回虫

主として小腸に寄生する動物で、線虫に属する寄生虫である
カイチュウから転送)

 Ascaris lumbricoides [1]
回虫

カイチュウ(メスの成虫)。メスはオスよりも大きい。

分類
: 動物界 Animalia
: 線形動物門 Nematoda
: 双腺綱 Secernentea
亜綱 : 旋尾線虫亜綱 Spiruria
: 回虫目カイチュウ目Ascaridida
: 回虫科カイチュウ科Ascarididae
学名
Ascaris lumbricoides
和名
回虫
カイチュウ

特徴

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15 - 30cm20 - 35cm lumbricoides [1]11025

生活史

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25便1511mm3寿12

宿[2]

歴史と現状

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4527004便尿20196030 - 40%60%200.2%0.02%

40%%

調穿12

対策

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尿使701

尿便便便

1便便 [2][3][4]便

アレルギー症との関連

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IgE

その他

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豚回虫牛回虫馬回虫犬回虫猫回虫など各種の回虫は、それぞれの哺乳類に固有であり、異種間では成虫になれない。そのため産卵することは無いので、糞便の虫卵検査では検出出来ない。時おり話題になるアニサキス症も、クジラ類の回虫に当たるアニサキスの幼虫がヒトの消化管(胃)へ迷入して起こる。ただし、人体に入ってもすぐ死んでしまい、寄生する事はない。もっとも、回虫は、かつては異なる宿主には寄生しないと考えられて来たが、実際にはヒトにイヌ回虫などの幼虫が寄生した例が多くあり、そのような場合は各種臓器への迷入が起こりやすく、重篤な症状を引き起こすので充分な注意が必要である。

分類

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分類の一部を示す[5]

その他

脚注

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注釈

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  1. ^ 日本では、近代以前には「おなかのみみず」、「はらのむし」などと呼ばれた。
  2. ^ 最終的に寄生する「終宿主」にたどり着くまでに、一時的に寄生する別の生物の事。広節裂頭条虫サナダムシ)は、サケマスを中間宿主とし、それらの魚肉をヒトが生で食べると人体に入り、人を終宿主として成長する。

出典

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  1. ^ Molecular Biology of the Cell. 4th edition. chapter 25. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK26917/
  2. ^ 「寄生虫駆除剤サントニンの国産化に成功」『中外商業新報』1938年(昭和13年)4月9日(昭和ニュース事典編纂委員会『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p.687 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  3. ^ 世相風俗観察会『増補新版 現代世相風俗史年表 昭和20年(1945)-平成20年(2008)』河出書房新社、2003年11月7日、35頁。ISBN 9784309225043 
  4. ^ 熱帯病治療薬研究班 「寄生虫症薬物治療の手引き」 http://trop-parasit.jp/HTML/page-DL.htm
  5. ^ 日本寄生虫学会用語委員会 「暫定新寄生虫和名表」 2008年5月22日 Archived 2011年4月14日, at the Wayback Machine.

参考文献

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  • 「寄生虫の世界」 鈴木了司 NHKブックス 1996年
  • 「笑うカイチュウ」 藤田紘一郎 講談社 1994年

その他