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以下の文章は、Marco Arment による Facebook’s Open Compute Project の日本語訳である。 Facebook が Open Compute Project をリリースしたばかりだけど、これは最も大きなウェブサイトやウェブホスティング企業といった何百、何千のサーバが必要な場合に最適化されたデータセンターとサーバデザインを公開するものだ。 ハードウェアは Google が2009年に公開したものにやや似ているが、バッテリーバックアップに対するアプローチが異なるし、公式な設計文書も完全に公開されるので、理論的には他の誰もが Facebook の設計をコピーできるし、それを改善できる可能性もある。 冷静な業界ウォッチャーから見れば、Facebook の設計に特に革命的なところは皆無である(優れた PSU 効率を除けば)。それよりずっと興味深い疑問は、なぜ彼ら
以下の文章は、Selena Deckelmann による Wikipedia's value in the age of generative AI の日本語訳である。 Wikipedia に含まれるすべての情報を独力で執筆可能な生成的人工知能があるとして、それは今日の Wikipedia と同じものになるでしょうか? これは哲学的問題みたいに思えるかもしれませんが、生成的人工知能と大規模言語モデル(LLM)の最近の進歩のおかげで、今ではかなり実際的な問題です。人間の反応を予測して模倣する生成 AI 技術が広く受け入れられたおかげで、多分に Wikipedia 由来に見えるテキストを今ではほぼ苦もなく作成できます。 この疑問に対する私の答えはシンプルです。いいえ、それは同じにはなりません。 公開の場で何十万ものボランティアの助けを借りながら、自由に知識を生み出し、共有し、時間をかけて磨きを
オリバー・ストーンの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」が公開されたとき、「時計じかけのオレンジ」を凌ぐ暴力映画、という賛辞を送る人がいた。「時計じかけのオレンジ」が公開されたのは1971年であるから、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」から辿っても二周り昔の映画になる。暴力を扱った映画など腐るほどあるし、最近ではマスメディアにおける暴力描写の過激化が問題になっているくらいだが、映像作家にとって暴力というのが非常に魅力的な素材であることの現われだろう。その中でも「時計じかけのオレンジ」は群を抜いている。 但し、群を抜いているのは映画の完成度のことで、時事性、ドキュメント性においては近年より優れた作品がつくられているように思う。 それでは、何故「時計じかけのオレンジ」が二十年以上経った今なお一つの規範足りうるのか。何か思い切り間抜けなことを書きそうな気がするが、敢えて書くなら、その作品が持つ予言性に
以下の文章は、Brewster Kahle による書籍版『Walled Culture』の序文の日本語訳である。 不幸にも、インターネットはより民主的で開かれた出版システムという我々の夢から、ますます数少ない国際企業に支配されるものになりつつある。これらの企業はパブリッシャーでありながらテック企業でもあり、我々のテクノロジーの接続性を利用して、アナログ時代には不可能だった新たな支配力を行使している。何が起きているのか? そして正道に戻すために我々に何ができるのか? 我々の多くが、出版された人類の遺産にアクセスしたい好奇心のある人なら誰でも利用できる分権的な大図書館を築こうとキャリアを積んできた。しかもこの図書館は、皆に作品を共有する機会を与え、多くの人が生計を立てるのに十分な読者を得ることになるので、あらゆる声を包摂するものになる。新たなコンピュータやネットワークの技術が、皆が膨大な情報を
小松左京「くだんのはは」(ハルキ文庫) 嵐山光三郎「文人悪食」(新潮文庫) 日本文学史上に残る文士達にまつわる「食」の話題を通してその文学を解き明かそうとする本である。食にポイントを合わせたところがかつて編集者であり、現在もその感覚を失ってない著者ならではである。 本書に登場する作家にしても、泉鏡花の病的な潔癖症などその性癖がよく知られたものもあるし、壇一雄や池波正太郎のようにその作家自身と食との関係がよく知られた人もいる。しかし、著者はそうしたところも十分に織り交ぜながらも、飽くまで彼らの作品に登場する食からその文学を語っていて、それにより本書は単なる作家に関するゴシップ集でなく、一個の独立した批評足り得ている。勿論、雑学のために読むにしても本書は十分に面白い。 ただ批評は批評として、それが全面的に成功しているわけではなく、それは取り上げた作家によってマチマチであるように思う。不相応に誉
[2024年02月14日] WirelessWire Newsで「「お前の手は血まみれだ」に始まる2024年のクリシェ、そしてAIの儚い未来の落としどころ」を公開 [2024年03月25日] Technical Knockout に「ウェブの35歳の誕生日を祝う:オープンレター」を追加。Tim Berners-Lee の文章の日本語訳です [2024年03月25日] WirelessWire Newsで「ティム・バーナーズ=リーのオープンレターを起点に改めて考えるインターネットの統治」を公開 [2024年04月15日] WirelessWire Newsで「BlueskyやThreadsに受け継がれたネット原住民の叡智」を公開 [2024年05月08日] WirelessWire Newsで「TESCREALふたたび:AGIが約束するユートピアはSF脳のディストピアなのか?」を公開 YAM
本ページは、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の文中でリンクされている URL の一覧である。 第1章 インターネットによる中流階級の破壊をマイクロペイメントが救うか yomoyomoの「情報共有の未来」 | ワイアードビジョン アーカイブ 情報共有の未来 - 達人出版会 Amazon | Who Owns the Future? | Jaron Lanier | E-commerce EnJoe140で短編中さんのツイート: "バーチャルリアリティの父ってすごいな。無神論者の神、みたいな。" Feel the force - Technology and the future Amazon | To Save Everything, Click Here: Technology, Solutionism, and the Urge to Fix Prob
西寺郷太『ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い』(NHK出版新書) 以前から著者の本を買おう買おうと思っていたのだが、ちょうど海外に短期間出ることが決まった際に、これがよい機会だと出たばかりの本書をぽちっとして、持って行った。 USA・フォー・アフリカの「ウィ・アー・ザ・ワールド」だが、ワタシはアルバムをレコードで持っており、リアルタイムにアメリカの大スターたちの競演に胸躍らせたのを覚えている。本書は、この非常に稀有なコラボレーションの実現にして世界的に商業的成功を収めたこの曲が、アメリカン・ポップスの青春を終わらせたというのがテーマになっている。 だから本書は、「ウィ・アー・ザ・ワールド」自体について語る前に、そもそも「アメリカン・ポップスとは何か?」というところから始まる。いきなり音楽出版の話から始まるのに面食らう人もいるかもしれないが……と書くと自分がさも分かったかのようだが、ワタシ自身本
ドク・サールズ『インテンション・エコノミー 顧客が支配する経済』(翔泳社) 原書刊行時に紹介していた関係で、訳者より献本いただいた。 著者のドク・サールズは、世間的には Linux Journal のシニアエディタとして有名なのかもしれないが、個人的にこの人の仕事で一番重要なのはクルートレイン宣言だと思う。 ワタシはこれまで何度もクルートレイン宣言を Web 2.0 的思想の源流だと書いてきたが、それは著者やデヴィッド・ワインバーガー(『Too Big To Know』はなんで邦訳が出ない?)がそれ以降も重要なネット論客として生き残っていることからも明らかである。 クルートレイン宣言における「市場とは対話である」というテーゼは、ユーザのエンパワーメントという目的につながるもので、著者が「アテンション・エコノミー」に対するカウンターとして、売り手より買い手を中心とする「インテンション・エコノ
書籍の入手 『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の電子書籍は、以下のサイトで購入できます(最新版は2020年10月01日更新のv.1.1.3)。目次など内容紹介は達人出版会を参照ください。 達人出版会 Amazon.co.jp また、技術書典5において達人出版会ブースで販売した特別版(紙書籍版)を以下のストアで販売しています。 達人出版会STORES支店 達人出版会BOOTH支店 達人出版会以外で購入されると、ボーナストラックのエッセイは含まれませんのでご注意ください。 正誤表 誤記や誤植に気付いた方は、著者まで連絡ください。 指摘をくださった fayenil さん、@kishi24 さん、ありがとうございます。 Page 位置 誤 正 修正版
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