パブ

イギリスで発達した酒場

PubPublic House[1]使

英国のパブ

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ホワイトスワン
 
パブ・カムデンタウン(ロンドン)
 
リリイズバー(エディンバラ)

概要

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47000[1]

crisps調[2]

cash on deliverybuying a round

歴史

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宿18191868使"public house"便



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パブの変質

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かつての伝統的なパブはほとんど、その建物は一般の民家と変わらなかった。つまり、インの場合は規模が大きく周囲の建物とは画然と見分けがついたが、タヴァン、エールハウスは一般民家と大差ない建物だった。つまり、建物の二階ないしは付属部分に会合用の場所が設けられ、これを「パブリック・ルーム」とか「クラブ・ルーム」と呼んでいた。ただし、大きな敷地を有するパブでは、スポーツやゲーム、ダンスなどをおこなうスペースを、野外や中庭にもつこともあった。 一方、建物の一階は主に飲食の場であった。そしてこのスペースは通常二つに分けられる。第一は「タップ・ルーム」。飲み物の樽についている栓を「タップ」ということからついた名前で、粗末なベンチとテーブルが壁にそって並び、大きな暖炉では持ち込みの食材を調理して食べることができた。したがってこちらは、あまり金のない労働者たちが楽しむ場だったと言える。 これに対して「パブリック・パーラー」と呼ばれる部屋は、タップ・ルームより立派な家具調度類を置いて、主に上客用とされていた。かつてイギリスのパブには、ブルー・カラーとホワイト・カラーそれぞれの部屋があって、入り口も異なることがあったが、それはこうしたパブの構造がもたらしたものと考えられる。 いずれにしてもこのようなパブは、親しい友人、顔見知りなどが集まって、酒を飲みながら談笑にふける、あるいはときとしてどんちゃん騒ぎをするという、暖かなホスピタリティに富んだ場所だった。 ところが19世紀も深まるにつれて、パブ内部がさらに細分化されていき、ときには「プライヴェート・バー」と呼ばれる個室もつくられたりする。これにあわせて客層が分化し、上下の階層がともに集う場面が減ってくる。言うまでもなく、上流階級はクラブなどで密やかな会話にふけり、パブの猥雑な空間から足が遠のくことになる。 この変化につれて、パブ内部でタップ・ルームやパブリック・パーラーが占めていた割合が小さくなり、代わって「バー・ルーム」と呼ばれるスペースが増えてくる。これは要するに今日のパブに一般的な酒類をサーヴィスするカウンター、つまり酒を出したり、酒を売ったり、あるいは立ち飲みをさせる部分が、大きなスペースを占めるということである。 その結果、パブはゆったりとくつろぐ場というより、むしろただひたすら酒を消費する場に変質し、いわば効率一辺倒とでもいうべき経営理念が店を支配することになった。 こうした店では日頃の憂さを晴らすために浴びるように酒を飲む人が圧倒的多数となり、酔っては大喧嘩というの通り相場になった[4]

禁酒運動の高まり

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ヴィクトリア時代には禁酒運動を進める人が現れ、やがてこれは大きな高まりをみせることになる。19世紀半ばのことである。産業革命の実質上の担い手であった中産階級は労働を神聖視し、勤勉と節約、自助の精神を盛んに説いた。その彼らの目に、貧しい労働者が酒に溺れる現状は睡棄すべきものとして映った。そうした中から、禁酒運動は大きな影響力をもつに至る。 1830年には禁酒教会が設立され、ほかならぬヴィクトリア女王がその後援会長となる。彼女は「絶対禁酒」は不可能なことと考え、もっぱら「節酒」を説いたのだが、いずれにしても酒の害を非難する声は大きくなっていった。 そのような禁酒運動において特に注目すべき点は、酒を排して集会をおこなう禁酒会館の誕生や、全国禁酒大会の開催である。後者は禁酒運動を全国的な規模で盛り上げるために企画されたものである。しかし、こうした禁酒運動の高まりにもかかわらず、19世紀を通じて酒に溺れる人の姿は跡を絶たなかった。また、パブの変質にもかかわらず、相変わらずここを訪れる人間は数多くいた。様々な都市施設はできたとはいえ、イギリスの庶民にとってパブは手軽で様々の喜びを与えてくれる場所だった[5]

現況

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1970197085%321970

19802000退2007

アイルランドのパブ

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アイリッシュ・パブ

Irish Pub6009

オーストラリアのパブ

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日本のパブ

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脚注

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  1. ^ a b ビジネス特集 イギリス伝統のパブは生き残れるか - NHK
  2. ^ これが本場ロンドンで味わうイギリスの伝統的な朝食「イングリッシュ・ブレックファスト」 gigazine 2013年05月02日
  3. ^ 参考文献 図説 ロンドン都市物語 パブとコーヒーハウス  p8〜19 1998年8月14日初版印刷 小林章夫 河出書房新社
  4. ^ 同上 p89 - p91
  5. ^ 同上 p95 - p98
  6. ^ 旨い地ビールを!オーストラリア・パブ入門”. ALL ABOUT. 2020年4月29日閲覧。
  7. ^ スロット禁止「思わぬ効果」 コロナ感染防止、依存症が緩和―オーストラリア”. 時事通信社 (2020年4月28日). 2020年4月29日閲覧。

関連書籍

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  • 小林章夫 『パブ・大英帝国の社交場』 講談社現代新書1118 講談社 ISBN 4061491180

関連項目

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