日本の競馬の競走体系

オープン競走から転送)
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日本の競馬の競走体系とは、日本の競馬における競馬の競走を年齢別、性別、距離別、走路別などのカテゴリで分けた体系のことである。

概要

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調退[1]退

20155使[1]

19952




年齢による体系

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22333

3調

3232[2]23

233434534

性別による体系

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100021000

走路別による体系

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主に競馬で使われている走路としてはダート(他にオールウェザーなど)があり芝のみを得意とするもの、ダートのみを得意とするもの、もしくは両方とも特に差なく走るものなど競走馬ごとに得意な走路が異なる。ヨーロッパの競馬ではほぼ芝走路のみであり、アメリカの競馬はダートを中心としたものである。中央競馬では長い間、ヨーロッパの競馬が模範とされてきたこともあり芝での競馬が中心ではあったが近年はダートの競走も拡充されてきており、年間通じて芝の競走、ダートの競走のみに出走しつづける馬も多数いる。

ばんえい競馬は砂を使用したコースであるが、一般的には「ばんえい走路」と呼称される。

距離別による体系

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1200m1600m2000m2400m3000mSMILE3000m退

200m

2016

平地競走

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競馬場によっては、下記の距離外にも施行可能な距離が設定されている。

芝コース
距離 競馬場
1000m 札幌、函館、福島、新潟(直線コース)、小倉
1200m 札幌、函館、福島、新潟、中山、中京、京都、阪神、小倉
1300m 中京
1400m 新潟、東京、中京、京都、阪神
1500m 札幌
1600m 新潟、東京、中山、中京、京都、阪神
1700m 函館、福島、小倉
1800m 札幌、函館、福島、新潟、東京、中山、京都、阪神、小倉
2000m 札幌、函館、福島、新潟、東京、中山、中京、京都、阪神、小倉
2200m 新潟、中山、中京、京都、阪神
2300m 東京
2400m 新潟、東京、京都、阪神
2500m 東京、中山
2600m 札幌、函館、福島、中山、阪神、小倉
3000m 中京、京都、阪神
3200m 中山、京都、阪神
3400m 東京
3600m 中山
ダートコース
距離 競馬場
1000m 札幌、函館、福島、小倉
1150m 福島★
1200m 新潟★、中山★、中京、京都、阪神
1300m 東京
1400m 東京、中京★、京都★、阪神★
1600m 東京★
1700m 札幌、函館、福島、新潟、小倉
1800m 新潟、中山、中京、京都、阪神
1900m 中京、京都
2000m 阪神★
2100m 東京
2400m 札幌、函館、福島、東京、中山、小倉
2500m 中山、中京、新潟

★は、スタート地点付近が芝コースとなっているもの。

障害競走

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障害競走はその特性上、スタート地点を設定できる場所に制約が多く、競馬場や競走によってゴール地点が芝コース、ダートコースに分かれるため、平地競走よりも細かい距離設定が多い。

  • 芝→直線ダート2700m(中山)
  • 芝2710m(中山)
  • 芝2750m(福島)
  • 芝2770m(福島)
  • 芝2800m(福島)
  • 芝2850m(新潟)
  • 芝2860m(小倉)
  • 芝→直線ダート2880m(中山)
  • 芝2890m(新潟)
  • 芝→直線ダート2910m(京都)
  • 芝→直線ダート2930m(京都)
  • 芝→直線ダート2970m(阪神)
  • 芝3000m(中京、阪神)
  • 芝→直線ダート3000m(東京)
  • 芝3030m(中山)
  • 芝→直線ダート3100m(東京)
  • 芝3110m(東京)
  • 芝→直線ダート3110m(阪神)
  • 芝3140m(阪神)
  • 芝3170m(京都)
  • 芝→直線ダート3170m(京都)
  • 芝3180m(京都)
  • 芝3190m(京都)
  • 芝→直線ダート3190m(京都)
  • 芝3200m(京都)
  • 芝→直線ダート3200m(中山)
  • 芝3210m(中山)
  • 芝3250m(新潟)
  • 芝3290m(新潟)
  • 芝→直線ダート3300m(東京)
  • 芝3300m(東京、中京)
  • 芝3330m(中京)
  • 芝3350m(福島、中山)
  • 芝3370m(中山)
  • 芝3380m(福島)
  • 芝3390m(小倉)
  • 芝3410m(福島)
  • 芝→直線ダート3550m(中山)
  • 芝3570m(中山)
  • 芝3600m(中京)
  • 芝→直線ダート3760m(京都)
  • 芝→直線ダート3790m(京都)
  • 芝3800m(阪神)
  • 芝3900m(中京、阪神)
  • 芝3930m(京都)
  • 芝3940m(中京)
  • 芝3950m(京都)
  • 芝4100m(中山)
  • 芝4250m(中山)
  • 芝4260m(中山)

重量別による体系

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中央競馬

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中央競馬では収得賞金によって競走条件の区分が行われている。また、平地競走障害競走で異なる区分で行われている。

競走条件区分

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平地競走

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JRA

1

0

1500

21,000

31,600



--11--31,600

262-353634[* 1]

 ×  
設定される競走条件(2024年現在)
年齢条件 競走条件 春季開催 夏季開催[* 1] 秋季開催
2歳 新馬 ×
未勝利
1勝クラス
(500万円以下)
[* 2] [* 3]
オープン
3歳 新馬 [* 4] × ×
未勝利 [* 5]
1勝クラス
(500万円以下)
× ×
2勝クラス
(1,000万円以下)
[* 6]
オープン [* 7] [* 7]
3歳以上 1勝クラス
(500万円以下)
×
2勝クラス
(1,000万円以下)
3勝クラス
(1,600万円以下)
オープン [* 8]
4歳以上 1勝クラス
(500万円以下)
× ×
2勝クラス
(1,000万円以下)
3勝クラス
(1,600万円以下)
オープン [* 8]


(一)^ ab6367235駿61

(二)^ 25002011

(三)^ 2500944

(四)^ 2020321122

(五)^ 20183944

(六)^ 31,000562011

(七)^ ab3NIKKEI2

(八)^ ab201153243


31020052006531200710920083520193920001120012002200520061020199

150021,0002140%31,60031,600

21,00031,6003[2]

19882[3]

3111044642023202434[4]

331,60003G1NHK2013222220[5]201834G2
降級
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20194412 20194[6]50011,00021,6003[7]

1987214400580061,2001971 - 1975200300400370080033

障害競走

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23

2000

競走条件区分にまつわる歴史

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1800

19831300318001984



19831984



1988198920062kg1989[3]



19951995

400

4001999400



2001617222002623



3200222003



1調12003120193



2005200620065001600

31000

1984310001984480019855722011

収得賞金(中央競馬)

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[8]122006 - 201874420062006620066

2000

G1G3


GI[9]01125001[9]1000

JRA1

2006年夏季開催以降の収得賞金の計算方法

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1着をとった競走の競走条件(下記参照)に応じて、以下のように収得賞金が加算される。但し、重賞競走(平地・障害とも)のみ2着馬にも収得賞金が加算される。先述の通り、平地競走と障害競走の収得賞金は別個に計算する。

平地競走
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中央競馬
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競走条件 収得賞金額
2019年春季以降[10] 2014年夏季〜2018年秋季 2014年春季まで
新馬・未勝利 400万円
1勝クラス(500万円以下) 500万円
2勝クラス(1,000万円以下) 600万円
3勝クラス(1,600万円以下) 900万円
オープン
(重賞競走除く)
2歳戦 リステッド競走 800万円 (未導入)
(九州産馬
限定2歳戦)
500万円 700万円 1着賞金の半額
(10万円未満切捨)
上記以外 600万円 800万円
3歳戦 リステッド競走 1200万円 (未導入)
上記以外 1000万円 1着賞金の半額
(10万円未満切捨)
古馬混合戦 リステッド競走 1400万円 (未導入)
上記以外 1200万円 1着賞金の半額
(10万円未満切捨)
重賞競走 1・2着賞金の半額
(10万円未満切捨)
地方競馬・海外競馬
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競走条件 収得賞金額
1着賞金10万円未満の競走 10万円
1着賞金10万円以上400万円未満の競走 全額(10万円未満切捨)
1着賞金400万円以上1200万円未満の競走 400万円
1着賞金1200万円以上の競走 1着賞金の半額(10万円未満切捨)
重賞競走(2着賞金) 2着賞金100万円未満の競走 加算せず
2着賞金100万円以上160万円未満の競走 全額(10万円未満切捨)
2着賞金160万円以上480万円未満の競走 160万円
2着賞金480万円以上の競走 2着賞金の半額(10万円未満切捨)
障害競走
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競走条件 収得賞金額
2014年夏季以降 2014年春季まで
未勝利 400万円
オープン
(重賞競走除く)
一般競走[注 3] 600万円 1着賞金の半額
(10万円未満切捨)
特別競走[注 3] 750万円
重賞競走 1・2着賞金の半額
(10万円未満切捨)

20141120060011500750

11[11]11222

200550035004100044500510001000310004200044100052000467200620194[4]41200642019

2019"L"[12]

2006年春季開催までの収得賞金の計算方法

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JRAでは重賞以外の競走では1着、重賞競走(ダートグレード競走および外国の重賞競走を含む)では1着、2着に入賞して獲得した賞金をもとに下記の方式で算出した金額(収得賞金)によってクラス分けを実施している。2006年の春季開催までは「勝って同条件」が存在していた関係上、勝抜制が廃止された1989年以後の条件クラスのレースはハンデ戦を除き全て別定戦で行われており、勝って同条件の馬は別定斤量が1〜2kg増される条件であった(1kg増は平場1着⇒同条件平場出走および特別1着⇒同条件特別出走の馬が対象で、2kg増は特別1着⇒同条件平場出走の馬が対象。ただし、加増は勝利後中3週以内に出走した場合に限る)[3]

施行日 1着入着時 重賞の2着入着時
獲得賞金額 収得賞金加算額 獲得賞金額 収得賞金加算額
1995年1月1日 - 2000年12月31日 1,200万円以上 半額 480万円以上 半額
400万円以上1200万円未満 400万円 160万円以上480万円未満 160万円
400万円未満 全額 160万円未満 全額
2001年1月1日以降 一般競走 1,200万円以上 半額 -
1,000万円以上1,200万円未満 600万円
400万円以上1,000万円未満 400万円
400万円未満 全額
特別競走 1,500万円以上 半額 480万円以上 半額
1,200万円以上1,500万円未満 600万円 160万円以上480万円未満 160万円
400万円以上1,200万円未満 400万円 160万円未満 全額
400万円未満 全額

12

調[13]
  • 未勝利クラス…400万円
  • 500万円下クラスの一般競走ないし特別競走…400万円
  • 1,000万円下クラスの一般競走ないし特別競走…600万円
  • 1,600万円下クラス、オープンクラス、重賞レース…1着賞金の半額
  • 障害未勝利…400万円
  • 障害オープンの一般競走ないし特別競走、障害重賞…1着賞金の半額
地方競馬所属馬がJRAの競走に出走し1着(または重賞2着以内)になった場合
  • JRA所属馬と同様に収得賞金を加算
JRA所属馬が地方競馬または外国の競馬の重賞競走に出走し1着または2着となった場合
  • 地方または外国の競馬の第1着賞金が400万円未満の場合は全額、400万円以上1,200万円未満の場合は400万円、1,200万円以上の場合は半額
  • 地方または外国の競馬の第2着賞金が160万円未満の場合は全額、160万円以上480万円未満の場合は160万円、480万円以上の場合は半額
JRA所属馬が地方競馬の指定交流競走(重賞を除く)に出走し1着となった場合
  • 未勝利クラス所属馬が出走できる競走で勝った場合…400万円
  • 500万円下クラス所属馬が出走できる競走で勝った場合…500万円
  • 1000万円下クラス所属馬が出走できる競走で勝った場合…600万円
  • 1600万円下クラス所属馬が出走できる競走で勝った場合…900万円
  • オープンクラス所属馬が出走できる競走で勝った場合…1,200万円

賞金

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JRA2140%325%415%510%6 - 1017 - 2%9 - 10

同着となった場合の賞金

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同着の場合にはその着順から同着となった馬の頭数に相当する着順までの賞金を合計し、頭数で割った金額が賞金となる。一例として、1着が2頭同着の場合は1着と2着の賞金を合算して、2で割った額が当該着順の賞金となる。

賞金の配分

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80%10%調5%調18,0006,400800調400

地方競馬

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地方競馬の場合、これまでは主催者ごとにルールが異なっていたが2010年4月以降は全ての地方競馬で呼称は統一することが発表されている。以下でこれまでの代表例とともに挙げて論じることとする。

競走条件区分

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20103

ABCDG[5]

20104

ABC3[6]ABC1:2:7

番組賞金(地方競馬)

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地方競馬のクラス編成は番組賞金と呼ばれる値で決定される。ただし番組賞金額の算出方法やクラス編成は主催者によってさまざまである。前々週の最終日終了時点の番組賞金額でクラス分け・出走優先順位が決定される。地方競馬では5着以内に入るとその賞金額に応じて番組賞金額が加算されることが多い。したがって、未勝利でも上位入賞が多いと賞金が加算されてクラスが上がる。また総賞金額と馬齢、賞金獲得時期が加味されることもある。

格付け方法

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ばんえい競馬

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2011 (PDF) 2012 (PDF) 2013 (PDF) 2014 (PDF) 

320182015

131

23

2



3

2018[14]450A1450A2350B1290B2230B3180B4140C1100C250
C1C2345B4

AA11A1

ホッカイドウ競馬

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 (PDF) 2013

3JRA

JRAJRA
2歳馬
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12347

20
3歳馬
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12345

JRA32013
  • 開幕 - 第2回開催終了まで:400万円を超える馬が1着となった場合
  • 第2回開催終了時:400万円を超えている場合
  • 第3回開催 - 第4回開催終了まで:250万円を超える馬が1着となった場合
  • 第4回開催終了後:すべての3歳馬
3歳以上(一般馬)
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A級・B級・C級がそれぞれ番組賞金により4段階に細分化され、12のクラスに分かれている。

上記の3歳条件に格付けされている馬は含まない。

岩手競馬

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38A, B1,B2,C1,C251520AC1:2:7

南関東公営競馬

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2014年1月より格付基準や競馬番組が一部変更されているため、その変更点も示す。


22

3A1, A2, B1, B2, B3, C1, C2, C3820141A31 - 67 - 123141201413444

C1C1C2C231

1C1

A243A2, B12B2, B31367C1

1JRA19881+2kg+1kg13調21

東海公営競馬(名古屋・笠松)

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古馬(3歳時11月以降)に関してはA, B, Cの3クラスであり、2・3歳馬に関しては馬齢のみ。2・3歳馬は、番組賞金が250万円に達すると古馬の格付けがなされる。

金沢競馬

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A1, A2, B1, B2, C1, C263A, B2234200132600

113

兵庫県競馬(園田・姫路)

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古馬に関してはA1, A2, B1, B2, C1, C2, C3の7クラス、3歳馬に関してはA, B, C1, C2の4クラスに分類され格付けは他の主催者のように番組賞金額ではなく「ポイント」で決定する方法を採っている。ポイントは5着以内に入るとそれぞれの着に応じたポイントがもらえ一定のポイントに達すると昇級できるが、逆に格付修正時に同一クラスでの近3走の着順合計の多い順に降級(ポイントは次走1着で昇級となるポイントに減点)となる。

高知競馬

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古馬(3歳時10月以降)に関してはA, B, C1, C2, C3上, C3下の6クラスであり、2・3歳馬に関しては馬齢のみ。計算に使用する獲得賞金は、4〜9月に開催初日となる場合は前々年の4月以降、10〜3月に開催初日となる場合は前々年10月以降の賞金のみが対象となるため、それ以前の獲得賞金についてはクラス分けに全く関係しない。また2・3歳馬は、番組賞金が100万円に達すると古馬の格付けがなされる。

佐賀競馬

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A1, A2, B, C1, C252333420039[15]

脚注

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注釈

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(一)^ 

(二)^ 

(三)^ ab

(四)^ 41601 - 20004801 - 1000210002001 - 320041001 - 1600116005003202

(五)^ SABCDTT2320094ABC

(六)^ D使23DA1

出典

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(一)^ [1]

(二)^ 20209229  2020927

(三)^ abc  64""

(四)^ 2024

(五)^  (20121116). 2013. JRA NEWS. . 20134242014712

(六)^  2017728

(七)^  2018625

(八)^ . . 2014216

(九)^ ab (2018731). 202277

(十)^  JRA. www.jra.go.jp. 20191224

(11)^   

(12)^ 312019 JRA. jra.jp. 20191224

(13)^  200247

(14)^ 30  2018915

(15)^ 4  (PDF). . 2022429

関連項目

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