ゴールデンエクスプレスアストル

西日本旅客鉄道(JR西日本)が保有していたジョイフルトレイン

国鉄キハ65形気動車 > ゴールデンエクスプレスアストル

国鉄キハ58系気動車 > ゴールデンエクスプレスアストル

ゴールデンエクスプレスアストル (Golden Express Astre) は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が1988年から2007年まで保有していた鉄道車両気動車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。

延命工事実施前のゴールデンエクスプレスアストル
延命工事実施後のゴールデンエクスプレスアストル

概要

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西65

1986 - 1

489(Astre) 

使 - 使

編成・形式

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編成

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全車両ともグリーン車扱い。

編成は以下の車両で構成されていた。( )内は旧番号。

  • キロ65 551(キハ65 78) - 定員36名
  • キロ65 1551(キハ65 514) - 定員36名
  • キロ29 552(キハ28 2049) - 定員20名
  • キロ29 554(キロ28 2511)

登場時の塗装は北陸の雪と無限の広がりを表すオイスターホワイト、豪華さを表すブライトゴールド、日本海と澄み切った空を表しJR西日本のコーポレートカラーでもあるライトコバルトブルー、ピンクの4色塗装であった。

キロ65 551・1551

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キロ65 551(上)
 
キロ65 1551(下)
延命工事実施前

65 55165 155165485120km/h 

車体

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先頭部は「ゆぅトピア」「アルファコンチネンタルエクスプレス」などと同様、従来の先頭部約7mを切断し、その部分に従来より床面高さを600mm 高くしたハイデッカーの前面展望室鋼体を接合した構造であるが、斬新でさらにワイドなイメージを出すため、従来の6枚窓ではなく、センターピラーのない平面ガラス2枚による構成とし、前面形状も変更されている。「ゆぅトピア」は展望室鋼体の側面が側面窓・天窓ともに平面ガラスであったが、「アストル」では展望室側面窓が曲面ガラスとなっている。

後方の平屋部分の車体形状は「ゆぅトピア」に準じる。窓は固定窓となり、最後部のデッキ寄りの窓は埋められている。「ゆぅトピア」と同様に窓の寸法も従来より拡大されている。

出入台は後位連結面寄りの1か所のみとなっている。

車内

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424

65 55123265 15518

6565 551便便65 1551

台車・機器

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120km/h 181

調KE70-KE76

DML30HSD

AU134AU7614VKDM83使

キロ29 552

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キハ28 2049
「能登路」用ロマンスカー
 
ロマンスカーマーク
 
キロ29 552

キロ29 552は七尾線の急行「能登路」に使用されていたロマンスカーのキハ28 2049を1987年に松任工場で再改造した車両である。前身のロマンスカーについても本項で記す。

「能登路」用ロマンスカー

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1980728 2049

0502444116

使58

多目的気動車への改造

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28 20491987

65 55115511

使65200mm 

17

使95km/h 485

キロ29 554

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老朽化したキロ29 552の代替として、1997年にキロ28 2511を金沢総合車両所で「アストル」の中間車に改造した車両である。キロ29 552と同様、出入台は両端ともに撤去されて乗降扉はすべて埋められ、窓は固定窓となった。

車両配置と運用線区

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「ゆぅトピア和倉」での代走運用

29 5521987122365 551155165 551155119883181819325

652

199191

199765 551155129 55429 552

20061151226 - 200738[1]

参考文献

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  • 鉄道ファン交友社
    • 1987年3月号(通巻311号)p.29
    • 1988年4月号(通巻324号)p.35 JR西日本 金沢支社の多目的気動車
    • 1988年6月号(通巻326号)p.70 - p.73 JR西日本金沢支社検修課 新車ガイド JR西日本 ゴールデンエクスプレスアストル

脚注

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  1. ^ 『JR気動車客車編成表』'07年版 ジェー・アール・アール 2007年 ISBN 978-4-88283-128-0