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都知事選
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現代人の悩みは古代エジプトから存在していたようです。 今日のデスクワーカーに特有の「座りっぱなし」は、腰痛や肩こり、関節痛など、様々な健康問題を引き起こしています。 これはデスクワークが急激に増えた現代ならではの悩みと思われていました。 しかしチェコのプラハ・カレル大学(Charles University)らの研究により、古代エジプトの書記官も座りっぱなし仕事のせいで、かなりひどい関節痛に悩まされていたことが明らかになったのです。 研究の詳細は2024年6月27日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されています。 目次 古代エジプトの書記はかなりの激務だった?書記官ならではの関節変形が起こっていた! 古代エジプトの書記はかなりの激務だった? 古代エジプトでは少なくとも5000年以上前から今日のような筆記が行われていました。 ペンには葦(あし)の茎を切り取って先を斜め
牛を抱きしめるだけです。 アメリカのニューヨーク大学(NYU)で行われた研究によって、牛を「ギュー」っとだきしめるなど牛と積極的に交流することが、人間の心にポジティブな変化をもたらすことが示されました。 また牛との触れ合いによる心の変化は女性のほうが大きく、牛たちもどちらかと言えば女性の被験者を好むことも明らかになりました。 オランダでは「牛を抱く」という意味の「Koeknufflen(クヌッフレン)」が独自の単語として存在しており、日本の「ネコ吸い」に比べて長い伝統があることが知られています。 研究内容の詳細は2024年5月22日に『Human-Animal Interactions』にて公開されました。 目次 牛を「ギュー」っとする抱きしめ療法牛さんは圧倒的に大きいため人間のオサワリをあまり気にしない 牛を「ギュー」っとする抱きしめ療法 牛を「ギュー」っとする抱きしめ療法 / Cred
革新的なデザインと建築を取り扱うジャーナル「eVolo」は、毎年、未来の超高層ビルのデザイン・コンペティションを開催しています。 そして最近、2024年度の超高層ビルコンペ「2024 Skyscraper Competition」の受賞作品が発表されました。 優勝作品が3件と佳作が14件でしたが、どれも斬新で目を引くデザインとなっています。 明らかに現実的ではないデザインも存在しますが、もしかしたら将来、こうした「魅力的なデザインのビル」が、本当に建てられることがあるのかもしれません。 目次 「未来の超高層ビル」コンペの受賞作が発表される 「未来の超高層ビル」コンペの受賞作が発表される eVoloが開催する超高層ビル・コンペティション「Skyscraper Competition」は、2006年に創設されて以来、毎年行われてきました。 このコンペでは、テクノロジー、素材、空間構成などに関す
永久機関を生み出すマクスウェルの悪魔ジェームズ・クラーク・マクスウェルの肖像 / Credit:Wikipedia Commons次に紹介する悪魔はイギリス・スコットランドの理論物理学者であるジェームズ・クラーク・マクスウェルによって生み出されました。 彼も電磁気学の基礎を作り上げた功績が有名で、ラプラス同様に科学における重要人物です。 そんなマクスウェルは1867年頃、考えたのがマクスウェルの悪魔と呼ばれる存在です。 マクスウェルの悪魔は熱力学に関する問題です。 熱力学と言われてもあまりイメージが沸かない人もいるかも知れませんが、ここでは例えば熱いコーヒーを入れても時間が経つとぬるくなってしまう理由を説明するのが熱力学だと考えてもらえばいいでしょう。 温度というのは基本的にエネルギーと関連します。高い温度は高いネルギーを持った粒子の集まりで、低い温度はエネルギーの低い粒子の集まりです。
適応力を与えてくれました。 イタリアのマルケ工科大学(UNIVPM)で行われた研究によって、極寒の海に住むミミズやゴカイの仲間(多毛類)たちが、共生細菌によって提供される不凍タンパク質のお陰で生きられている可能性が示されました。 南極海域には多くの生命が生息していますが、一部の生命は凍結に抵抗するための不凍タンパク質の遺伝子をもっていないにもかかわらず、平気で過ごしており、大きな疑問となっていました。 自分で作れないなら作れる存在を取り込むのは合理的な進化と言えます。 研究内容の詳細は2024年6月21日に『Science Advances』にて公開されました。 目次 共生細菌は極限環境への適応力も与えてくれる共生細菌は宿主に耐寒性を与えていた 共生細菌は極限環境への適応力も与えてくれる 私たちの体内には、数え切れないほどの微生物が住んでいます。 これらの微生物の集合体を「微生物叢」と呼び
科学の理論分野の研究においては、議論を行うために大胆な仮定を導入することがあります。 この方法は時間・空間・金銭などの理由で人間の手で再現困難な状況について考えたいときに特に有効です。 例えばアインシュタインらは光速に近い速度で飛ぶことができるロケットの存在を仮定して特殊相対性理論を考察したと言われています。 このような試みは思考実験と呼ばれます。 実際にやってみることが難しくても、その状況を頭の中でシミュレーションすることで科学者は数多くのヒントやひらめきを得てきました。 思考実験は科学の歴史にとって有益な営みです。 そして思考実験は同時に、超人的な能力を持つ存在を仮定することで、研究者の頭を悩ませるような問題を生み出してきたという側面もあります。 その存在は「悪魔」と呼ばれています。 悪魔は研究者を苦しめ、しかし確実に科学を前へ進める存在として立ちはだかってきました。 今回はその中でも
江戸時代は武士の世であり、中にはどこの大名にも使えていない浪人という存在もいました。 この浪人は時代劇などで取り上げられることもしばしばありましたが、実態は私たちが想像しているものとかなり異なっていたようです。 果たして浪人は実際はどのようなものだったのでしょうか? また浪人はどのように扱われていたのでしょうか? 本記事では浪人の実態について取り上げていきます。 なおこの研究は、駒沢史学79に詳細が書かれています。 目次 現在のフリーランスに近かった浪人意外とあった武士の転職 現在のフリーランスに近かった浪人 宮本武蔵、長年浪人を続けていた彼だが56歳の時に熊本藩に客分として招かれた / credit:Wikipedia 一般的に浪人は「主君に仕えていない武士」を指すイメージがあり、時代劇などでは「お尋ね者」や「さすらいの旅をしている武士」といった役割で登場することが多くあります。 江戸時
アルコールや刺激物を求めて”ハイ”になるのは、私たちヒトだけではないのかもしれません。 これまでの研究で、鳥類の一部は「コショウの木」「アリのギ酸」「発酵した果物」といった刺激物を積極的に食べたり、体に塗ったりすることが知られています。 こうした行動には基本的に、抗菌作用や高い栄養価を得る目的があるといいます。 しかし専門家らはそれだけでなく、「鳥が刺激物に接することで精神的にハイになっているのではないか」とも考えているのです。 それでは、鳥たちの珍妙な行動の世界に分け入ってみましょう。 目次 「アリ風呂」に浸かり、「果物のアルコール」に酔っぱらう鳥たち抗菌作用や高エネルギーだけでなく、「ハイ」になることも目的? 「アリ風呂」に浸かり、「果物のアルコール」に酔っぱらう鳥たち カラスやインコ、ハトなどの鳥類は以前から、刺激性の食物を自ら進んで求めることが知られていました。 中でも特に有名かつ
とんでもない「渡り」の能力を持つ蝶が見つかったようです。 カナダ・オタワ大学(University of Ottawa)らはこのほど、西アフリカ〜南米までの大西洋上ををノンストップで横断する蝶を世界で初めて確認したと報告しました。 なんと蝶たちは少なくとも4200キロの距離をわずか5〜8日間で渡り切っていたのです。 小さくて、か弱いはずの蝶になぜこのような偉業が達成できたのでしょうか? 研究の詳細は2024年6月25日付で科学雑誌『Nature Communications』に掲載されています。 目次 南米にいないはずの蝶を発見!一体どこから来たのか?西アフリカから大西洋横断を成し遂げていた! 南米にいないはずの蝶を発見!一体どこから来たのか? ヒメアカタテハ / Credit: ja.wikipedia 研究チームがこの驚くべき「渡り」に最初に気づいたのは、2013年10月のことでした。
私たちにとって「水道蛇口のハンドルをひねれば水が出る」ことは当たり前ですが、世界的に見るとそうでもありません。 実際、世界人口の約3分の2が水不足に悩まされており、「2030年までに世界の年間水需要の約40%は満たされない」とも推定されています。 また、水道設備が整っている日本であっても、被災地では、水を十分に利用できない状態が続くものです。 こうした課題に取り組むため、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)に所属するシャンユー・リー氏ら研究チームは、大気中から水を集める新しいシステムを開発しました。 従来のシステムの2~5倍の飲料水を生産できると考えられており、砂漠のような極度に乾燥した地域でも活躍するようです。 研究の詳細は、2024年6月26日付の科学誌『ACS Energy Letters』に掲載されました。 Small, adsorbent ‘fins’ collect h
記憶というものは時に不思議な現象を引き起こします。 小学校のクラスメートの名前や昔に訪れた場所の詳細など、忘れてしまっていたことでも、ふとしたキッカケで記憶が突然よみがえることがあります。 名古屋市立大学で行われたマウス実験により、脳内にある特定の脳細胞を活性化したところ、忘れていた記憶を思い出せるようになることが示されました。 忘れた記憶がよみがえる時、脳内では何が起きているのでしょうか? 研究内容の詳細は2024年6月15日に『Molecular Brain』にて公開されました。 目次 既存薬のなかに忘れた記憶を思い出させるものがある忘れた記憶を再び思い出せるようにする脳細胞を発見! 既存薬のなかに忘れた記憶を思い出させるものがある 長い時間がたつと、学習したはずの記憶を思い出せなくなることがあります。 例えば、小学校のクラスメートの名前や、昔に訪れた場所の詳細など、思い出すのに苦労す
人食いバクテリアとは?劇症型溶血性レンサ球菌感染症(Streptococcal Toxic Shock Syndrome, STSS)とは、突発的に発症する致死率の高い病気であり、「人食いバクテリア」と呼ばれることもあります。 Streptococcal toxic shock syndrome (STSS) can kill within just 48 hours of #infection. Here’s what you need to know about the rare but deadly #bacterial illnesshttps://t.co/FgS3x8WxNm — Hindustan Times (@htTweets) June 20, 2024 このSTSSは、最初、腕や足の痛み・腫れ、発熱、血圧の低下から始まることが多く、その後、悪化していきます。 高熱にな
プロテインは、筋トレ愛好家が日常的に飲んでいるサプリメントです。 そして、その多くはプロテインをとるタイミングにもこだわりを持っており、俗に言う「ゴールデンタイム」を大切にしています。 ゴールデンタイムとは、学術的にはアナボリックウィンドウと言われるもので、筋トレの界隈では、トレーニング終了後30分以内にプロテインを飲むと、筋肉の成長に良いと信じられています。 また、トレーニングの前にプロテインを飲み、血中のアミノ酸(タンパク質のもと)の濃度を高めておくことも、トレーニングで生じる筋肉の分解を抑えられるために有効だと言われています。 今回、イラン・イスファハーン大学(University of Isfahan)に所属するレザ・バゲリ氏らの研究グループは、筋トレ愛好家の男性たちを対象として、プロテインを飲むタイミングとトレーニング効果との関係を詳しく調べました。 その結果、プロテインを筋トレ
月の重力は地球の約6分の1しかなく、高所から落ちてもふわりと着地できる印象があります。それでもやっぱり高所からの落下は危険なのでしょうか?結論からいうとそれはとても危険です
今まさに、直径2310mにも及ぶ巨大小惑星「2011 UL21」が地球に向かって近づいています。 これは観測された潜在的に危険な地球近傍小惑星の中で最大級に近いサイズであり、「惑星殺し(planet killer)」と呼ばれています。 エベレスト山の倍以上ある巨大な岩塊が地球に衝突するようなことがあれば、地球は壊滅的な被害を受けることになるでしょう。 ESAによると、惑星殺しは、6月28日午前5時(日本時間)に地球に最接近し、上空約650万kmを通過するとのこと。 「2011 UL21」の規模と接近距離から、多くの天文学者や天体愛好家の注目を集めています。 このサイズの小惑星は、望遠鏡を用いれば観測できるといい、惑星殺しの観測配信なども予定され、話題の天文イベントになっています。 ‘Planet killer’ asteroid set to skim past Earth in just
「出勤したはいいけど、作業にまったく集中できず、生産効率が落ちてしまっている」 この状態をプレゼンティーズム(presenteeism)と呼びます。 プレゼンティーズムは当然、社会的に解決が望まれる精神問題ですが、従来の調査は記憶を頼りにした聞き取りが中心だったため、その原因となる要因を特定できずにいました。 そこで大阪大学、東京大学の研究チームは今回、独自のスマートフォンアプリや身体活動量計を用いて、日々の心身状態の変化をモニタリングする新たな手法を導入。 その結果、プレゼンティーズムは「日中の抑うつ気分」「肩こりの悪化」「前日の睡眠不足」が最も大きな要因であることが判明したのです。 研究の詳細は2024年6月7日付で医学雑誌『Journal of Occupation and Environmental Medicine』に掲載されています。
東京大学はこのほど、ヒト細胞から作られた「培養皮膚」を使って、生きた皮膚をもつ顔型ロボットの開発に成功しました。 本研究の主目的は、培養皮膚をロボットの素肌に安定して固定する方法が確立されたことです。 これによりロボットと皮膚の動きが連動して、培養皮膚がニヤリと笑う「笑顔」を作り出すこともできました。 一体どうやってロボットと培養皮膚をくっつけたのでしょうか? 研究の詳細は2024年6月25日付で科学雑誌『Cell Reports Physical Science』に掲載されています。
子供のころ、「うちは、ハンバーガーやカップ麺は絶対禁止なんだ」という友達の言葉を聞いたことがあるかもしれません。 確かにジャンクフードは健康に良い食べ物ではありませんが、それらを一切禁止する親というのも神経質すぎる気がしてしまいます。 最近、アメリカのジョージア大学(University of Georgia)公衆衛生学部に所属するアラン・テイト氏ら研究チームは、親の精神的な余裕が無くなると、子供に特定の健康食品を食べるよう圧力をかけたり、あまり健康的でない食品を過度に禁止したりする傾向が高まると報告しました。 研究の詳細は、2024年4月20日付の学術誌『Appetite』に掲載されました。 Parents are overwhelmed. It may affect their kids’ relationship with food https://news.uga.edu/pare
女性が潮吹きにどんな感想を持っているか調査した研究が発表!性的に興奮した女性からは、膣分泌液やスキーン腺液、子宮頚管粘液などさまざまな体液が排出されます。 またオーガズムの最中や前後には「潮吹き」と呼ばれる現象が起きることも知られています。 また成分の分析も進んでおり、一部の研究では潮吹き液の成分が尿に似ていることが示されていますが、潮吹き液には尿道腺(スキーン腺)からの分泌物も含まれる場合があることが判明しました。 たとえば2022年に行われた研究では、尿を排出して空になった膀胱に青色着色料(青色2号)で染色された生理食塩水をカテーテルで注入し、その後にパートナーの協力で女性に性的刺激を与え、潮吹きをしてもらう実験が行われました。 女性の「潮吹き」を青色着色料で可視化することに成功! 結果、排出された液体は青色をしており、潮吹き液が主として膀胱に由来する尿をベースにしていることが明らかに
米テキサス州の中絶禁止法により、新生児の死亡率が13%も増加していたことが明らかになりました。 米ジョンズ・ホプキンズ大学(JHU)はこのほど、2021年に同州で成立した妊娠中絶を禁止する法律が、新生児の死亡率にどのような影響を及ぼしているかを調査。 その結果、妊娠中にすでに先天異常を患っていることが判明していた胎児や、経済的に育児が難しい家庭も中絶を禁止されたせいで、新生児の死亡率が大幅に増加していたのです。 中絶禁止法は現在、テキサス州に続いて他の14州でも可決されたため、同じことが起こるのではないかと危惧されています。 研究の詳細は2024年6月24日付で医学雑誌『JAMA Pediatrics』に掲載されました。
ファンタジー作品に登場するドラゴンは、口から勢いよく火を吐く姿でおなじみですよね。 もちろん、これは空想の話なので何ら科学的な根拠はありません。 しかし、もしドラゴンがこの世に実在するとしたら、彼らはどんな生物学的なメカニズムを使って火を吐くことになるのでしょうか? 英ハル大学(University of Hull)の研究者であるマーク・ローチ(Mark Lorch)氏が、その科学的な仕組みを大まじめに検証してみました。
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