そして、これらは2017年現在も、なおRPGの基底に流れているコンセプトであると同時に、﹁ゲームの進化﹂の延長線上にある動きでもある。 すなわち、画面や音源のリッチ化、データ保存メディアの大容量化といった技術革新、業務用などの高価なパソコンから安価な家庭用ゲーム機への移行による大衆化、それに伴って始まった直感的な﹁2D画面﹂や﹁アクション﹂への傾倒――﹃ゼルダ﹄と﹃イース﹄は、決してゼロから生まれた﹁孤高の傑作﹂ではない。様々な先行作品の創意や工夫を活かしており、それ以前の文脈に立脚したDNAを受け継いでいるのだ。 ﹃ゼルダの伝説﹄と﹃イース﹄のタイトル画面 ︵画像はニコニコ動画、プロジェクトEGGより︶ そして今回、本連載の﹁RPG章﹂の完結編として、2つのジャンルを紹介しようと思う。それは、異なるDNAのゲーム同士の掛け算から生まれた2つのジャンルであり、同時に現代のゲームシーンへと繋
![【国内RPG史:最終回】ゼルダの“子供”としての「聖剣伝説」と「メトロイドヴァニア」――子孫の業績をBotWはいかに回収したか?【ゲーム語りの基礎教養】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a7084400892b81c175eaeef1e3c54b9f04fa1f73/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimg-denfaminicogamer.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F06%2F16x9_md_00000455_02.jpg)