トランソニック』は、1973年から1976年にかけて12回にわたり『季刊トランソニック』として全音楽譜出版社より出版された、作曲家のための音楽雑誌である。

概要

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1稿159511-1215A4612A5[1]

612[2]

145612

13456

稿
  • 徳丸吉彦と沢田篤子「真言宗豊山派声明」(6-7号)
  • 高橋悠治「「山城流」批判覚書」(5号)と芸能山城組「高橋悠治氏の〈「山城流」批判覚書〉に答える」(7号)
  • 武田明倫「レコード〈湯浅譲二/作品集成〉」(9号)と近藤譲「「武田明倫・レコード〈湯浅譲二/作品集成〉」を読む」(10号)
  • 高橋悠治「古い歌は終わった」(9-12号)
  • 「環境の音楽」マリー・シェイファー 高橋悠治訳(10-11号)
  • 石田一志「サティの復権をめぐって(現代音楽における一九二〇年代)」(7号)、秋山邦晴「石田一志「サティの復権をめぐって」への疑問」―公開質問状(8号)と両者による対談「音楽批評とは何か?」(11号)[3]

トランソニックの意味

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高橋悠治は1号「創刊のことば」の中で、「結成まもないわれわれのグループtranSonic」〔原文ママ〕と記している。

1号巻頭目次には次のような記載がある。

trans ①越えて 横切って:transmit ②貫いて通って 完全に:transfix ③他の側へ 別の状態へ:translate ④超越して:transcend ⑤自由な接頭辞として …の向こう側の

sonic ①音の 音波の 音速の(に等しい) cf, HYPERCSONIC[4], SUBSONIC, SUPERSONIC, TRANSONIC

トランソニック tranSonic

同人

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276退

西

目次

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巻頭目次と誌中タイトルには書式や名前表記の上で相違が散見されるため、ここには誌中タイトルを書き出した。

特集:全体劇場
AD 勝井三雄
表紙挿絵 中西夏之
1973年12月25日発行[5] 126ページ 定価1000円

作品

2春号

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AD

 西

1974425 155 1000

 


  



[11]







 

 

稿 



[12]

  

 Tears for Marilyn[13]

[14]



[10]











#5




3夏号

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特集:学習
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
1974年7月25日発行 129ページ 定価1000円
  • 「なぜ学習か」高橋悠治
  • 「技術について」石川淳
  • 「ショパンと峰崎勾当の間で」安田武
  • 「影響の方法論」丸谷才一 高橋悠治
  • 「音楽の「規範」と「教育」」林光
  • 「いわゆる「ベートヴェン批判」資料集」高橋悠治
    「フィラデルフィア・オーケストラの中国での演奏」陳與
    「標題のない音楽には階級性はないであろうか」朝華(中央民族学院芸術科)
    「フルジョア階級の人間性論を掘り下げて批判する 標題と無標題音楽問題の討論から説き起こして」初瀾
  • 「企業社会に抗する芸術家の社会的責任」津村喬
  • 「非楽之楽 オーケストラのための矛盾」[15]高橋悠治
  • 「ことばが歌うとき」マリー・シェイファー 武満徹
  • 「紙を使わない社会のための拡張された教育」[16]ナム・ジュン・パイク 秋山邦晴
  • 「音の瞑想 ♀アンサンブルとアメリア・エアハート[17]に捧げる」ポーリーン・オリヴェロス 塩見允枝子
  • 「ブラウン大学のための三日間のバイオ・フィードバック学習体験」デヴィド・ローゼンブーム 高橋悠治訳
  • 近況[10]

作品集(新しい記譜法の実験)

  • 「ピアノ・エチュード」[18]松平頼暁
  • 「オカリナのためのコンヴェンション(集会)」坪能克裕
  • 「流れ」林光

4秋号

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特集:テクノロジー空間
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
1974年10月25日発行 143ページ 定価1000円

作品集 新しい記譜法の実験

  • 「インター・ポジ・プレイ・ションII」湯浅譲二
  • 「ピアノのための音楽」甲斐説宗
  • 「シグニフィケイション」長与寿恵子

5冬号

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特集:組織
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
1975年2月25日発行 143ページ 定価1500円

批評のページ

同人のページ[10]

作品集(新しい記譜法の実験):

  • 「演奏詩 〔呼びかわし〕」湯浅譲二
  • 「スタンディング」[25]近藤譲
  • 「ルピナス・ハルピタス」[26]長与寿恵子

6夏号

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特集:音楽の政治参加
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
1975年6月25日発行 95ページ 定価500円
  • 「まえがき」高橋悠治
  • 「音楽の要求」パウル・デッサウ 只野晃訳
  • 「五つの視点」ルイジ・ノーノ 只野晃訳
  • 「文化的植民地主義と音楽の革命」高橋悠治訳
  • 「音楽と政治」オリヴィエ・ルヴォ=ダロン 山上鷹子訳
  • アンケート 日本人作曲家の「社会的立場」の認識[27]
  • 「「恨歎里」[28]日記(倒序)」林光
  • 対談 歌はどこへゆく 加藤登紀子+高橋悠治
  • 「「インター」うたいぞめ」高橋均
  • 「天幕を棲息させない国」津野海太郎
  • 「外来音楽と日本人」柴田南雄
  • 真言宗豊山派声明(上)」徳丸吉彦・沢田篤子[29]

批評のページ

7秋号

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特集:エリック・サティ
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
1975年9月25日発行 111ページ 定価500円
  • 「音楽における動物(講演)」エリック・サティ 高橋悠治
  • 「序・サティの課題」近藤譲
  • 「サティを弁護する」ジョン・ケージ 松下晶訳
  • 「ソクラテスを中心とした〈家具の音楽〉」松平頼暁
  • 「パラード」ドナルド・リチー 松下晶訳
  • 「私の知った〈ソクラテス〉」ヴァランティーヌ・ユーゴ 山上鷹子訳
  • 「サティの復権をめぐって 現代音楽における一九二〇年代」石田一志
  • 「エリック・サティと美術家たち」中原佑介
  • 「サティにおけるユーモアの弁証法 そのことばと音楽の見えない方程式」秋山邦晴
  • 真言宗豊山派声明(下)」徳丸吉彦・沢田篤子[29]
  • 「アジアへの視点 アジア作曲家連盟へのある見解」林光
  • 「高橋悠治氏の〈”山城流”批判覚書〉に答える」芸能山城組
  • 「〈インタ〉うたいぞめのこと」佐々木孝丸

8冬号

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特集:脱コンサート」
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
1975年12月25日発行 103ページ 定価500円

批評のページ

  • レコード〈湯浅譲二/作品集成〉C=OP7122-7176 N 武田明倫
  • 音楽における時間の〈外〉と〈内〉―〔ヤニス・クセナキス〕 佐野光司
  • ヤニス・クセナキス「音楽と建築」第二部・建築 吉阪隆正
  • 石田一志「サティの復権をめぐって」への疑問 公開質問状 秋山邦晴
  • トランソニック・政治 三品隆昭

9春号

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特集:伝統
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
1976年3月25日発行 96ページ 定価500円
  • 「〈引用されるもの〉としての伝統」柴田南雄
  • 「私にとって伝統とは?」増本喜久子
  • 三味線音楽における引用」徳丸吉彦
  • 「序 ホセ・マセダとピーター・スカルソープのこと」高橋悠治
  • 「ウグナヤン 20の放送局のための音楽」ホセ・マセダ 松下晶訳
  • 「太平洋域文化についての一考察 個人的な見解」ピーター・スカルソープ 松下晶訳
  • 「何故ニュー・ジーランドの作曲家が大洋州の音楽に関心を持たねばならぬか」ピーター・クロウ 松下晶訳
  • 「ガフ ガーナのエウェ族のダンス」スティーヴ・ライヒ 只野晃訳
  • 「バリとアフリカの音楽の短期間の学習をふりかえって」スティーヴ・ライヒ 只野晃訳
  • 「フリー・ジャズと伝統」清水俊彦
  • 「解体(デゾレーション)と再生(リクリエーション)〔反語的ロック・メディア論への素描またはロック分野における伝統と異化〕」間章
  • コーニリアス・カーデュー〔インタビュー〕小杉武久 高橋悠治[31]
  • 「古い歌は終わった・連載1」 高橋悠治 1 かんがえのはじまり 2 個の論理を排す[32]

批評のページ

  • 金芝河じしんによる金芝河の詩 林光
  • 〈For children〉フランク・ベッカー 高橋悠治訳
  • レコード〈湯浅譲二/作品集成〉武田明倫

作品

10夏号

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特集:音と都市
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
本文カット 鈴木昭男
1976年6月25日発行 112ページ 定価500円

批評のページ

11秋号

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特集:運動
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
カット 鈴木昭男
1976年9月25日発行 128ページ 定価500円

柴田南雄・六十年

  1. インタビュー 高橋悠治 きき手
  2. 年譜 秋山邦晴
  • 「環境の音楽〈下〉」マリー・シェイファー 高橋悠治訳
  • 「古い歌は終わった 連載3」高橋悠治 4 トンドにて 5 つま恋村にて

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  • 「音楽批評とは何か?」秋山邦晴+石田一志
  • 「名古屋から」グループ北斗
  • 「新宮から」疋田英司

12冬号

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特集:民衆の歌
AD 勝井三雄
表紙挿画 中西夏之
表紙写真 大辻清司
カット 鈴木昭男
1976年12月25日発行 136ページ 定価500円
  • 「討論・民衆の歌」武藤一羊+林光高橋悠治
  • 「ラテン・アメリカ 民衆の新しい歌」浜田滋郎
  • 「ラツィオの〈詩人の歌ううた〉 トルファでの調査の体験」マルコ・ミュラー 諏訪羚子訳
  • 「オッターヴァ・リーマへの音楽学的考察」ジョヴァンニ・マリーニ 諏訪羚子訳
  • 「沖繩の歌」新里金福[37]
  • 「屈曲した、ぼくらの歌の歴史」浜野サトル
  • 「ノート(八編)源泉 新しい世界 音楽/創造的音楽」レオ・スミス 清水俊彦・諸岡敏行訳
  • 「教訓抄巻第八 管絃物語」[38]
  • 「古い歌は終わった 連載4」高橋悠治 6 シェフスキー[39]・エピソード 7 誕生日のおくりもの

feedback フィードバック

  • RegionalismとCosmopolitanism 青森県作曲研究会 笹森建英

脚注

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(一)^ 612

(二)^ 5SH-1000System 700EMS

(三)^ 8調11

(四)^ HYPERSONIC

(五)^ 

(六)^ 

(七)^ 

(八)^    

(九)^ 

(十)^ abcde

(11)^ 

(12)^ 

(13)^ 

(14)^ 

(15)^ 

(16)^ 

(17)^ 

(18)^ 

(19)^ Reprinted from FORMALIZED MUSIC: TOUGHT AND MATHEMATICS IN COMPOSITION by Iannis Xenakis

(20)^ NHK3-11 6-13 7-13ETSMSDC

(21)^ 5

(22)^ 

(23)^ 123 

(24)^ 123

(25)^ 3

(26)^ 4

(27)^  

(28)^ 39

(29)^ abCBSSOJZ84-88

(30)^ ""

(31)^ 1972 .8.24

(32)^ 

(33)^ 11

(34)^         

(35)^ ︿

(36)^ 1976.6.2

(37)^ 

(38)^ 稿

(39)^