与することを目的とする」そうなのだが、本当に? との疑問についてお話しさせていただきます。 避けようもない暑い日ざしを顔一面に受けとめながら、タワーレコードの渋谷店で購入した海外の雑誌を手にしてスクランブル交差点にさしかかると、すんでの所で信号が赤となってしまう。階段を降りて地下の通路に向かう方法もあるにはあったが、年齢故の足元のおぼつかなさから灼熱の地上に立ったまま青信号を待つことにしていると、いきなり、かたわらから、女性の声がフランス語で響いてくる。ふと視線を向けると、「そう、シブーヤは素晴らしい」と「ウ」の部分をアクセントで強調しながら、スマホを顎のあたりにあてた外
なんていうか東京って街ごとに性格があってさ 新宿と渋谷と銀座と秋葉原とお台場行くのでは全然目的も違ってくるじゃん なんなら街ごとどころか新宿東口と西口みたいな「駅の出口」ごとに目的変わったりするじゃん でも地方は違う イオンで全て解決する 車で30分も走ればすべてが揃うイオンがある (そもそも子持ちにはいつでも自由に使える車があるってことが楽すぎる) イオンを中心に家電量販店や飲食店も乱立しているので、脳死でとりあえずイオンに向かっとけば大抵の用事はこなせる 服買うなら新宿行って、電化製品買うなら秋葉原行って、バッグ買うなら銀座行って、飯食うなら渋谷行って、子供と遊ぶならお台場行ってとか考える必要ない まあそれだけ選択肢があるってことなんだけど、現代人の欲望や可処分所得、時間対して東京はオーバースペックなんだよ つーか実際上記の予定って本来新宿だけでだいたい片付くんだよな でもそれぞれに特
「最低な再開発」とSNSで名高い大阪梅田の住友タワマンの事例から、「日本で今後あるべき再開発」について考える 東京の明治神宮外苑再開発問題について書いた記事がめちゃバズってTBSの討論番組にも呼ばれたりしたので、日本各地の「再開発」について「アレはどう思う?」ってX(ツイッター)って知らない人に聞かれることが増えたんですよね。 なかでも、「大阪市立大阪北小学校跡地」に住友不動産が建てたタワーマンションは「最悪of最悪」の再開発だろう、という話がSNSで盛り上がっていて、興味を持ったので正月の帰省に合わせて現地を見に行ってきました。 今回記事は、この「梅田の住友不動産のタワマン」の話を皮切りに、よく話題になる明治神宮外苑や下北沢といった色んな事例を取り上げながら今の日本における「再開発」がどうあるべきか、について考える記事になります。 (いつものように体裁として有料記事になっていますが、「有
2027年度にJR東京駅前に高さ日本一となる、およそ390メートルの超高層ビルが開業する予定です。現地で工事が進む大規模な再開発事業の詳細が、17日発表されました。 不動産大手の三菱地所などは、JR東京駅の北側にある常盤橋の周辺、3.1ヘクタールの敷地で大規模な再開発を進めています。 会社は17日、事業の詳細を発表し、2027年度の開業を目指す再開発地区の名前を「TOKYO TORCH」とします。 新たに建設されるビルは、高さおよそ390メートルの地上63階建てで、ホテルや大規模なホールのほか、高さ350メートル余りのところに展望施設を作ります。 完成すると大阪市にある高さ300メートルの「あべのハルカス」や、東京 港区に「森ビル」が建設中で2023年に完成予定の高さ330メートルのビルを超えて、日本で最も高いビルになります。 また新型コロナウイルスの感染拡大で、屋外スペースのニーズが高ま
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2023年2月4日に開催された「南池袋遺跡」の見学会に行ってきました! 到着したら、かなりの行列。 都会のど真ん中で発見された遺跡は注目度も高いですね。 地図ではここ↓ 豊島区南池袋2-40付近。 豊島区役所が近いです。 遺跡が発見されたのは南池袋二丁目C地区再開発南街区。 2021年8月から発掘調査が行われており、現在も調査は続けられています。 受付で資料もいただけました。 南池袋遺跡について詳細に説明されています。 発掘調査では、縄文時代や江戸時代〜昭和時代の生活の跡が見つかっていますが、特に重要な発見として、日本の写真産業の始まりとなった「東洋乾板株式会社」の工場の建物跡があげられます。 オフィス街や繁華街としてにぎわう現在の池袋から想像することは難しいですが、豊島区内には明治時代以降さまざまな工場がありました。 雑司が谷地域の歴史や産業を語るうえで東洋乾板の工場は重要な施設だといえ
流通専門誌、大手新聞社の記者を経て独立。現在、フリーライター、流通ジャーナリスト、流通コンサルタントとして活動中。森山真二はペンネーム。 ビジネス奇想天外 「絶対に売れる」と期待された新商品が鳴かず飛ばずに終わる。「本当に売れるのか?」と懐疑的な評価を集めた新商品が大ヒットする。伝統ある老舗企業が「絶対にやらない」と思われた新規事業に参入する――。 ビジネスの世界では、時として全く思いもよらない出来事が起こる。その裏側にあるドラマを、さまざまな業界に精通した執筆陣がひもといていく。 バックナンバー一覧 ドン・キホーテが今春、昔ながらの「混沌とした店づくり」を再現した店舗を大阪にオープンした。光るカー用品やカラコンなどの「ヤンキー向け商品」を取り扱っているほか、今では珍しい深夜営業を実施している。その裏側で、東京・渋谷では、プライベートブランドを重点的に取り扱う新型店舗「ドミセ」がひっそりと
東急百貨店は、渋谷駅で運営する東急東横店の営業を2020年3月31日で終了する。親会社の東急電鉄などが進める渋谷駅再開発に伴うもの。地下1階で営業する食品売り場「東急フードショー」など一部は営業を継続するものの、1934年に開業した老舗百貨店としての歴史には幕を閉じる。 東京におけるターミナル型百貨店の草分けとして知られる東急東横店は、その立地から多くの来店客を誇り、同社の中では富裕層の顧客が多い渋谷本店を上回る「売上高・利益ともに最大の店舗」(同社広報)だった。閉店に伴う従業員の希望退職募集は行わず、他事業部への配置転換などで対応する。渋谷駅再開発に伴う閉店は既定路線だったものの、百貨店が一番店を失う影響は大きい。同社は収益モデルの見直しを迫られることになる。 現在、渋谷駅では東急電鉄、JR東日本、東京メトロの3社による再開発が進められている。東急東横店はすでに13年に東館を閉店して、西
渋谷の次は新宿だ。「世界一の駅」をめぐる再開発計画の全貌が見えてきた。 東京都内における再開発の主役はおよそ10年周期で入れ替わる。2000年代は六本木ヒルズ、東京ミッドタウンを主軸とした六本木エリアが主役だった。 2010年代の主役は渋谷駅周辺エリア。2012年開業の渋谷ヒカリエを皮切りに、昨年11月には渋谷駅直上に高さ約230メートル、地上47階建ての渋谷スクランブルスクエア東棟、12月には東急プラザ跡地に地上18階建ての渋谷フクラスが開業した。さらに今年に入ると1月に銀座線の渋谷駅に新駅舎が誕生、6月には山手線から遠く離れた場所に位置していた埼京線ホームが山手線ホームと並列化し、利便性が大幅に改善された。 新宿駅地下に東西を結ぶ自由通路が完成 その渋谷駅に続き変貌を遂げようとしているのが、2020年代の主役になるであろう新宿駅エリアだ。今年7月、新宿駅地下に東西を結ぶ自由通路が完成し
再開発直前の独特の風景の町をめぐる「早くしないと再開発されちゃう町めぐり」という記事を以前書いた。あれから8年たち、予定では再開発は終わったらしい。現在はどうなっているのか、当時のようすと比べてみた。 東京都中央区 湊 8年前、中央区の湊では「湊二丁目東地区第一種市街地再開発事業」という名前の再開発が行われていた。 当時のようす 当時のようす その工事が始まる直前のようすが印象的だった。建物は少しづつ歯抜けになり、古びた建物が一人ぼっちで立っているようにみえる。 その工事が一昨年くらいに終わったという。再開発というのは、いったん工事が終わってしまうと前のようすを忘れてしまいがちだ。現在のようすを見に行って、再開発前の景色と比べてみることにした。 (これ以降、分かりやすいように昔の写真は周りをオレンジ色で囲みます。) 再開発前 再開発後 まずここは再開発地区の入口だ。当時と同じ位置から同じア
立ち飲みの聖地として長年愛されてきた「富士屋本店」は渋谷再開発のため閉店しましたが、 2022年11月、そのスピリットを継いだ「立呑 富士屋本店」が新たにオープンしました。リスタートを切るうえで意識した、店づくりのポイントとは。 一度ならず、何度も足を運んでくれる「おなじみ」のお客さんは、飲食店にとって心強い存在です。多くの常連客の心をつかむお店は、どのような工夫をしているのでしょうか。 2022年11月、渋谷区桜丘にオープンした「立呑 富士屋本店」は、かつてこの界隈で立ち呑み文化が広がるきっかけとなったとされている「富士屋本店」を前身とするお店です。 名物の「ハムキャ別」や「ナス味噌」といった往年のメニューに加え、酒場好きの心をくすぐる料理やドリンクが好評で、若い世代からも支持を受けています。昔の雰囲気を残しながらも、今の時代に合わせ変化を遂げた同店で、常連客を生みだす心得について話を聞
2020年7月にKADOKAWAが手がけている「ところざわサクラタウン」という拠点がオープンする。なぜ東所沢という地を選んだのだろうか? 写真はJR武蔵野線の東所沢駅(筆者撮影) 前回の記事(「再開発真っ只中『西武の城下町』所沢の栄枯盛衰」)の取材で所沢駅周辺を訪ね歩いて驚いたのは、その再開発の進展ぶりだった。1980年前後からベッドタウン化を進めてきた所沢は、世代交代の時期を過ぎ40年余りが経った。人口減少時代を迎えるなか、将来を見据えたまちづくりと新たな魅力づくりに真剣に取り組まなければならない状況に対峙しているようだ。 開発は所沢駅周辺だけではない その所沢市内で進んでいる再開発は、中心地である西武線の所沢駅周辺ばかりではない。 JR武蔵野線東所沢駅周辺でも、出版大手で総合メディア産業のKADOKAWAが「ところざわサクラタウン」という拠点を設け、そこをポップカルチャーの複合施設とし
神宮球場などを建て替える明治神宮外苑の再開発で、周辺の樹木およそ900本を伐採する計画があることが分かりました。 再開発の事業者は、代わりに1000本近い木を植樹する計画ですが、有識者は「樹齢100年を超える樹木も多く、景観が失われる」として懸念を示しています。 東京 新宿区と港区、それに渋谷区にまたがる神宮外苑は、大正15年に建設された都市公園で、エリア内に国立競技場や神宮球場、秩父宮ラグビー場などがあり、今後、一部が再開発される予定です。 再開発では、神宮球場と秩父宮ラグビー場が場所を移して建て替えられるほか、商業施設などが入る2棟の複合ビルが新たに建設される予定です。 事業者が先月、新宿区に提出した資料によりますと、再開発エリア内にある高さ3メートル以上の樹木1904本のうち、国立競技場南側の一帯や「聖徳記念絵画館」前の広場を中心に、892本を伐採する代わりにエリア全域に新たに979
神田錦町更科 @kandasarashina 神田錦町更科です。江戸三大老舗蕎麦屋の麻布永坂総本家更科堀井の唯一の分店。明治の初めに神田に店を開いてから蕎麦一筋。御来店お待ちしております! 神田錦町更科 @kandasarashina 以前なんでも鑑定団から先祖のお宝がいくらになるか鑑定しませんかと言われた事があります。 今回再開発で等価交換の話が出て、土地の値段だけで他に行けとのこと。先祖が命懸けで守った暖簾や建物には一円の価値もつきませんでした。価値と言うのは人それぞれです。私にはこの店が一番の価値です。 pic.twitter.com/99xMJG4krn 2023-03-20 10:51:52
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