ロサンゼルスに長年住む、あるドイツ系中年男性ビジネスマンの抱いている韓国人観は、あまり芳しいものではない。 ︻写真︼トランプ支持のQアノンは1月の連邦議会占拠事件でも﹁主役級﹂の﹁活躍﹂で見せた百戦錬磨の集団 ﹁コリアンといえば、まず頭に浮かぶのはいかがわしいマッサージ店で、あとはスパと焼き肉屋。われわれの世代ではKポップもBTS︵防弾少年団︶も関係ないね﹂ そんな印象の韓国人が密集するロサンゼルスのコリアタウンにあるサウナ﹁Wi SPA﹂で事件は起きた。それも、今アメリカで社会問題になっている﹁セクシャル・マイノリティの権利﹂をめぐって、LGBTQ︵性的マイノリティ︶団体と、トランプ支持でも有名になった超保守派Qアノンが衝突し、大乱闘の流血事件だから穏やかではない。 ﹁Wi SPA﹂はいかがわしい店ではなく高級感あるサウナで、ミネラルソルト・マッサージやハイドロ皮膚剥離︵いわゆる垢すり︶