オープントップバス
概説
編集日本におけるオープントップバス
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日本においては、昭和23年3月、別府市の亀の井バスが運行︵令和4年、大分合同新聞発行、セーノ3月号に写真つきで掲載︶
雨天時には後方に折り畳んて収納していた幌を、手動で前方に張って対応。
また、昭和39~40年代にはとバスが、オリンピック観戦で来日した外国人向けに、スーパーデラックスバスを改造したオープントップバスを運行していた。
1998年には横浜市営バスが廃車直前の一般車︵路線バス車両︶をオープントップバスに改造し、地元プロ野球チームの横浜ベイスターズの優勝記念パレードに使用した。翌1999年には西鉄が同様の方法で改造したオープントップバスを福岡ダイエーホークスの優勝記念パレードに使用し、翌2000年のリーグ連覇の際にも使用した。これらはパレード用であり一般客の乗用に使用されたことはない。この後のプロスポーツチームの優勝パレードでは特装車や﹁スカイバス東京﹂︵後述︶などのオープントップバスを使用するようになり、一般路線バス改造のオープントップバスは使用されなくなっている。
2000年代より、日本国内でも各地で一般客が乗車できるオープントップバスの運行が開始されている。定期観光バスとして運行されることが多い。
●日の丸自動車興業﹁スカイバス東京﹂ - 2004年9月10日に東京都内で運行開始。当初はネオプラン・スカイライナーの改造車を導入︵元々は東京都交通局で観光路線バス︵二階01系統︶として使われていたものを購入後ドイツで改造。その後自社車両の貸切車﹁アメリカンドリーム﹂やスーパーハイデッカーのスペースライナー﹁コンコルド﹂、他社車両も購入して改造︶、2019年からはUNVI Urbisを導入している。定期観光バスの﹁スカイバス東京﹂と、停留所で自由に乗り降りできる﹁スカイホップバス﹂がある。オープントップバス車両の貸し出しと運行ノウハウの提供を全国各地にて行っている。京阪バスへの貸出により京都市内の定期観光バスでも運行を行っていたが、2015年以降は日の丸グループ入りした京都市の明星観光バスがスカイバス京都・スカイホップバス京都として定期運行を行っている。
●はとバス - 2009年11月から東京都内で定期観光バスとして運行開始。ドレクメーラー・メテオールの改造車を導入。その後2011年にはバンホール・アストロメガ(TD824)を、2012年には三菱ふそう・エアロキングを改造した車両も追加される。2021年には英国ライトバス・エクリプスジェミニ3を新車で導入している。運行当初は﹁オー・ソラ・ミオ﹂の愛称を用いていた。
●富士急行﹁KABA BUS﹂ - 2010年8月1日から山梨県の富士山・富士五湖などを巡る定期観光バスとして運行開始。ボルボ・アステローペの改造車。2014年3月21日限りで運行終了。
●九州産交バス﹁阿蘇オープントップバス﹃そらめぐりん﹄﹂ - 2011年3月より運行開始。熊本県阿蘇市の阿蘇草千里と阿蘇中岳火口を結ぶシャトルバス。日野・レインボーRBを改造した車両で、小型のオープントップバスが導入されたのは日本初であった。2012年3月31日限りで運行終了。
●西鉄バス﹁FUKUOKA OPEN TOP BUS﹂ - 2012年3月24日より福岡市で運行開始。途中停留所で自由に乗り降りできる。大型トラック日野・プロフィアをベースに東京特殊車体製、テクノアートリサーチデザインのボディを架装しており、改造車ではなく最初からオープントップバスとして製造された車両である。
●中国JRバス﹁めいぷるスカイ﹂ - 2014年4月19日より広島市で運行開始。定期観光バスとして金・土・日・祝日や夏休み期間中に運行する。三菱ふそう・エアロキングの改造車。2016年の広島東洋カープ優勝パレードでは﹁スカイバス東京﹂と共にパレードに使用された。2020年秋から1台がJRバス関東に貸し出され、塩原温泉や館山市、諏訪湖、軽井沢町などで運行される。
●近鉄バス ﹁OSAKA SKY VISTA﹂ - 2014年7月10日より夜行高速用からオープントップバスに改造された車両︵三菱ふそう・エアロキング︶を用いて大阪市にて定期観光バスを運行している[1]。
●大阪バス ﹁御堂筋イルミ・SPECIAL TOUR﹂- 2014年12月1日から2015年1月18日まで実施した御堂筋イルミネーションを見るためのバスツアーに、オープントップバス︵三菱ふそう・エアロエース改造︶2台を投入して運行[2]。のちに、神戸市内での定期観光バスや﹁大阪ワンダーループバス﹂にて使用されている。
●﹁大阪ワンダーループバス﹂ - はとバスから移籍のバンホール・アストロメガ[3]を使用[4]。当初は南海バス・緑風観光が運行受託していたが、両社とも2018年3月に撤退し、大阪バスへ運行委託先を変更した。詳細は当該記事を参照。
●平成エンタープライズ﹁VIP View Tour﹂ - 2019年3月29日より東京都内で運行。三菱ふそう・エアロキングの改造車。
●タケヤ交通﹁グランスカイ﹂ - 2021年12月にSENDAI光のページェント開催に合わせ仙台市内で運行。三菱ふそう・エアロキングの改造車[5]。
●東急トランセ ﹁SHIBUYA STREET RIDE﹂- 2023年3月より主に渋谷区で運行[6]。三菱ふそう・エアロキングの改造車。
スカイバスには乗客の年齢制限がないが、それ以後に開設されたFUKUOKA OPEN TOP BUSなどでは、事故防止のため3歳以下の乳幼児の乗車を禁止していることが多い。
ギャラリー
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ジブラルタルで使用されるオープントップバス
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ハリウッドで使用されるオープントップバス
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パリのオープントップバス
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はとバス「オー・ソラ・ミオ」
小雨時に運行される場合、事業者によっては乗客に雨合羽を貸与することがある。 -
日の丸自動車興業「スカイバス東京」
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富士急行「KABA BUS」
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近鉄バス「OSAKA SKY VISTA」(塗装変更前)
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西日本鉄道「FUKUOKA OPEN TOP BUS」
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中国JRバス「めいぷるスカイ」844-2916
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めいぷるスカイの屋根を閉じた状態
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上海の2階建オープントップバス(911路)
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上海の2階建オープントップバス
脚注
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(一)^ バスラマ・インターナショナルNo.145 P.22 - 23、ぽると出版 2014年8月25日発行、ISBN 978-4-89980-145-0
(二)^ バスラマ・インターナショナルNo.147 P.6 - 7、ぽると出版 2014年12月27日発行、ISBN 978-4-89980-147-4
(三)^ ﹃バスライフ﹄No.5 p.6 笠倉出版社 ISBN 978-4-7730-5732-4
(四)^ “大阪観光振興、周遊バスで 市内13名所に訪日客誘う︵ひと最前線︶”. 日本経済新聞社 (2016年4月7日). 2018年5月15日閲覧。
(五)^ “光のページェントをオープンバスで タケヤ交通、26日まで無料運行”. 河北新報 (河北新報社). (2021年12月17日) 2021年12月27日閲覧。
(六)^ ﹃渋谷周遊・定期観光バス﹁SHIBUYA STREET RIDE﹂の運行を開始いたします﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶東急トランセ、2023年3月1日。2023年4月11日閲覧。