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 33         !? -NHK NEWS WEB  
  • 小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」|平成 -次代への道標|NHK NEWS WEB

    歴史社会学者として活躍する小熊英二さん。膨大な資料をもとに、『<日本人>の境界』『<民主>と<愛国>』といった著作で、日本社会の意識の変遷を読み解いてきました。2019年7月に出版した本では、終身雇用や年功序列といった雇用慣行をはじめとした日本社会の構造を、雇用、教育、福祉の観点から横断的に分析し、解き明かしています。小熊さんは、「今の社会は、1970年代の仕組みのままで、もうもたなくなっている」といいます。 (聞き手:ネットワーク報道部記者 岡田真理紗 木下隆児) ――平成から、令和の時代になって半年が経ちました。平成の間は契約社員や派遣社員が増えたり、地方では、商店街がなくなってショッピングモールが出来たりといった変化がありましたが、社会が大きく変わったということでしょうか。 「どのポジションから見るかによって、全然見え方の違う30年」だったと思いますね。日本社会の約26%に当たる、大

      小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」|平成 -次代への道標|NHK NEWS WEB
    • 「論文入門」というより「学問全般への入門」・小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』 - そういちコラム

      このあいだ小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』(講談社現代新書、2022年)を読みました。 本書の話をする前に、著者の小熊英二さん(1962~)について。それが本書を語るうえで大事なのです。ご存じの方も再確認ということで。 *** 小熊さんは著名な社会学者で慶応義塾大学教授。東京大学の農学部を卒業後、岩波書店に数年勤務しましたが、東大の社会科学系の大学院に入りなおして博士号を取得。 大学院在学中に、修士論文を書籍化した『単一民族神話の起源』(1995年)が出版され、評判となる。 その後は博士論文にもとづく『〈日本人〉の境界』(1998年)や、『〈民主〉と〈愛国〉』(2002年)、『1968(上・下)』(2009年)などを著す。これらの代表作はいずれも、近現代の日本の社会・思想を扱った学術的な大著です。このほかにも、話題になったいくつもの著作がある。 それらの仕事は高い評価を得ていますが、

        「論文入門」というより「学問全般への入門」・小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』 - そういちコラム
      • 消滅間近…正社員という「特殊な身分」は、なぜ日本に生まれたか(小熊 英二) @gendai_biz

        社会学者・小熊英二氏が今年7月に出した新著『日本社会のしくみ』は、日本の雇用のあり方を分析することで、「日本のしくみ」を解明している。なかでもとりわけ興味深いのが、日本社会の根幹にある「正社員」という存在。日本の正社員は一般に考えられているよりはるかに「特殊な身分」だ。なぜ正社員という身分は生まれたのか。そしてこれからその「身分」はどうなっていくのか。小熊氏が語る。 日本ではなぜ「専門性」が重視されないのか ――『日本社会のしくみ』では、日本の雇用慣行の分析が中心に据えられています。なぜ雇用慣行について書こうと思ったのですか? 日本社会の全体像を解き明かすことを目指す過程で、日本の雇用慣行、特に「大企業正社員の雇用慣行」が、教育や福祉なども含めた社会全体のありようを規定していることに気がついたからです。 雇用慣行は社会のベースになっていますが、欧米では労働者の賃金を決める基準は職種ごとの専

          消滅間近…正社員という「特殊な身分」は、なぜ日本に生まれたか(小熊 英二) @gendai_biz
        • 小熊英二、樋口直人編『日本は「右傾化」したのか』 - 西東京日記 IN はてな

          ここ最近話題になっている「右傾化」の問題。「誰が右傾化しているのか?」「本当に右傾化しているのか?」など、さまざまな疑問も浮かびますが、本書はそういった疑問にさまざまな角度からアプローチしています。 実は、国民意識に関しては特に「右傾化」という現象は見られないが、自民党は以前より「右傾化」しているというのが、本書の1つの指摘でもあるのですが、そのためか、執筆者に菅原琢、中北浩爾、砂原庸介といった政治学者を多く迎えているのが本書の特徴で、編者は2人とも社会学者であるものの、社会学からの視点にとどまらない立体的な内容になっていると思います。 目次は以下の通り。 総 説 「右傾化」ではなく「左が欠けた分極化」  小熊英二 第I部 意 識 1 世論 世論は「右傾化」したのか  松谷満 2 歴史的変遷 「保守化」の昭和史――政治状況の責任を負わされる有権者  菅原琢 第Ⅱ部 メディア・組織・思想 1

            小熊英二、樋口直人編『日本は「右傾化」したのか』 - 西東京日記 IN はてな
          • 「民族」を発明した国、人種差別は他人事か 小熊英二氏:朝日新聞デジタル

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              「民族」を発明した国、人種差別は他人事か 小熊英二氏:朝日新聞デジタル
            • 原発の「安全神話には頼れない」小熊英二さん、判決に見たあいまいさ:朝日新聞デジタル

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                原発の「安全神話には頼れない」小熊英二さん、判決に見たあいまいさ:朝日新聞デジタル
              • 東京五輪、内輪の論理がたどる必然の帰結 小熊英二さん:朝日新聞デジタル

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                  東京五輪、内輪の論理がたどる必然の帰結 小熊英二さん:朝日新聞デジタル
                • 国葬と「私物化」の歴史 小熊英二氏が問う「国として人を弔う意味」:朝日新聞デジタル

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                  • (8がけ社会)インタビュー:上 低賃金労働ありき、脱却を 歴史社会学者・小熊英二さん:朝日新聞デジタル

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                      (8がけ社会)インタビュー:上 低賃金労働ありき、脱却を 歴史社会学者・小熊英二さん:朝日新聞デジタル
                    • るぅ on Twitter: "『日本は「右傾化」したのか』 小熊英二、樋口直人編 今朝の道新、古谷経衡氏 ( @aniotahosyu ) の書評 。 右傾化ではなく無知化。なるほど。 https://t.co/mYgApQpFkw"

                      『日本は「右傾化」したのか』 小熊英二、樋口直人編 今朝の道新、古谷経衡氏 ( @aniotahosyu ) の書評 。 右傾化ではなく無知化。なるほど。 https://t.co/mYgApQpFkw

                        るぅ on Twitter: "『日本は「右傾化」したのか』 小熊英二、樋口直人編 今朝の道新、古谷経衡氏 ( @aniotahosyu ) の書評 。 右傾化ではなく無知化。なるほど。 https://t.co/mYgApQpFkw"
                      • シリーズ・疫病と人間:教育放置3カ月。下方への格差が広がる 社会学者 小熊英二・慶応大教授 | 毎日新聞

                        児童のいない教室で、パソコン画面の中の子供たちに向かって授業をする教師=千葉県柏市立手賀東小学校で2020年4月21日、橋本利昭撮影 経済への影響が話題になりがちなコロナ禍だが、語られざる危機が「教育」なのだという。社会学者の小熊英二・慶応大教授の警鐘を聞く。【聞き手・吉井理記】 教育放置3カ月。下方への格差が広がる 学習は積み重ね。実態調査と補習を急げ コロナ禍で、日本社会にどんなことが起きるだろうか。考えたことは二つある。 まず、格差の拡大だ。これは日本に限らず、世界で普遍的に起きるだろう。それも、恐らく社会階層の上部が「上」に伸びることによって生まれる格差ではない。伸びるのは例外的な少数で、全体が下がり、階層の下部がさらに落ちて格差が開くという構図が予想される。今回のコロナ禍がプラスに働いたという人や分野は、ごく一部の例外だけだからだ。 格差はどう表れるか。テレワークが可能で、教育や

                          シリーズ・疫病と人間:教育放置3カ月。下方への格差が広がる 社会学者 小熊英二・慶応大教授 | 毎日新聞
                        • 入社してしまえば「学歴」は関係ない…日本企業が、じつは「学歴」よりも重視しているモノ(小熊 英二)

                          「日本社会のしくみ」は、現代では、大きな閉塞感を生んでいる。女性や外国人に対する閉鎖性、「地方」や非正規雇用との格差などばかりではない。転職のしにくさ、高度人材獲得の困難、長時間労働のわりに生産性が低いこと、ワークライフバランスの悪さなど、多くの問題が指摘されている。 しかし、それに対する改革がなんども叫ばれているのに、なかなか変わっていかない。それはなぜなのか。そもそもこういう「社会のしくみ」は、どんな経緯でできあがってきたのか。この問題を探究することは、日本経済がピークだった時代から約30年が過ぎたいま、あらためて重要なことだろう。 *本記事は小熊英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 』(講談社現代新書)の内容を抜粋・再編集したものです。 学歴より「社内のがんばり」 そして日本のもう一つの特徴は、「職務の平等」ではなく、「社員の平等」が追求されてきたことだ。 通説と異な

                            入社してしまえば「学歴」は関係ない…日本企業が、じつは「学歴」よりも重視しているモノ(小熊 英二)
                          • 移民はもう溶け込んでいる?日本社会は変わるのか 是川夕×小熊英二:朝日新聞デジタル

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                            • 福島第一原発事故の衝撃がデモの文化を定着させた 映画「首相官邸の前で」製作の小熊英二・慶応大教授に聞く:東京新聞 TOKYO Web

                              原発再稼働反対を訴える人たちが続々と首相官邸前に押し寄せ、道路を埋め尽くした。右上は国会議事堂=2012年6月29日、東京・永田町で(中嶋大撮影)

                                福島第一原発事故の衝撃がデモの文化を定着させた 映画「首相官邸の前で」製作の小熊英二・慶応大教授に聞く:東京新聞 TOKYO Web
                              • 「自治体消滅」で語ることの落とし穴 小熊英二さんに聞く「過疎」:朝日新聞デジタル

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                                • 小熊英二が日本の30年を総括 何が変わり、何が変わらなかったのか? | AERA dot. (アエラドット)

                                  日本社会は激変したというイメージとは裏腹に、「変わらなかったこともある」と語る小熊教授=2019年8月9日、ブックファースト新宿店 正規・非正規・自営業の推移グラフ 国政選挙得票数グラフ(2012年以降) 歴史社会学者の小熊英二・慶応大学教授が、4カ月連続の著書刊行を記念し、講演会を開催。著書『日本社会のしくみ』(講談社現代新書)や『私たちの国で起きていること』(朝日新書)で書かれたことを中心に日本の30年について話した小熊教授。今、ノリにノッてる小熊教授の“生トーク”を聴こうと満員の会場は熱気に包まれた。講演会の様子を特別に公開する。 【正規・非正規・自営業の推移グラフはこちら】 *  *  * どうもみなさん、おいでいただきましてありがとうございます。小熊英二です。「30年で変わったこと、変わらなかったこと」というお題をいただきました。最初は、日本社会はどのような人々によって、どのよう

                                    小熊英二が日本の30年を総括 何が変わり、何が変わらなかったのか? | AERA dot. (アエラドット)
                                  • 『小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」|平成 -次代への道標|NHK NEWS WEB』へのコメント

                                    世の中 小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」|平成 -次代への道標|NHK NEWS WEB

                                      『小熊英二さん「もうもたない!? 社会のしくみを変えるには」|平成 -次代への道標|NHK NEWS WEB』へのコメント
                                    • (インタビュー)「有色の帝国」の呪縛 歴史社会学者・小熊英二さん:朝日新聞デジタル

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                                        (インタビュー)「有色の帝国」の呪縛 歴史社会学者・小熊英二さん:朝日新聞デジタル
                                      • 小熊英二『日本社会のしくみ』(講談社現代新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                        8月5 小熊英二『日本社会のしくみ』(講談社現代新書) 8点 カテゴリ:社会8点 この本の刊行が予告されたときは「小熊英二が「日本社会のしくみ」などという間口の広すぎる本を書いたら一体何ページになるんだ?」などと思いましたが(実際の本は601pでした)、実際に手にとって見てみたら、「日本的雇用の形成と展開」とも題すべき、かなり焦点を絞った本でした。 ただ、それでも読む前は「濱口桂一郎の一連の仕事をまとめた感じか?」と思いましたし、序章を読んだときには「筒井淳也『仕事と家族』(中公新書)と同じく「濱口桂一郎+エスピン−アンデルセンか?」とも思ったのですが、読み進めていくうちに、まさに総合的な形で「日本的雇用の形成と展開」を描き出そうとする野心作であることがわかりました。 もちろん、濱口桂一郎『日本の雇用と中高年』(ちくま新書)、『若者と労働』(中公新書ラクレ)などの一連の仕事や、菅山真次『「

                                        • なぜ日本の雇用慣行は「独特」なものになったのか…その歴史の裏にある「意外な事実」(小熊 英二)

                                          「日本社会のしくみ」は、現代では、大きな閉塞感を生んでいる。女性や外国人に対する閉鎖性、「地方」や非正規雇用との格差などばかりではない。転職のしにくさ、高度人材獲得の困難、長時間労働のわりに生産性が低いこと、ワークライフバランスの悪さなど、多くの問題が指摘されている。 しかし、それに対する改革がなんども叫ばれているのに、なかなか変わっていかない。それはなぜなのか。そもそもこういう「社会のしくみ」は、どんな経緯でできあがってきたのか。この問題を探究することは、日本経済がピークだった時代から約30年が過ぎたいま、あらためて重要なことだろう。 *本記事は小熊英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学 』(講談社現代新書)の内容を抜粋・再編集したものです。 長期雇用は日本の特徴ではない 「日本型雇用」というと、「終身雇用」がその特徴とされることが多い。しかし長期雇用は、日本だけの特徴では

                                            なぜ日本の雇用慣行は「独特」なものになったのか…その歴史の裏にある「意外な事実」(小熊 英二)
                                          • 消滅間近…正社員という「特殊な身分」は、なぜ日本に生まれたか(小熊 英二) @gendai_biz

                                            これからどうする? 考えられる3つの選択肢 ――ではどうすべきでしょうか? 私は、単純に日本の雇用慣行を欧米型に改めればいいとも思っていません。欧米型だと、格差が別のかたちで拡大する。どういう仕組みにしても、一長一短ある。 だから私は、本書でも「こうすればいい」といった無責任な政策提言はしませんでした。代わりに読者に向けては、最後に提言に換えて、3つの選択肢を示すことにしました。 その選択肢とは、2017年に労働運動の関係者の間で話題を呼んだあるエピソード――スーパーの非正規雇用者として勤続10年になる、あるシングルマザーが「昨日入ってきた高校生の女の子と私の時給、何でほとんど同じなのか?」と相談してきたという事例――に対し、読者自身が以下の3つの回答のうち何が最も正しいと思えるかを問うものです。 回答①は、「労働者の生活を支えるものである以上、年齢や過程背景を考慮するべきだ。だから、女子

                                              消滅間近…正社員という「特殊な身分」は、なぜ日本に生まれたか(小熊 英二) @gendai_biz
                                            • 「新卒一括採用、明治に起源」 社会学者・小熊英二氏 | NIKKEIリスキリング

                                              ――終身雇用や新卒一括採用といった日本特有の慣習はどんな経緯で生まれ、弊害が指摘されながらもなぜ変わらないのか。最新刊『日本社会のしくみ』では、日本の雇用や教育、社会保障制度の成り立ちを様々な角度から検証し、日本社会を規定するしくみの本質に迫っています。執筆のきっかけは。 数年前から日本の戦後史の研究を進めています。政治、経済、外交、教育など様々な角度から日本社会の動きを世界と比較しながら調べていくと、ほとんどは世界の同時代的な潮流に沿ったものだったのですが、一部だけ他国と全く違う動きをしていることに気付きました。最初に気付いたのは、日本の社会保障制度の独自性です。 日本の健康保険や年金制度は、「カイシャ」と「ムラ」、つまり属している企業か、住んでいる地域をベースに組み立てられています。しかし、他国の社会保障制度は必ずしもそうなっていない。例えばドイツの健康保険は、職種を単位として始まって

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                                              • 米国人の見た日本の選挙『代議士の誕生』 小熊英二 住み込みで分析 日米比較 - 日本経済新聞

                                                1966年、25歳の米国人大学院生が、大分県の自民党代議士候補の自宅に住み込んだ。1年以上の滞在のあと、彼は日本の選挙運動をテーマにした博士論文を出版した。これがジェラルド・カーティス『代議士の誕生』(日経BP)である。著者の父親はウクライナからの移民で、食料品店やタクシー運転手などで働きながら、ニューヨークの下町で彼を育てた。ジャズピアニスト志望だった著者は、大学の音楽学部に通っていたが、大

                                                  米国人の見た日本の選挙『代議士の誕生』 小熊英二 住み込みで分析 日米比較 - 日本経済新聞
                                                • 歴史社会学者・小熊英二さんと考える、未来の働き方と生き方(後編)


                                                    ()    
                                                  • 「挑戦的」に社会の基礎を問いなおす|ちくま新書|小熊 英二|webちくま

                                                    町内会・自治会というありふれたコミュニティの歴史を繙くことで、日本社会の成り立ちを問いなおす、玉野和志さんの新刊『町内会―コミュニティからみる日本近代』(ちくま新書)。同書の書評を、社会学者の小熊英二さんにお書きいただきました。『ちくま』7月号から転載します。 自治会・町内会は、都市部の多くの人には縁遠い。しかし例えば大阪府箕面市は「自治会に入っていないと、災害時のセーフティネットから外れてしまいます」「復旧までの情報提供や支援物資の配布などは、優先的に自治会を通して行います」と広報している(箕面市「災害に備えて自治会に入る!」)。 それはなぜか。日本は公務員が少なく、自治会・町内会なしには行政事務がこなせないためだ。日本は二〇二一年の全雇用に占める公務雇用比率がOECD平均の約四分の一である(Government at a Glance 2023)。日本は官僚の存在感は大きいが、現場で働

                                                      「挑戦的」に社会の基礎を問いなおす|ちくま新書|小熊 英二|webちくま
                                                    • 「評価される論文」に必要なのは、中身よりも「型式」である(小熊 英二)

                                                      近年、日本の大学でも「論文の型」が求められるようになってきました。その際に最初に参照されるのが、「ハンバーガー・エッセイ」や「パラグラフ・ライティング」といった、アメリカで定式化された「型」です。 社会学者の小熊英二さんが論文の書き方を解説した現代新書の新刊『基礎からわかる論文の書き方』から、アメリカの「論文の型」の背景にある社会事情を解説した章をお届けします。 内容以上に、型式が評価される アメリカのライティング教育では、パラグラフを構成して論文を書く型式が教えられます。そこで重視されるのは、事実にもとづいて論証したり、説得的に提示したりする能力の訓練です。 それに対し日本の国語教育では、「主人公はどういう気持ちなのか」「著者の言いたいことは何か」といった質問が多くなされ、相手に共感する能力を訓練します。作文でも、「自分の気持ちを素直に書く」ことが求められたりします。 どちらがよいかは、

                                                        「評価される論文」に必要なのは、中身よりも「型式」である(小熊 英二)
                                                      • (寄稿)内輪に閉じた東京2020五輪 世界へ開かれた1964、夢見る時代錯誤 小熊英二:朝日新聞デジタル

                                                        ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                          (寄稿)内輪に閉じた東京2020五輪 世界へ開かれた1964、夢見る時代錯誤 小熊英二:朝日新聞デジタル
                                                        • 「評価される論文」に必要なのは、「中身」よりも「型式」だった…!(小熊 英二)

                                                          近年、日本の大学でも「論文の型」が求められるようになってきました。その際に最初に参照されるのが、「ハンバーガー・エッセイ」や「パラグラフ・ライティング」といった、アメリカで定式化された「型」です。 社会学者の小熊英二さんが論文の書き方を解説した『基礎からわかる論文の書き方』から、アメリカの「論文の型」の背景にある社会事情を解説した章をお届けします。 内容以上に、型式が評価される アメリカのライティング教育では、パラグラフを構成して論文を書く型式が教えられます。そこで重視されるのは、事実にもとづいて論証したり、説得的に提示したりする能力の訓練です。 それに対し日本の国語教育では、「主人公はどういう気持ちなのか」「著者の言いたいことは何か」といった質問が多くなされ、相手に共感する能力を訓練します。作文でも、「自分の気持ちを素直に書く」ことが求められたりします。 どちらがよいかは、一概にはいえま

                                                            「評価される論文」に必要なのは、「中身」よりも「型式」だった…!(小熊 英二)
                                                          • 低賃金労働に慣れきった社会通用しない 小熊英二さんが考える選択肢:朝日新聞デジタル

                                                            ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                              低賃金労働に慣れきった社会通用しない 小熊英二さんが考える選択肢:朝日新聞デジタル
                                                            • 歴史社会学者・小熊英二さんと考える、未来の働き方と生き方(前編)

                                                              「日本は右肩下がりで、これから先は大変な時代」といった言葉をよく耳にします。それは本当なのでしょうか。本当だとしたらこの先、どう生きればいいのでしょう? そこで今回は、歴史社会学者の小熊英二さんにお話を聞きました。小熊さんは膨大な資料をもとに社会の構造や意識の変遷を読み解く研究をしていて、2019年には『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』を出版しました。そんな小熊さんの考察を元に、未来に対して今からできること、未来をどう作っていけばいいかを解き明かしていきましょう。 取材協力: 小熊英二さん 1962年東京生まれ。東京大学農学部卒。出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。学術博士。主な著書に『単一民族神話の起源』(サントリー学芸賞)、『<民主>と<愛国>』(大佛次郎論壇賞、毎日出版文化賞、日本社会学会奨励賞)、『1968

                                                              • これからの「雇用の在り方」と「正義」について  -小熊英二「日本社会のしくみ」を読んで - 夜明け前の独り言 弁護士 水口洋介

                                                                ■本書概要 社会学者の小熊英二教授(慶応大)の600頁もの分厚い新書です。「日本の社会のしくみ - 雇用・教育・福祉の歴史社会学」(2019年7月20日発行)と銘打っています。 序章で、小熊教授は「本書が検証しているのは、雇用、教育、社会保障、政治、アイデンティティ、ライフスタイルまでを規定している『社会のしくみ』である。雇用慣行に記述の重点が置かれているが、それそのものが検証の対象ではない。そうではなく、日本社会の暗黙のルールとなっている『慣習の束』の解明こそが、本書の主題」と書いています。 最後に次の質問をかかげます。 スーパーの非正規雇用で働く勤続十年のシングルマザーが「昨日入ってきた高校生の女の子となんでほとんど同じ時給なのか」と相談してきた。あなたらどう答えるか。 これへの回答は社会のしくみによって異なるということを論証するものです。 本書は各章の冒頭に「本章の要点」が記述されて

                                                                  これからの「雇用の在り方」と「正義」について  -小熊英二「日本社会のしくみ」を読んで - 夜明け前の独り言 弁護士 水口洋介
                                                                • 3割の「大企業型」の働き方が日本社会を規定している [小熊英二] | ISSUES | WORKSIGHT

                                                                  著書『日本社会のしくみ』では、雇用の慣行に焦点を当て、大企業や官庁に勤める人の就労モデルが教育や社会保障の大きな規定要因になっていることを論じました。 働き方は「大企業型」「地元型」「残余型」に大別できる 日本の社会における働き方は、「大企業型」「地元型」「残余型」という3つの類型に大別できると思います。 大企業型は大学を出て大企業や官庁に勤め、「正社員・終身雇用」の人生を過ごす人たちとその家族を指します。収入はそれなりの額を安定して得られるけれども、進学や就職で生まれ育った地域を離れることが多く、また転勤もあることが多いので、地域との結びつきを養いにくいというデメリットがあります。従って、育児で頼れる人がいないとか、定年後の生き方に迷うといった困難に直面しやすく、ローンで家を買うなど支出も多いと見られます。 地元型は地元の中学や高校を卒業後、農業や自営業、地方公務員、建設業などその地域に

                                                                    3割の「大企業型」の働き方が日本社会を規定している [小熊英二] | ISSUES | WORKSIGHT
                                                                  • 社会をえぐる鋭い視点 小熊英二さんを引き付けた5冊 「半歩遅れの読書術」まとめ読み - 日本経済新聞

                                                                    歴史社会学者として思想や歴史などを通して日本社会を見つめてきた小熊英二さん。様々な視点から社会を分析・洞察し、学術書でも興味深く読み進められる5冊を紹介してくれました。本紙読書面の連載「半歩遅れの読書術」のまとめ読みです。米保守派の人たちの矛盾と感情『壁の向こうの住人たち』学会や講演などで様々な国に行く。そのさい機会があれば、その国の保守的な人とできるだけ話す。ただし思想家や政治家より、信心

                                                                      社会をえぐる鋭い視点 小熊英二さんを引き付けた5冊 「半歩遅れの読書術」まとめ読み - 日本経済新聞
                                                                    1

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