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夏の料理
note.com/yonahajun
5月27日をめどに、呉座勇一さんとの新刊『教養としての文明論』が書店に並びます。Amazonでも予約の受付が始まりました! 表紙案は最終調整中につき、 多少異同あるかもタイトルの通り、ずばりコンセプトは「文明論の復権」。 中世史家と、(元)近現代史家の2人による対談形式で、以下の5冊の「文明史の名著」を読み解きながら、現代世界の課題を考えています。 第1章 梅棹忠夫『文明の生態史観』 「ヨーロッパ vs ユーラシア」は宿命なのか 第2章 宮崎市定『東洋的近世』 GAFAの資本主義は世界を「中国化」する 第3章 井筒俊彦『イスラーム文化』 「滅びない信仰」の源泉は天皇制も同じ? 第4章 高坂正堯『文明が衰亡するとき』 冷戦期から「トランプ」を予見したリアリズム 第5章 丸谷才一『忠臣蔵とは何か』 事前に「革命」の芽を摘むJエンタメの起源 目次よりなぜ、近日はむしろ「悪口」のようになってしまっ
4月24日の正午過ぎに行った前回の投稿に対し、記事の中で謝罪を求めた橋迫瑞穂氏から、同日夕刻に以下のような回答があった。 同記事で紹介した橋迫氏のツイートによれば、彼女は「去年からツイッターほどほどしか見てないんだ!おかげで食欲もまして肌も綺麗になったよ!」とのことだったが、にもかかわらず半日で応答されたのは、拙稿の批判をそれだけ重大に受けとめられたということだろう。その点に関して、まずは敬意を表したい。 しかし率直に言って、この謝罪は奇妙である。 私は記事の中で「これまでの中傷すべてを撤回し謝罪する」ことを求めたが、橋迫氏は上記のとおり、「『與那覇は精神科の利用者である以上、他人を批判する記事を書く資格はない』という趣旨のツイートは一切行っておりません」と述べている。 つまり橋迫氏によれば、私の記事は彼女に対して、実際には行っていない行為を行ったと認めろと強要する「でっちあげ」を目論んで
4月17日に出た、北村紗衣氏が雁琳(山内雁琳)氏を訴えた民事訴訟の東京地裁判決が、ここ数日ネットを騒がせている。 元はよくある「ネットの書き込みによる名誉毀損」の争いだったものが、ここまで大きな反響を呼ぶ理由については、すでにまとめている方も多いので、新たに付言するには及ばないだろう。 だが、後に具体例を示すとおり、同判決に便乗して私を中傷する「学者」が複数現れているので、手短にコメントしておく。 当該の判決は、北村氏(原告)の側の弁護士事務所のホームページに、PDFで全文が掲載されている。あたりまえだがこうした場合、発言したければまず判決それ自体(一次資料)に目を通すのが、「学者」たるものの責任だ。 PDFの54頁から「別紙2」としてまとめられている通り、名誉毀損に当たるか否かが争われた雁琳氏(被告)のツイートは、11個である。これも当然のことだが、被告の発言歴の中からこの11個を選んで
これまでもお世話になってきた『表現者クライテリオン』誌(隔月刊)で、連載「在野の「知」を歩く」を始めることになりました。今月刊の5月号での第1回ゲストは、批評家の綿野恵太さん。以前ご案内した2月の対談イベントを基にしつつ、大幅に増補した内容になっています。 「在官」すなわち大学のアカデミズムと、一般の読者の印象・感想とのあいだを繋いできた「批評」とはなんだったのか? それは今も機能しているのか? 批評的な中間知がなくなるとき、学問もまた社会で孤立し、無価値になってしまうのでは?……といった問いを「忖度なし」で議論しています。ぜひ、手に取ってもらえたら嬉しいです。 チラ見せしますと、僕の発言のうち特に大事だと思っている箇所がこちらです。 構造主義の記号論が流行したとき、「隠喩」(メタファー)と「換喩」(メトニミー)という区別がよく使われましたよね。有名な教え方が、「隠喩とは白雪姫、換喩とは赤
いま連載を持っているので、送っていただいている『文藝春秋』の4月号が届いた。すでに各所で話題だが、「コロナワクチン後遺症の真実」として、福島雅典氏(京大名誉教授)の論考が載っているのが目につく。タイトルが表紙にも刷られているので、今号の「目玉」という扱いだ。 お世話になっているから持ち上げるわけではないが、『文藝春秋』は月刊誌の中では破格の部数を誇る(らしい)。読者の高齢化が揶揄されることも多いが、逆にいえば新型コロナウィルスで亡くなる割合が高く、ワクチンの効能が大きかったとされる年齢層が読む雑誌にも、ついにワクチン批判の論考が載ったことになる。 この意味は、とても大きいと、思っている。 思い出してほしい。コロナワクチンのうち、日本で主流だったファイザー社/モデルナ社の製品は、mRNAワクチンと呼ばれる初めて開発された種類のものだった。その機序を具体的に説明せよと言われても、たまたま重なる
何年かにわたり、オンライン・ストーカーのような「歴史学者」から誹謗中傷を受け続けており、困っている。 それは熊本学園大学の嶋理人氏という方で、私より年長なのだが本名での単著がなく、むしろTwitter(X)で用いる「墨東公安委員会」の筆名で知られている。思想誌の『情況』に登場した際も、自ら著者名を「嶋 理人(HN:墨東公安委員会)」と記していた。寄稿時にそうした表記をする学者を、私はこの人しか知らない。 2021年11月に記事の形で本人にも抗議したとおり、この嶋氏は同年の3月、私に対して以下のような中傷を行った。 2011年に震災後の論客としてどちらも世に出て以来、親交があり現在は東京大学准教授を務める開沼博氏と私が論壇誌で対談したことが、なぜ「異世界へ転生」「令和の躁」と揶揄されるのか。説明できる人は(嶋氏以外)いないだろう。 さすがにまずいと思ったのか、嶋氏は2021年12月の記事で「
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