エネルギア
エネルギア | |
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![]() エネルギアとブラン(模型) | |
基本データ | |
運用国 |
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開発者 | S.P.コロリョフ ロケット&スペース コーポレーション エネルギア |
使用期間 | 1987年 - 1988年 |
打ち上げ数 | 2回(成功2回) |
物理的特徴 | |
構成 | 2段 |
総質量 | 2524.6 トン |
全長 | 約59 m |
直径 | 7.75 m(コア部分) |
軌道投入能力 | |
低軌道 |
88,000 kg 200km |
静止移行軌道 | 22,000 kg |
脚注 | |
打ち上げ成功数のうち、打ち上げは成功したものの、衛星(ポリウス)の不調による衛星投入失敗の例も算定。低軌道での軌道投入能力には諸説あり。静止移行軌道の軌道投入能力は正確にはGEOでのペイロード)。補助ロケットが1段目で、メインロケットが2段目となっているが、この構造のロケットを1.5段と称する場合もあり。 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b9/Energia-Polyus_drawing.png/170px-Energia-Polyus_drawing.png)
打上げシステムは機能の異なる2種類があり: エネルギア-ポリュスは最初の試験機で、ポリュスシステムを最終段に使用してペイロードを軌道へ投入する仕様で、エネルギア-ブラン[4]はブラン宇宙船がペイロードである。打ち上げ能力は低軌道へ100トン、静止軌道へ最大20トン、月周回軌道へ最大32トンである[5]。強力なロケットだが強力過ぎて逆に使いみちがあまりなく、ソビエト崩壊も相まって短期間で開発は中止された。
概要
編集歴史
編集開発経緯
編集最初の打ち上げ
編集2度目の打ち上げ (エネルギア-ブラン)
編集2回目の打上げは1988年11月15日で初めて軌道投入に成功した。このミッションではソビエトの無人スペースシャトルであるブランを打ち上げた。遠地点でブラン宇宙船は軌道へ投入するために66.7 m/s噴射して最終的に251 km x 263 kmの軌道へ投入された[4][9]。エネルギアとブランの計画はアメリカに対して戦略的な地位を維持するために実施された。
計画中止
編集年表
編集性能
編集低軌道へのペイロード打ち上げ能力は約100 tで、サターンVロケットと同等以上の搭載量を持たせることも可能だった。
派生型
編集原型の仕様の後3種類の主な派生機種が計画され、それぞれ打ち上げ能力が大幅に異なる。
エネルギア M
編集エネルギア M(ЭНЕРГИЯ-M)はエネルギアの最小の仕様である。ゼニットロケットの数を4基から2基に減らし、コアのRD-0120を4基から1基に減らした仕様である。プロトンロケットを置き換える目的で設計されたが、1993年にアンガラロケットとの競争に敗れた。
エネルギア II (ウラガン)
編集エネルギア II, 通称ウラガン (ロシア語: Ураган, ハリケーン)(ЭНЕРГИЯ-Ⅱ/ГК-175)は計画されたエネルギアの完全再使用型で、衛星軌道投入後に地球に帰還し通常の滑走路に着陸出来る予定だった。アメリカのスペースシャトルのように半再使用型として設計されたエネルギアとは異なり、ウラガンの設計はアメリカのスペースシャトルのオービター・ブースターの元の計画の概念のようにブラン・エネルギアの全ての構成要素を完全再使用する事を目指していた。エネルギアIIコアとしておそらくブランのために開発された技術を使用することにより滑空して着陸する能力が検討されていた。
ヴァルカン-ヘラクレス
編集最終的に打ち上げられなかった仕様で最大の機種である。8本のゼニット補助ロケットを使用し、エネルギアMを上段に使用する"ヴァルカン"(興味深い事に初期に中止された同様の重量物打上げロケットと同名)または"ヘラクレス"(N-1ロケットの識別名称と同じ)仕様は最大175トンを軌道へ投入する能力があった[10]。
脚注
編集- ^ Krivonosov, Khartron: Computers for rocket guidance systems
- ^ Control systems for intercontinental ballistic missiles and launch vehicles
- ^ Russian Space Web, Energia page. Accessed 21 September 2010
- ^ a b c Bart Hendrickx and Bert Vis, Energiya-Buran: The Soviet Space Shuttle (Springer Praxis Books, 2007) Link
- ^ Launch vehicle "Energia" Official Site
- ^ CR Energiya
- ^ a b c B. Hendrickx, "The Origins and Evolution of the Energiya Rocket Family," J. British Interplanetary Soc., Vol. 55, pp. 242-278 (2002).
- ^ Vassili Petrovitch, Polyus (accessed 21 September 2010)
- ^ Mark Wade, Encyclopedia Astronautics, Buran (accessed 21 September 2010)
- ^ Godwin, Robert (2006). Russian Spacecraft. Space Pocket Reference Guides. Apogee Books. pp. 59. ISBN 1-894959-39-6
関連項目
編集- ロケット - ロケットエンジンの推進剤 - ロケット・ミサイル技術の年表
- スペースシャトル - ブラン
- VM-Tアトラント - 専用輸送機として開発された規格外貨物輸送機
- An-225 - ブランを載せて飛行したことがある大型輸送機
外部リンク
編集- Encyclopedia Astronautica: Energia
- Official energia.ru page
- K26 Energiya Buranのページ
- K26 エネルギアロケットの派生型紹介ページ (Vulkan, Energia-2, Energia-M, ゼニットロケットで使われているエネルギアのブースター)