キヤー精練
キヤー精練の特徴
編集キヤー精練の方法
編集綿布はロープ水洗機で洗浄し、釜に積み込まれる。これは精練の結果を左右する重要な工程である為、均一に積み込まなければならない。積み込みが終わると排気バルブを開き、別に設けられた調液タンクから所定量の精練液を循環ポンプを通して釜の中へ入れる。
次に液は釜との予熱塔との間を循環しながら蒸気によって加熱される。温度の上昇にともなって釜内の空気は排除される。圧力が20 - 40lbに達するのにおおよそ1 - 2時間を要し、所定の圧力に達してから4 - 8時間精練を継続する。精練が終わると液を排出し水洗いする。
仕上がりの特徴
編集綿(コットン)の酸化が起きないので、優しいふっくらコットンに仕上がる。他の加工方法に比べ、洗うほどに柔らかくなるのも特記事項。高脱脂が可能の為、吸水性に優れる。
脚注
編集出典
編集参考文献
編集- 日本学術振興会 染色加工第120委員会編著「綿および麻の精錬・漂白」『日本染色加工講座』共立出版、1958年、44頁。