バンドストップフィルタ
(ノッチフィルタから転送)
バンドストップフィルタ︵英: band-stop filter︶または帯域除去フィルタ︵たいいきじょきょ-、英: band-rejection filter︶は、ほとんどの周波数はそのまま通すが、特定の帯域だけを非常に低いレベルに減衰させるフィルタ回路。バンドパスフィルタとは逆の動作をする。ノッチフィルタ (notch filter) は、阻止帯域が狭い︵Q値が高い︶バンドストップフィルタである。ノッチフィルタは、放送設備︵PAシステム︶や楽器用アンプ︵特にアコースティックのギター、マンドリン、コントラバスなどの楽器用︶で、他の周波数にはあまり影響を与えないでフィードバックを削減・阻止するために使われている。他にも、バンドリミットフィルタ、Tノッチフィルタ、バンドエリミネーションフィルタ︵英: band elimination filter, BEF︶、帯域阻止フィルタなどの名称がある。
理想的なバンドストップフィルタの概念図。正と負両方の角周波数を示 している。
通常、阻止帯域の幅は decade︵対数周波数軸で10倍になる区間︶で1つか2つぶん以下である︵つまり、阻止帯域の最高周波数は最低周波数の10倍から100倍以下︶。低周波では、阻止帯域が半音程度のノッチフィルタが使われる。