VR/ARでの読書について思うこと


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VRによるデバイス画面サイズの制約からの解放

 今、私たちは電子書籍を例えばスマートフォンで、あるいは専用機やタブレットで、もしくはPCの画面で読んでいます。これらの「画面」は、いずれも物理的な実サイズを持っていて、必然的に表示できる文字やイラストの大きさにはデバイスの物理サイズによる制限がかかります。これを緩和するために行っている作業が「テキストリフロー化」で、そうすることで紙の本からの電子化であってもスマートフォンの小さな画面でもとりあえず読めるようにはなります。

リフロー型電子書籍では紙の版面情報の再現は難しい

リフロー型電子書籍では紙の版面情報の再現は難しい

 
 調

 VR

仮想画面はいくつ出してもよい

複数の「画面」を並べて行うPCでの読書

複数の「画面」を並べて行うPCでの読書

 さらに、VRでは例えば今PC上でウィンドウを複数出しているように、仮想画面を複数並べて「読書」することも可能になるはずです。このメリットがピンとこない方は、今自分たちが(エンタメではない)本を読むときにいくつの「画面」を並行して見ているのかを考えてみればよいかと思います。


 調使調調
 

 VR

必ずしも全てが仮想画面でなくてもよい


 GoogleApple

 そういった現実世界のものに電子情報をオーバーライドして見せる技術は「AR(Augmented Reality/拡張現実)」と言い、こちらは現在GoogleやAppleが熱心に研究を進めている分野です。今はまだ視界全てを置き換えるVRとは別物として開発されていますが、VR機器の前面のカメラで周囲の映像を取り込んで内部ディスプレイに投影すればAR的な表示ができますので、本質的に地続きの話です。なのでMicrosoftなどはMR(Mixed Reality)という用語を使っていたりもします。

Google翻訳ではスマホをかざすだけで翻訳文が表示される

Google翻訳ではスマホをかざすだけで翻訳文が表示される

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 510AR

(2020.11.13)

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