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くりりんのウイスキー置場 ウイスキーの魅力に取り憑かれ、日々琥珀に溺れる妻子持ち会社員(36)のブログ。 ウイスキーを中心に約1500レビューを公開。ニューリリースからオールドボトルまで、テイスティングを交えて評価します。その他、関連ニュースや終売・値上げ情報、価格別オススメ等も紹介しています。
ONTAKE DISTILLERY THE FIRST EDITION 2023 Single Malt Japanese Whisky Cask type 1st fill Solera Sherry Butt 700ml 43% 評価:★★★★★(5) 香り:トップノートはドライプルーンやレーズンを思わせる甘く穏やかなシェリー樽由来のアロマ。微かに柑橘やアーモンドのアクセント。ややビターで軽い香ばしさに通じる硫黄香も感じられる。 味:柔らかい口当たり、香り同様のドライフルーツのフレーバーから香ばしさ、コクのある味わい。酒質の透明感に通じる品の良い甘さが特徴で、余韻にかけては軽やかな刺激と栗の渋皮煮、カカオを思わせる適度にビターなウッディネスが染み込むように広がる。 ノンピートタイプの原酒で43%まで加水されていることから、香味とも各要素はあまり強く主張せず、シェリー樽由来のフレーバー含
シングルモルトあかし 4年 2018-2022 ヘビリーピーテッド 62% for KFWS カテゴリ: ★6 江井ヶ嶋 EIGASHIMA DISTILLERY SINGLE MALT AKASHI Heavily Peated Aged 4 years Distilled 2018 Bottled 2022 Cask type Bourbon Barrel #101855 For Kyoto Fine Wine & Spirits 500ml 62% 評価:★★★★★★(6) 香り:フレッシュでスモーキーなトップノート。表層的にはピートと柑橘系のニュアンスが主体で好ましい香り立ち。そこからハーブ、焦がした針葉樹、微かに古い酒蔵のようなアロマが混ざり、度数相応の鼻腔への刺激も感じられる。 味:口当たりはオイリーでややビター、スモーキーで角のとれた麦芽風味。続いてバーボンオーク由来のバニラ
安積蒸留所 山桜 ブレンデッドモルトジャパニーズウイスキー 50% シェリーウッドリザーブ カテゴリ: 笹の川 ★6 ASAKA DISTILLERY YAMAZAKURA BLENDED MALT JAPANESE WHISKY SHERRY WOOD RESERVE 700ml 50% 評価:★★★★★★(6ー7) 香り:ウッディで甘くフルーティーな香り立ち。麦芽や胡桃の乾いた要素に、アプリコットジャムや林檎のカラメル煮を思わせるしっとりと甘いアロマ。微かにスパイシーな要素が混じり、さながら洋菓子にトッピングされたシナモンやマサラを連想する。 味:リッチでコクのある口当たり。林檎ジャムや洋梨の果肉の甘み、栗の渋皮煮、紅茶を思わせるタンニン。微かに乾いた麦芽のようなアクセント。樽由来の要素がしっかりあり、それが果実の果肉を思わせるフルーティーさと、程よい渋みとなって口の中に広がる。 余
BEHIND THE CASK (ビハインドザカスク) 代表に聞く ブランドコンセプトとリリース方針 カテゴリ: ニュース リリース情報 2021年、 青森県で立ち上がったボトラーズブランド「BEHIND THE CASK」。 自分の周囲では、先日 T&T TOYAMA社やドラムラッド社が活動を開始しましたが、ウイスキー市場の拡大を背景にまた新しいブランドがスタートしていました。 BEHIND THE CASK WEB:https://www.behindthecask.com/ SNS:https://twitter.com/BehindtheCask ADDRESS:〒030-0862 青森県青森市古川2-10-9 TEL:050-8881-6239 同社のリリースについては、独自調達した原酒を日本国内でボトリングしている風景や、フランスの白ワインを思わせる特徴的なボトルデザインが目を
ドラムラッド合同会社 ボトラーズ事業を開始 "ブランド戦略と1st リリースについて" カテゴリ: リリース情報 ウイスキーショップ 6月上旬、日本において新しいボトラーズメーカー(ブランド)、DRAMLADが産声を上げました。近日8月5日には1st リリースも予定されています。 ブランドを立ち上げたのは、ウイスキー愛好家にしてスピリッツバイヤーとなる伊志嶺 尚 氏。同氏に関しては、10年程前からウイスキーを飲まれている方は、ウスケバで執筆されていたブログを見たことがある方もいらっしゃるでしょうし、ここ最近ではイベントのメーカーブースで直接会っている方も少なくないと思います。 DRAMLAD ドラムラッド 合同会社 URL: DRAMLAD & Co. ※Facebook:https://www.facebook.com/DramLad.Whisky ※Instagram:https://
グレンリベット 12年 イリシットスティル 48% オリジナルストーリーズ カテゴリ: ★6 グレンリベット THE GLENLIVET THE ORICINAL STORIES "ILLICIT STILL" 12 YEARS OLD 700ml 48% 評価:★★★★★★(5-6) 香り:トップノートはドライでやや硬さのあるオーク香。林檎を思わせる酸、微かに蜂蜜、オークの焦げたニュアンスとウッディさが、モンブランのような甘みとほろ苦さを連想させる。 味:しっかりとコクのある口当たりだが、序盤はウッディで香りに感じた硬さ、若さに通じる酸味。中間から焦げ感の混じるオークフレーバー。余韻にかけて焼き林檎の甘み、ドライでひりつくようなアルコールの刺激、スパイシーなフィニッシュへと続く。 近年のスペイサイドらしい軽やかさに、オークフレーバーに由来する華やかさ、焦げたようなウッディさも残っている。
サントリー オールド 43% 2021年現行品 カテゴリ: ★5 その他 SUNTORY OLD WHISKY A TASTE OF The Japanese Tradition 700ml 43% 評価:★★★★★(4-5)(!) ※ストレートの評価。ロック、濃いめの水割りで食中酒として楽しむべき。その場合は+★1 香り立ちは穏やか、甘い熟成した原酒のウッディなアロマが一瞬感じられ、シリアルのような穀物香、サトウキビ、踏み込むとそれを突き破るようにツンと刺すような刺激がある。 口当たりは少々あざとくもあるとろりとした甘さの中に、若干ピリピリとした刺激、若さが感じられる。一方で、シェリーやバーボンオークの熟成した山崎原酒の甘み、ウッディさがふわりと鼻腔に届き、ブレンドの方向性を示している。余韻はビターでやや単調。少し口内に張り付くように残る。 感覚的には10年程度熟成した原酒を軸に、それを
厚岸蒸留所 雨水"うすい" ブレンデッドウイスキー 48% 24節気シリーズ カテゴリ: ★5 厚岸 THE AKKESHI ”USUI” 2nd. Season in the 24 Sekki Blended Whisky Bottled 2021 700ml 48% 評価:★★★★★(5) 香:甘くウッディな香り立ち。カカオ多めのチョコレートのようなビターなアロマに、若い原酒のクリアな酸も伴うフレッシュさ。梅ジャム、和柑橘の皮、シリアルの香ばしさと、焦げ感を伴うスモーキーフレーバーが穏やかに香る。もう少し熟成を経ると丸みを帯びて一体感も増していくのだろう。 味:粘性のある口当たりから、熟していない果実を思わせる酸味と、ワインやシェリー樽由来と思しきウッディなフレーバー。若さは多少あるが、グレーンと加水が全体のバランスを整えて、コクのある味わい。後半に樽のエキス由来の要素から若干の椎茸っ
日本で発売されているブレンデッドウイスキーには、原材料として、写真のように「原材料:モルト、グレーン」という表記があります。 一般的な食品表示法の観点から言うと、原材料が左側に書いてあればあるほど、含有量(重量)が多いと理解されます。 ところが、スーパーやコンビニなどで販売されている1本1000円しないような安価なブレンデッドウイスキーであっても、1本1万円を超えるブレンデッドウイスキーであっても、この表記は同じです。 ブレンデッドウイスキーは、クラシックなスタイルや意図的にモルトの個性を際立てたものでない限り、多くのレシピが半分以上グレーンで構成され、まして安価なものであればなおさらその傾向は強くあります。 それを食品表示法の観点で整理すると「原材料:グレーン、モルト」と表記されるべきでは?という疑問が残るわけです。 この点について、ちょっと周囲で話題になっていたので、自分もウイスキー製
ジャパニーズウイスキーの現状とバルクウイスキー カテゴリ: 雑談とか ジャパニーズウイスキーの基準 前回の記事でピュアモルトウイスキー倉吉の問題点を整理したところで、この一件から見えてくるジャパニーズウイスキーの課題と現状についても整理します。 ジャパニーズウイスキーの課題は、それを定義するはずの酒税法が緩すぎて、基準そのものが無いということ。そして、そこを補足するだけの力を持った団体が無いことです。 ウイスキーの製造は、その国で定められている法律等によって様々なルールがあります。 イギリスではThe Scotch Whisky Regulations( 通称スコッチ法)に加え、スコッチウイスキー協会による審査などで細かい部分が整理がされています。 スコッチ法の「スコッチウイスキーはスコットランド国内で蒸留、3年以上の熟成」というルールは有名ですが、熟成年数などのラベルの表記も消費者が誤解
「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に潜む明暗 カテゴリ: ニュース ジャパニーズウイスキーの基準 2月16日、日本洋酒酒造組合から”ジャパニーズウイスキーの基準”となる、表示の整理に関する自主基準が制定され、国内外に向けて公開されました。施行は2021年4月1日からとなります。 同組合は、酒税の保全等を目的として設立されている組合で、大手からクラフトまで、国内で洋酒の製造販売等を行うほぼ全てのメーカーが加盟しています。そうした組合が作る基準ですから、自主基準とはいえ、少なからず実効性のある基準ではないかと思います。 実際、既に動きを見せるメーカーもあり。また酒税法に関連する組織であるため、後の法律面への反映も期待できるのではとも感じます。 我々愛好家サイドから見ると、唐突に公開された感のある本基準ですが、検討は2017年頃から始まっていたそうで(参照記事:こちら)、加盟企業から選
三郎丸0 THE FOOL 3年 カスクストレングス 63% シングルモルト カテゴリ: 若鶴酒造 ★6 SABUROMARU ZERO ”THE FOOL” Cask Strength Heavily Peated (50PPM) Aged 3 years Distilled 2017 Bottled 2020 Cask type Bourbon barrel 700ml 63% グラス:木村硝子テイスティンググラス 場所:自宅 時期:開封直後 評価:★★★★★★(6)(!) 香り:香り立ちはドライで酒精の刺激と香ばしいスモーキーさ。焚火や野焼きの後のような、土っぽさ、干し草の焦げた香りに、郷愁を感じさせる要素を伴う。合わせてエステリーで、グレープフルーツやドライオレンジを思わせる柑橘香、ほのかにオーキーなアクセント。奥にはニューポッティーな要素も微かにある。 味:コクと厚み、そしてボリ
SUNTORY YAMAZAKI SINGLE MALT WHISKY No Age Release 2020 700ml 43% グラス:木村硝子テイスティンググラス 時期:開封後1週間程度 場所:自宅 評価:★★★★★★(6) 香り:やや粗さはあるが、オーキーで複雑なウッディネスを感じる香り。その樽香は、アメリカンオーク由来のバニラと華やかさに、ミズナラ香のアクセント。微かにワイン樽由来と思しき果実香やハーブなど、複数の樽が交じり合う山崎らしさがある。 味:口当たりはマイルドで、香り同様に複数の樽由来のフレーバーが粘性の中から主張する。バニラや砂糖漬けオレンジピール、微かに杏子や干し柿。鼻孔に抜けるオークの華やかさと香木を思わせる樽香。奥行きはそれほどでもなく、余韻にかけてスパイシーさ、若さ由来の刺激も若干あるが、フレーバーティーのような甘味を伴うタンニン、ほろ苦いウッディネスと共に長
ブラックボトル1960-1970年代流通 ”白洲次郎氏が愛したウイスキー” カテゴリ: ブラックボトル ウイスキー関連の話 今日紹介するボトルは、ブラックボトルのオールドボトル、1960-1970年代の流通品です。 このボトルはとある方々と開栓する予定となっており、今回は調べた内容の整理で書いた記事になります。 ブラックボトルは1879年にゴードングラハム社が立ち上げたブランド。最近のブラックボトルは、アイラ島で稼働中の7蒸留所をブレンドしたことがキャッチコピーとなっており、当時からそのブレンドであれば、このボトルには1960年代以前のアイラモルトがメインで使われている事になります。 が、このボトルを紹介するに当たってはまず、広く知られているブラックボトル=アイラモルト7種という誤解から解かねばならないようです。 最新の「ブレンデットウイスキー大全」から引用すると、 ・元々のブラックボトル
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