デイビッド・アッテンボロー
イギリスの動物学者、植物学者、プロデューサー、作家、ナレーター
サー・デイビッド・アッテンボロー︵Sir David Attenborough OM, CH, CVO, CBE, FRS、1926年5月8日 - ︶は、イギリスの動物学者、植物学者、プロデューサー、作家、ナレーター。デイヴィッド・アッテンバラなどの表記もある。ロンドン出身。兄は映画監督のリチャード・アッテンボロー。
略歴 編集
父が学長を務めていたレスター大学のカレッジハウスで、3人兄弟︵兄‥リチャード、弟‥ジョン︵アルファロメオ幹部︶︶の2番目として育つ。第二次世界大戦中、両親はユダヤ難民の少女をヨーロッパから養子として受け入れる。
レスターのWyggeston Grammar School for Boysを卒業後、ケンブリッジ大学のクレア・カレッジで奨学生として、自然科学︵動物学︶の学位を取得。
1950年、ジェイン・エリザベス・エブスワース・オリエル︵Jane Elizabeth Ebsworth Oriel︶と結婚する。結婚生活は、彼女が亡くなる1997年まで続いた。ジェインとの間に2子︵ロバート、スーザン︶がいる。
ロンドン大学出版会の科学編集助手を経て、1952年にプロデューサーとして英国BBCに入社する。1960年代前半にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス大学院に進学したためにBBCを離れるが、修士号取得後BBCに復職し、1965年にはBBC第2チャンネル局長に任命される。
世界各地で野生生物、民俗学関係のドキュメンタリー製作を手がける。
1972年からフリーとなり、BBCの自然班とともに動物や植物、昆虫や無脊椎動物などのドキュメンタリー製作を続けている。1981年ユネスコから科学普及の功績に対してカリンガ賞を受賞。1983年王立協会フェロー選出。
1985年に叙勲。同年、王立地理学会から金メダル︵創立者メダル︶を授与された[2]。2000年にコスモス国際賞受賞。
2008年、オーストラリアで化石が発見された﹁世界最古の胎生生物﹂である古代魚類が、彼にちなんでMaterpiscis attenboroughi (マテルピスキス・アッテンボローイ)と名付けられた[3]。
2009年、フィリピン・パラワン州のビクトリア山で発見された、げっ歯類をも捕らえるほど巨大な新種のウツボカズラが、彼にちなんで﹁ネペンテス・アッテンボロギ﹂と名付けられた[4]。
2016年、英国・自然環境研究会議(NERC)の新しい極地調査船が彼にちなんでRoyal Research Ship (RRS) Sir David Attenborough と命名されることになった。公募に基づく命名であり、﹁RRS David Attenborough﹂は人気4位の名称だった[5]。
映像作品 編集
- アッテンボロー 鳥の世界
- アッテンボロー 植物たちの挑戦
- アッテンボロー 氷のワンダーランド南極
- デイビッド・アッテンボロー: 地球に暮らす生命
邦訳された著作 編集
脚注 編集
(一)^ “Ethiopia's Prof. Sebsebe Demissew awarded prestigious Kew International Medal”. Kew.org. 2018年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月16日閲覧。
(二)^ “Medals and Awards, Gold Medal Recipients” (PDF). Royal Geographical Society. 2014年4月2日閲覧。
(三)^ 胎生の起源、へその緒を持つ魚の化石を発見
(四)^ Giant rat-eating nepenthes plant named after David Attenborough
(五)^ “£200m polar research ship named in honour of Sir David Attenborough”. Natural Environment Research Council (2016年5月6日). 2016年5月7日閲覧。