はじめに Kotoba Technologies, Inc. Co-Founder/CTO、Toyota Technological Institute at Chicago, Research Assistant Professorの笠井淳吾です。これまで自然言語処理︵NLP︶、機械学習の国際学会︵ACL、ICLR、NeurIPS、EMNLP、ICCVなど︶にて、投稿や発表を積み重ねてきましたが、一度自分なりに論文を書く際に考えていること、留意点、コツのようなものを言語化して共有したいと思います。個人の好みによるところも多々あるかと思いますので、取捨選択していただいて、皆さんの論文執筆の一助になることを願っています。 全体のストラクチャー まずは全体の流れから考えていきます。基本的に、論文を書く際には︵多くの場合そもそもプロジェクトを始める前に︶、タイトルをイメージしていきます。タイトル