ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/itsolutionjuku (4)
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﹁アジャイル開発に取り組んではみたのですが、うまくいかないので、元のやり方に戻そうと思っています。﹂ あるSI事業者での講演の後、こんな話しを伺った。同様の話しは、他でもよく耳にする。 私は、エンジニアでもなければ、アジャイル・コーチでもない素人だ。ただ、成果をあげているアジャイル・チームの連中との付き合いは多く、﹁門前小僧﹂程度には、アジャイルについては理解しているつもりだ。そんな、私でさえも、これは失敗するだろうと、思うことが多い。 うまくいかない取り組みに共通しているのは、おおよそ以下の3つに整理できそうだ。 ひとつは、﹁システムを作ることを目的にしていること﹂だ。 ビジネスを成功させること目的とせず、そのための手段である﹁システムを作ること﹂を目的としている﹁アジャイル開発︵?︶﹂では、うまくいかないのは当然のことだ。 2001 年初頭、ユタ州スノーバードで、ソフトウェア開発の将来
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もし、あなたが、次のようなことをしているのであれば、これは大いに反省すべきだ。 自分たちの﹁できること﹂でしか解決策を示そうとしない。 機能や性能については説明できるが経営や事業の成果にどのような貢献ができるのか説明できない。 これからのテクノロジーやその可能性について分かりやすく説明できない。 お客様が新しい方法論や見積を求めても旧来のやり方で提案しようとする。 新しい方法論やテクノロジーの適用を求めると保証できない、実績がない、時期尚早などのネガティブ・ワードで翻意を迫る。 やがて、お客様から愛想を尽かされてしまうだろう。 工数の需要がなくなるわけではない。ただ、作業工数に応じた労働力に対価を支払うというやり方は、自動化ツールやクラウド・サービスとの競合や人口の減少と相まって、そこでの収益の拡大を期待することができなくなる。 また、工数需要そのものの内容が変わる。例えば、﹁コードを書く
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﹁来てもらえないでしょうか?こちらの考えていることをお話ししますので。﹂ 電話越しに嫌な予感がしました。だいたい、こういうご依頼を頂くときは、﹁考えていない﹂場合が多いのです。 ある大手電子機器メーカーの技術管理部門にいるという男性からITトレンドについて研修をしたいので、相談にのって欲しいというメールをいだきました。そこで、まずは研修の目的や対象者、イメージしている研修内容など、本人の意向を伺おうと電話したのです。しかし、先方は、とにかく来て下さい、来たら話しますからの一点張りで、何も応えようとしてくれません。 行くのが嫌なわけではありません。ただ、手ぶらで行くのでは効率が悪いので、まずは概要だけでも伺いたたき台を用意しようと思ったからです。しかも、場所は東京郊外にあり、1時間ほど電車に揺られ、その後はバスかタクシーですから半日は潰れてしまいます。だから少しでも効率よく話を進め、すぐにで
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﹁若手の優秀なエンジニアが、この一年で3人辞めてしまいました。来月もまた一人やめる予定です。いったい、どこに問題があるのでしょうか。﹂ あるSIerの経営者からこんな話を聞いた。僭越ながら、私は次のように答えた。 ﹁楽しくないからじゃないですか?﹂ 今、この会社も例に漏れず人が足りない。しかし、将来への不安は払拭できないという。しかし、新しい技術にもっと挑戦すべきだと申し上げても、そんなことをすれば、工数が減るので無理だとのことだった。 また、若いエンジニアが新しいことをやりたいといっても、品質が保証できないからだめだとチャンスを与えない。そして、そういう志のある若いエンジニアも若い=安い労働力として、既存システムの保守対応の仕事に投入されている。 新しいことに関わることは、楽しいことだ。それができる会社でなければ、良い人材も育たないし、魅力ある商品やサービスは生まれない。 SIerにとっ
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