ケビン・ガーネット

アメリカのバスケットボール選手 (1976 - )

Kevin Maurice Garnett, 1976519 ) NBAK.GBig Ticket
ケビン・ガーネット
Kevin Garnett
ボストン・セルティックスでのガーネット
(2008年)
基本情報
愛称 K.G
The Big Ticket
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1976-05-19) 1976年5月19日(48歳)
出身地 サウスカロライナ州の旗 サウスカロライナ州グリーンビル
身長 211cm (6 ft 11 in)
体重 115kg (254 lb)
ウィングスパン 226cm  (7 ft 5 in)[1]
キャリア情報
高校 モールディン高等学校英語版
ファラガット・アカデミー英語版
NBAドラフト 1995年 / 1巡目 / 全体5位[1]

ミネソタ・ティンバーウルブズから指名

プロ選手期間 1995年–2016年
ポジション PF / C
背番号歴 21, 5, 2
永久欠番 セルティックス  5 
経歴
19952007ミネソタ・ティンバーウルブズ
20072013ボストン・セルティックス
20132015ブルックリン・ネッツ
2015–2016ミネソタ・ティンバーウルブズ
受賞歴
通算成績
得点数 26,071 (17.8 ppg)
リバウンド 14,662 (10.0 rpg)
アシスト 5,445 (3.7 apg)

Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com

Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

バスケットボール殿堂入り選手 (詳細)
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

獲得メダル

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
金メダル - 1位 2000 シドニー

1995NBANBAMVPNBA420071220225

経歴

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生い立ち

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2198071219

高校時代

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モールディン高校

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1991112.514.07.021使2調NBA327.017.07.0Mr.3NBA調19945

ファラガット高校

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結果的にガーネットの再出発は大きな飛躍となった。サウスカロライナの小都市から全米有数の大都市であり、多くの高校生スター選手が犇くシカゴへの転居は、ガーネットを選手として大きくステップアップさせると共にメディアへの露出も増やす結果となったのである。ガーネットと後にプロ選手となるロニー・フィールズに率いられたファラガット高校アドミラルズはシーズンを28勝2敗の成績で勝ち抜き、イリノイ州チャンピオンへと上り詰める。ガーネット個人は平均25.2得点17.9リバウンド6.7アシスト6.5ブロックの成績を記録し、イリノイ州のMr.バスケットボールに選ばれている。また12月、セントルイスのキールセンターで開催されたコカ・コーラ/クモックス・シュートアウトでは会場を埋めた12,926人の観衆と名門大学のコーチ、そしてNBAスカウト陣を前にアドミラルズを58-55の勝利に導いた。

ドラフトへの道のり

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NBANBANBAGPA3.8ACTNCAAACT17NBA1995418113126-115MVPUSANBA1197419 (1967-1976)

1995NBANBA1974NBA20NBA1995NBA7213cmNBA198941994-95216119955

6285[2]19NBASAT ()970

ミネソタ・ティンバーウルブズ (1995-2007)

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キャリア初期

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1995-96NBAHC20HC10.46.31.82nd26561911NBA

1996NBA41996-97404217.08.03.12.12NBA[2]3調1

フランチャイズプレイヤー

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19981997-9861200612,600NBANBA1997-98131813104537218.59.64.21.81.7786453,2222321

199821612,60071NBA1998-99501998-99201020.810.44.31.81.7NBA3rd2525MVP

1999-2000調50503222.911.85.01.61.5201059337.0%12272320105NBA1st1st1351退5203505

2000-0122.011.45.01.81.4NBA1st2nd4735113

1退NBA2001-02211cm65021.212.15.21.6NBA2nd1st2002361退姿

2002-034040.5242010523.013.46.050%50.2%3795MVPMVP調5131MVP2NBA1st24NBA82671退

2004年のMVP受賞

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ティンバーウルブズ時代のガーネット

2003-0422&92582824.213.95.02.224.231,98711[2]NBA29NBA1stMVP[2]

141NBA981西7322154MVP83804324退[2]

フラストレーション

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20042004-05362010522.213.55.72NBA2nd1st169474438

200532,10022005-06321.812.74.16201052nd7NBA3349

2006NBA62006-0722.412.84.14辿32501231

トレードへの道のり

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2007

GM2007NBA20077135×2171NBA

1212927

ボストン・セルティックス(2007-2013)

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ボストンでの成功

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331/4200936,000803[2]3P.J.215

姿TD2007-08103-83222053333229390.32FG41.9%118.89.23.49201012,399,148NBA1st1stNBA3832266162442

13745977退7退12NBA322136321422113

2110西41241331262614434QSteam"Na Na Hey Hey Kiss Him Goodbye"2217Top of the world



2008-09調19調2192299.308-0993.426220174(7)退7退

2009-103029.914.37.3NBA12133調5032424225326退2

ブルックリン・ネッツ(2013-2015)

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2013年6月28日、ポール・ピアースジェイソン・テリーとともにブルックリン・ネッツに移籍した。

ミネソタ・ティンバーウルブズに復帰 (2015-2016)

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2015年2月19日、サデウス・ヤングとの交換トレードで、ミネソタ・ティンバーウルブズに8年振りに復帰した。

引退後

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2016923退[3][4]2017110[5]

2020殿[6]

2022314TD5[7][8]

プレースタイルと評価

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ガーネットのフェイダウェイジャンプシュート。素早いステップと打点の高さから、ブロックすることは極めて困難。

NBA[2]

211cm71st2003-04415姿[9]

15

[10]2010173NBA27%62%[11]

影響

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ドラフト

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大学に進学せず、高校から直接NBA入りしたガーネットの成功は、ドラフト候補生の低年齢化という現象を招き、以後コービー・ブライアントをはじめ、アマレ・スタウダマイアーレブロン・ジェームズドワイト・ハワードらといった高校卒業直後にNBA入りするケースが急増し、高校卒業後、あるいは大学在学中にアーリーエントリーすることがNBAのスタンダードとなった。しかしNCAAからの反発もあって次第にドラフト候補生の低年齢化は問題視されるようになり、2005年のNBAドラフトからはエントリーの年齢制限18歳から19歳に引き上げられ、事実上高校卒業直のNBA入りは不可能となった。

高額契約

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1990NBA1998612,6001998211998

1退

ウエイトトレーニング

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ガーネットは高身長と優れた運動能力等、バスケットボール選手にとっては恵まれた素質を多く持っていたが、NBA入り直後は体重100kg未満と非常に線が細く、選手同士の衝突による怪我を防ぐため筋力強化に力を入れた。フィジカルなNBAのリバウンド王となれたのも、天性だけではなく地道なウエイトトレーニングによる体重増加の恩恵であると言える。アマレ・スタウダマイアー、レブロン・ジェームズ、ドワイト・ハワードらといった後続の高卒選手にもガーネットの経験は生かされ、若手選手の間にウエイトトレーニングの重要性が浸透した。

本当は7フッター?

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ガーネットを語るときしばしば取り上げられる話題が、彼の身長についてである。公式では6フィート11インチ(211cm)とされているが、長年ファンや関係者の間では彼は7フィート(213cm)以上ではないかと噂され続け、半ば彼が7フッターであることが事実であるかのように扱われてきた。NBA選手には本来の身長を偽って登録する者も多いが、多くの場合は実際の身長よりも高く申告するのだが、彼のように実際の身長よりも低く申告するのは珍しかった。2007年のオールスターでのインタビューでは実際の身長を「約212cm」と答えており、また別のインタビューではドラフトの測定時にふざけて猫背のまま測ったのがそのまま登録されてしまったとも語っている。

その他

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122m11cm

2004退



FC姿

使"K.G""The Big Ticket""Mr.Everything""Da Kid""The Franchise"

2019

1999NBA

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
1995–96 MIN 80 43 28.7 .491 .286 .705 6.3 1.8 1.1 1.6 1.4 10.4
1996–97 77 77 38.9 .499 .286 .754 8.0 3.1 1.4 2.1 2.3 17.0
1997–98 82* 82* 39.3 .491 .188 .738 9.6 4.2 1.7 1.8 2.3 18.5
1998–99 47 47 37.9 .460 .286 .704 10.4 4.3 1.7 1.8 2.9 20.8
1999–00 81 81 40.0 .497 .370 .765 11.8 5.0 1.5 1.6 3.3 22.9
2000–01 81 81 39.5 .477 .288 .764 11.4 5.0 1.4 1.8 2.8 22.0
2001–02 81 81 39.2 .470 .319 .801 12.1 5.2 1.2 1.6 2.8 21.2
2002–03 82* 82* 40.5 .502 .282 .751 13.4 6.0 1.4 1.6 2.8 23.0
2003–04 82* 82* 39.4 .499 .256 .791 13.9* 5.0 1.5 2.2 2.6 24.2
2004–05 82* 82* 38.1 .502 .240 .811 13.5* 5.7 1.5 1.4 2.7 22.2
2005–06 76 76 38.9 .526 .267 .810 12.7* 4.1 1.4 1.4 2.4 21.8
2006–07 76 76 39.4 .476 .214 .835 12.8* 4.1 1.2 1.7 2.7 22.4
2007–08 BOS 71 71 32.8 .539 .000 .801 9.2 3.4 1.4 1.2 1.9 18.8
2008–09 57 57 31.1 .531 .250 .841 8.5 2.5 1.1 1.2 1.6 15.8
2009–10 69 69 29.9 .521 .200 .837 7.3 2.7 1.0 .8 1.5 14.3
2010–11 71 71 31.3 .528 .200 .862 8.9 2.4 1.3 .8 1.6 14.9
2011–12 60 60 31.1 .503 .333 .857 8.2 2.9 .9 1.0 1.8 15.8
2012–13 68 68 29.7 .496 .125 .786 7.8 2.3 1.1 .9 1.6 14.8
2013–14 BKN 54 54 20.5 .441 .000 .809 6.6 1.5 .8 .7 1.3 6.5
2014–15 42 42 20.3 .455 .167 .829 6.8 1.6 1.0 .3 1.1 6.8
MIN 5 5 19.6 .581 .000 .500 5.2 1.6 1.0 .8 .2 7.6
2014-15計 47 47 20.3 .467 .143 .800 6.6 1.6 1.0 .4 1.0 6.9
2015–16 38 38 14.6 .470 .000 .667 3.9 1.6 .7 .3 .4 3.2
通算 1462 1425 34.5 .497 .275 .789 10.0 3.7 1.3 1.4 2.2 17.8
オールスター 14 11 20.5 .511 .000 .857 6.3 2.9 1.1 .8 1.4 11.3

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
1997 MIN 3 3 41.7 .471 1.000 1.000 9.3 3.7 1.3 1.0 1.3 17.3
1998 5 5 38.8 .480 --- .778 9.6 4.0 .8 2.4 4.4 15.8
1999 4 4 42.5 .443 .000 .739 12.0 3.8 1.8 2.0 3.3 21.8
2000 4 4 42.8 .385 .667 .813 10.8 8.8 1.2 .8 2.8 18.8
2001 4 4 41.3 .466 .000 .833 12.0 4.3 1.0 1.5 1.5 21.0
2002 3 3 43.3 .429 .500 .719 18.7 5.0 1.7 1.7 4.0 24.0
2003 6 6 44.2 .514 .333 .607 15.7 5.2 1.7 1.7 3.0 27.0
2004 18 18 43.5 .452 .313 .776 14.6 5.1 1.3 2.3 4.2 24.3
2008 BOS 26 26 38.0 .495 .250 .810 10.5 3.3 1.4 1.1 2.1 20.4
2010 23 23 33.3 .495 .000 .839 7.4 2.5 1.1 .9 1.4 15.0
2011 9 9 36.3 .441 .000 .759 10.9 2.6 1.9 1.0 2.1 14.9
2012 20 20 36.9 .497 .250 .813 10.3 1.5 1.2 1.5 2.2 19.2
2013 6 6 35.3 .500 .000 .941 13.7 3.5 .8 1.0 3.2 12.7
2014 BKN 12 12 20.8 .524 .000 .739 6.3 1.3 .8 .4 1.1 6.9
通算 143 143 36.9 .478 .273 .789 10.7 3.3 1.2 1.3 2.4 18.2

個人記録

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タイトル

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  • NBAチャンピオン:2008
  • リバウンド王(1試合平均): 2004(13.9), 2005(13.5), 2006(12.7), 2007(12.8)
  • 年間最多リバウンド:2004(1,139), 2005(1,108)
  • 年間最多得点: 2004(1,987)
  • 年間最多フィールドゴール成功: 2004(804)

受賞歴

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  • シーズンMVP:2004
  • 最優秀守備選手賞: 2008
  • オールスター選出:1997, 1998, 2000~2011, 2013(2008は怪我の為、欠場)
  • オールスターMVP:2003
  • オールNBA
    • 1stチーム:2000, 2003, 2004, 2008
    • 2ndチーム:2001, 2002
    • 3rdチーム:1999, 2007
  • オールNBAディフェンシブ
    • 1stチーム:2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2008 , 2009 , 2011
    • 2ndチーム:2006, 2007 , 2012
  • オールルーキー2ndチーム:1996

その他の業績

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  • 1試合最多得点:47得点(vs フェニックス・サンズ 2005年1月4日)
  • 2007年1月13日、10,000リバウンド達成
  • 2008年3月8日、20,000得点達成
  • 6年連続、20得点、10リバウンド、5アシスト以上を記録した唯一の選手(1999-2005)
  • 9年連続、20得点、10リバウンド、4アシスト以上を記録した唯一の選手(1998-2007)
  • キャリア通算、24,000得点、13,000リバウンド、5,000アシスト、1,700スティール、1,900ブロック以上を記録している唯一の選手

脚注

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(一)^ Kevin Garnett and the Apostle Chris Bosh (). The Ringer.com (2016107). 202115

(二)^ abcdefgNBA . . 2012129

(三)^ Kevin Garnett to retire from basketball

(四)^ Garnett says 'farewell' to the NBA after 21 seasons. NBA.com (2016923). 2016924

(五)^ Kevin Garnett officially joins Clippers as a consultant, he'll work out with the big men

(六)^ 920殿. www.afpbb.com. 202045

(七)^ 5 Moments that Defined No. 5s Legacy in Boston (). NBA.com (2022311). 2022314

(八)^ Allen downplays tensions with KG, Pierce, trio hugs it out at center court (). RSN. 2022314

(九)^ Gary Washburn (201219). Kevin Garnett slow to embrace offensive aggression. . 2012129

(十)^ True Leadership: The Garnett Factor. topflightsportsacademy.com. 2012129

(11)^ WHO IS THE NBA'S BIGGEST TRASH TALKER? (20101)

外部リンク

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