鹿児島市の公立中学3年の男子生徒=当時︵15︶=が2018年9月、学校で個別指導を受けた後に自殺し、生徒の遺族が市に約6580万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が4日、鹿児島地裁︵坂庭正将裁判長︶であった。原告で生徒の母親︵50︶が意見陳述し﹁不適切指導をなくしたい。﹃指導死﹄は防げる﹂と訴えた。 母親は﹁息子は異常に責められ、先生の言葉によって行き場をなくし、追い詰められた﹂と主張。生きていれば、今年二十歳の成人式を迎えていたと言い﹁大人になった息子に会いたかった﹂と涙ながらに語った。 訴状によると、生徒は夏休み明けの宿題が未提出だったことについて、担任の女性教諭から怒鳴られるなどして涙を流し、その後、自宅で自殺した。遺族側は、教諭の不適切な指導が原因だったと訴えている。市側は答弁書で請求棄却を求めた。次回期日は4月18日。
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