ルイ・ド・フュネスのサントロペシリーズ
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概要
編集以下の全6作からなる。全てルイ・ド・フュネス主演である。
邦題 | 原題 | 原題の直訳 | 監督 | 公開年 | 作品数 |
---|---|---|---|---|---|
大混戦 | Le Gendarme de Saint-Tropez | サントロペの憲兵 | ジャン・ジロー | 1964年 | 第1作 |
ニューヨーク大混戦 | Le Gendarme à New York | 憲兵ニューヨークへ | ジャン・ジロー | 1965年 | 第2作 |
ルイ・ド・フュネスの大結婚 | Le gendarme se marie | 憲兵結婚す | ジャン・ジロー | 1968年 | 第3作 |
ルイ・ド・フュネスの窓際一発大逆転 | Le Gendarme en balade | 憲兵の遠足 | ジャン・ジロー | 1970年 | 第4作 |
ルイ・ド・フュネス/サントロペ大混戦 | Le Gendarme et extra-terrastres | 憲兵と宇宙人たち | ジャン・ジロー | 1979年 | 第5作 |
ルイ・ド・フュネスの大奪還 | Le Gendarme et les Gendarmettes | 憲兵と女憲兵たち | ジャン・ジロー[2]、トニー・アボヤンツ | 1982年 | 第6作 |
大混戦
編集大混戦 | |
---|---|
Le Gendarme de Saint-Tropez | |
監督 | ジャン・ジロー |
脚本 |
リシャール・バルデュッチ ジャン・ジロー ジャック・ヴィルフリド |
出演者 | ルイ・ド・フュネス |
音楽 | レイモン・ルフェーブル |
制作会社 |
SNC Franca Films |
配給 | 東和 |
公開 |
1964年9月9日 1967年1月14日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 |
フランス イタリア |
言語 | フランス語 |
あらすじ
編集評価
編集フランスで780万人の入場者を得て、フランスの1964年の興行収入第1位を獲得した。[3]
1965年10月、マリニー劇場での第20回「映画の夜」にて、ジーナ・ロッロブリジーダよりヴィクトワール・デュ・シネマ賞(fr:Victoires du cinéma français)を受賞した。
キャスト
編集括弧内は日本語吹替(初放送1970年12月27日『日曜洋画劇場』)
- ルドヴィッチ:ルイ・ド・フュネス(熊倉一雄)
- ニコール:ジュヌビエーブ・グラ(藤田淑子)
- ガーバー:ミシェル・ガラブリュ
- ルシアン:ジャン・ルフェーブル
- アルバート:クリスチャン・マリン
ニューヨーク大混戦
編集ニューヨーク大混戦 | |
---|---|
Gendarme in New York | |
監督 | ジャン・ジロー |
脚本 |
リシャール・バルデュッチ ジャン・ジロー ジャック・ヴィルフリド |
出演者 | ルイ・ド・フュネス |
音楽 |
レイモン・ルフェーブル ポール・モーリア |
制作会社 |
SNC Champion Film |
配給 | 東和 |
公開 |
1965年10月29日 1968年6月9日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 |
フランス イタリア |
言語 | フランス語 |
『ニューヨーク大混戦』(フランス語: Le gendarme à New York)は、1965年のフランスのコメディ映画。ルイ・ド・フュネス主演による「サントロペシリーズ」の第2作。
あらすじ
編集憲兵国際大会がニューヨークで開かれることになり、クルショたちサントロペの憲兵はフランス代表として参加することになった。娘のニコルも内緒で船に乗り込み、ニューヨークへ密航してしまう。船で合流したイタリア憲兵や、入国審査で引き止められた時に知り合ったジャーナリストを巻き込み、ニコルはうまくアメリカに上陸してニューヨーク観光を楽しみ、さらにジャーナリストに煽てられてテレビの歌番組にまで出演する。それを知らないクルショは自分の娘をいたるところで見かけるが、仲間たちはクルショが発狂したと思い込み、セラピストの治療を受けさせられる羽目になる。果たして国際憲兵会議が開かれるが、そこにニコルが紛れ込み、さらに彼女と船で知り合っていたイタリア憲兵がニコルに惚れて追いかけ、さらにそれをクルショが追いかける。ニコルとクルショはニューヨークのイタリア人街や中華街に紛れ込み、ドタバタの逃走劇となる。
キャスト
編集括弧内は日本語吹替(初放送1971年10月24日『日曜洋画劇場』)
- リュドビック:ルイ・ド・フュネス(熊倉一雄)
- ニコル:ジュヌヴィエーヴ・グラ(藤田淑子)
- ガーバー:ミシェル・ガラブリュ(滝口順平)
- ルシアン:ジャン・ルフェーブル(由利徹)
- アルバート:クリスチャン・マリン(鈴木やすし)
- ガストン:ギイ・グロッソ
- ジュール:ミシェル・モド
評価
編集フランスで549万人の入場者を得て、フランスの1965年の興行収入第4位を獲得した。[4][5]
『ウエスト・サイド物語』やチャップリンの無声映画のパロディが見られる。
ルイ・ド・フュネスの大結婚
編集あらすじ
編集クルショはサントロペ憲兵隊署の玄関前に止めてあった駐車違反の車を取り締まるが、ちょうど上司のジェルベ中尉と面会中だったその車の持ち主の女性をクルショが取り締まろうとすると、ジェルベはその女性こそ憲兵詰所の前任者である亡き大佐の未亡人ジョゼファだと紹介する。クルショは失礼を詫びジョゼファの手を取ると、二人の間に火花が飛び散り、瞬く間に熱い恋に落ちてしまう。クルショは自分も寡夫だと自己紹介し、ジョゼファは娘のニコルともすぐに気が合う。ことは上々に運びすぐに再婚なるかと思われた一方、憲兵隊に昇進試験が行われ、クルショはインチキをしてジェルベを出し抜くが、最終的にそれがばれてしまいジョゼファにも呆れられてしまう。その時、以前クルショが捕まえた強盗が腹いせにジョゼファを誘拐する事件が起こる。ちょうど出くわしたスピード狂のクロチルド修道女のトライクに乗り込み、クルショは強盗を追いかける。
ルイ・ド・フュネスの窓際一発大逆転
編集あらすじ
編集サントロペ憲兵隊署に新しく若い隊員たちが配属されることになり、クルショたちはお払い箱になってしまった。退職の当てに城があてがわれてクルショは夫人とそこに住むが、生きがいを失った彼は全く面白くない。そこに元上司のジェルベが訪ねてくる。さらに部下の一人のフガスが健忘症になっていることを知った彼らは、元の憲兵隊の制服に身を包んでサントロペの街に繰り出し交通違反を取り締まるが、新任の憲兵達から違法活動と見なされ、追われる身となってしまう。クロチルド修道女の助けを借りて修道院に逃げ込んだ憲兵達は、孤児院の子供の一人から核ミサイルを目撃したことを聞かされる。
ルイ・ド・フュネス/サントロペ大混戦
編集あらすじ
編集クルショたちサントロペ憲兵隊がヌーディストビーチを取り締まるうち、新任の部下ボーピエ隊員がUFOを目撃する。初めは相手にしないクルショだったが、今度はクルショ自身がUFOを目撃し、さらに宇宙人と名乗る若い男から「我々に関わるな」と宣言された挙句、目からビーム光線を出して辺りのものを破壊し脅迫される。彼らは既存の人間の姿そっくりに変身するが、オイルを飲み、体を叩くと中空で鉄の音がし、水に弱いことを発見する。クルショは水着の女性たちの背中を叩きまくるが、変人扱いされてしまう。作戦を変えたクルショたちはUFOの発着陸現場に待機し、宇宙人捕獲に乗り出す。
ルイ・ド・フュネスの大奪還
編集あらすじ
編集サントロペ憲兵隊は、最新のコンピュータが導入された新建造の署に引っ越した。そこに若い女性憲兵4人が転属してくる。部下たちはもちろんのこと、上司のジェルベまでが鼻の下を伸ばして女性隊員たちとしけ込もうとする。ところが彼女たちは一人ずつ誘拐されてしまう。実は4人の女性隊員はコンピュータの秘密を握っており、さらにそのうちアフリカ系のヨ・マクンバ隊員は、フランスに多くの石油を輸出するアフリカのブンガワ国(架空の国)の大統領の娘だということが判明する。クルショは女性隊員たちの救出にあたることになる。
マクンバはブラジルのアフリカ由来の宗教カンドンブレの一宗派に由来する単語である。架空の国名ブンガワはブンガワン・ソロ(ソロ川を意味するインドネシア語)という1940年代に流行したインドネシアの歌謡曲(ゲサン・マルトハルトノ作詞・作曲)に由来する単語である。
スタッフ
編集- 監督 - ジャン・ジロー、トニー・アボヤンツ(第6作の共同監督名義)[13]
- プロデューサー - ジェラール・ベイトゥ、ルネ・ピニェール(第4作まで)
- 脚本 - リシャール・バルドゥッチ、ジャン・ジロー、ジャック・ヴィフリド
- 音楽 - レイモン・ルフェーブル
キャスト
編集憲兵隊
編集- リュドヴィク・クルショ少尉 - ルイ・ド・フュネス
- ジェローム・ジェルベ中尉 - ミシェル・ガラブリュ
- ガストン・トリカール隊員 - ギイ・グロッソ[14]
- ジュール・ベルリコ隊員 - ミシェル・モド[14]
- ルシアン・フガッス隊員 - ジャン・ルフェーブル(第4作まで)
- アルベール・メルロ隊員 - クリスチャン・マラン(第4作まで)
- ボーピエ隊員 - モーリス・リッシュ(第5-6作)
- トーパン隊員 - ジャン=ピエール・ランバル(第5作)
- ペルラン隊員 - パトリック・プレジャン(第6作)
女性憲兵
編集第6作『ルイ・ド・フュネスの大奪還』に登場する若手女性隊員。
- クリスチーヌ・ランクール隊員 - カトリーヌ・セル
- マリアンヌ・ベンネ隊員 - ベベット・エチエンヌ
- イザベル・ルロワ隊員 - ソフィー・ミショー
- ヨ・マクンバ隊員 - ニケーズ・ジャン=ルイ
その他
編集- ニコル・クルショ(娘) - ジュヌヴィエーヴ・グラ(第1-3作)
- ジョゼファ・クルショ(妻) - クロード・ジェンサック(第3-4, 6作)、マリア・モーバン (第5作)
- クロチルド修道女 - フランス・リュミイ
- ジェルヴェ中尉夫人 - ニコル・ヴェルヴィル (第1-4作)、ミシェリーヌ・ブルデ(第5-6作)
- 大佐 - イヴ・ヴァンサン(第3-4作)、ジャック・フランソワ(第5-6作)