コーデュロイ
日本 編集
語源 編集
日本語ではコール天と呼ばれる。由来は﹁cord﹂+﹁天鵞絨︵てんがじゅう、ビロードの和名︶﹂である。一般的にはコール天とコーデュロイは同一の物を示すが、テキスタイル業界の用語としては、微妙な風合いの違いとして区別される。
製造 編集
日本では95%以上が静岡県磐田市︵旧・磐田郡福田町︶で製造されている[1]。 ヨーロッパではドイツのキンダーマン社が現存するコーデュロイの製造会社の一つである[2]。語源 編集
コーデュロイの語源について、かつてはフランス語の﹁王の綱・︵織り︶糸、corde du roi﹂から来ていると説明されることが多かったが[3]、このような語はフランス語に確認できず︵フランス語ではvelours à côtes︶、今日では民間語源とされている。代わって、有力なものとしてcord+deroy︵西イングランド発祥の毛織物︶とする説がある[4]。
(一)^ http://www.siz-sba.or.jp/tenryu/index.htm
(二)^ https://kindermann.cordx.de/home/?lang=en : "we are one of the last corduroy producers in Europe."
(三)^ 例‥Shipley, Joseph T. Dictionary of Word Origins. Philosophical Library. New York. 1945。
なお、この説に依拠した上で、﹁corde du roi﹂を﹁王の畝︵うね︶﹂﹁王の畦︵あぜ︶﹂と和訳している書籍やサイトがあるが、英語と異なり、フランス語のcordeに﹁︵畝織りの︶畝・︵畦織りの︶畦﹂の意味はない。
(四)^ Dictionary.com、Online Etymology Dictionary、ランダムハウス英和大辞典 など。
関連項目 編集
- ベルベット(似ているが製法が違う)
- ベッチン
- くまのコールテンくん - アメリカの絵本。原題は『Corduroy』だが、日本語版はコール天の呼称に合わせて変更されている。