幕末期の最も著名な浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)の晩年の肉筆画の名品に、「西瓜図」と呼ばれる作品がある。現在、宮内庁所蔵のこの作品は、そのモチーフとされたスイカの一風変わった姿と構図から、北斎という画家特有の<奇想性>を顕著に示す作例として、多くの研究者によって繰り返し評価されてきた。しかしそのような評価は、この絵の画面中に「北斎」という署名が明らかに見出だされるがゆえで、もしその署名がなかったら同じ評価が繰り返されてきたかどうか、私には疑問に思われる。 野菜や果物を描いた絵画は、東洋画では通常「蔬菜図」と呼ばれ、いわゆる「花鳥画」の範疇に入るものと規定される。だが北斎の「西瓜図」の図様は、そうした伝統的な「蔬菜図」の図様と大きくかけ離れ、鑑賞者に意外性をもたらす。東洋画の「花鳥画」では伝統的に、ある生物や植物を描くと、そこにその事物が寓意としてもっている「意味」を象徴的に導き出
リンク www.tv-asahi.co.jp テレビ朝日「池上彰のニュースそうだったのか!!」公式サイト テレビ朝日「池上彰のニュースそうだったのか!!」公式サイト 2019年2月23日放送 消費税はそもそもどうして導入された?目的は一体何?解散総選挙まで行われた、郵政民営化。今振り返ってみると意味はあった?それとも・・・?民営化の背景にあったといわれるアメリカからの圧力とは!?意外と知らない平成の間の日本の決断を池上彰が徹底解説! ★私たちの生活を変えた「平成30年間 日本の決断」 テレビはどうしてデジタル化された?その背景には実は欧米との激しい競争があった!?小泉劇場と言われ、連日大ニュースとなっていた郵政民営化、実際民営化してみてどうなった?無駄遣いは減った?意味はあったのか、そして郵政民営化の裏にもあったといわれるアメリカからの圧力とは? そのほか「食品自由化」「消費税導入」「派遣
400年も500年も昔の美術作品を調べていると、ときどき21世紀人から見るとぎょっとするような主題のものがある。 パッと思いつく限りでも、ギリシャ・ローマ神話には「それって女性側からしたらどうなん?」となるような話が満載だし(テセウスに捨てられるアリアドネとか、ゼウスに犯されるエウロパとかレダとか)、キリスト教主題だって自分らの父親を誘惑する娘たちってどうなのってなるし(ロトと娘たち)、世俗主題でも純潔を汚された乙女が自殺するのが美談になってるし(ルクレティア)。それが絵やら彫刻やらであらわされて、当時の文献で「まことに美しい」とか書かれていたら、そりゃ絵はそうやろけどこれ相当ヤバい話やで? みたいになりますわな、こちとら21世紀人なんで…。 現在都内の大学で西洋美術史を教えているのだけど、こういう話を紹介するのは難しい。難しく感じているのはこちらだけかもしれないけど、とりあえずいちいち「
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