ヒュンダイ・ヴェロスター
ヒュンダイ・ヴェロスター (Hyundai Veloster) は、韓国の現代自動車が2011年に発売開始した車種。サブコンパクトカークラスに属するモデルである。
概要
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スポーツカー路線のキャラクターを持つサブコンパクトカーで、ボディタイプとしてはシューティングブレークのような形状を持つ[1]クーペと2ボックスハッチバックの中間的存在であり、どちらに分類するかは意見が分かれるところである。[2] 運転席側が1ドア、助手席側が2ドア[3] と言う非対称スタイルになっている。
初代モデルは本国仕様車は公式サイト上でエクウスやジェネシスなど共に﹁ラグジュアリー﹂と分類されていたが、後に後述するPYL︵﹁PREMIUM YOUNIQUE︵YOU+UNIQUEの造語︶ LIFESTYLE﹂の独立項目に入れられた。2代目は﹁乗用﹂カテゴリーに入っている。
初代(FS、2011-2018年)
編集ヒュンダイ・ヴェロスター(FS) Hyundai Veloster | |
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フロント | |
リヤ | |
ターボ フロント | |
ボディ | |
ボディタイプ |
2+1+1ドア (クーペまたはハッチバック) |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
ガンマ 1.6L 直4 GDi ガンマ 1.6L 直4 GDiターボ |
変速機 | 6速MT、6速AT、6速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2650mm |
全長 | 4220mm |
全幅 | 1790mm |
全高 | 1400mm |
2012年4月 ターボ搭載の﹁ヴェロスターターボ﹂が追加された。
韓国ではPREMIUM YOUNIQUE LIFESTYLE︵PYL、i40登場後以前は﹁Premium Youth Lab﹂︶という新ブランド構築のために年間18000台の発売とされており、シリアルナンバー入りのメンバーシップカードも配布するとのことである。グレードは"Unique"と"Extreme"の2つで、価格は"Unique"で1790万ウォン、"Extreme"で2095万ウォンとなっている。[4]。
一方、米国ではヒュンダイモーターアメリカがレッドブル及びリース・ミレン︵フォーミュラ・ドリフトでジェネシスクーペを駆る︶とタッグを組み、ラリー仕様車を完成させシカゴモーターショーで発表した。米国ラリークロス選手権及び﹁X Games﹂に参戦する予定。このマシンは排気量を2リットルにするほか、HKS製ターボチャージャーを装着する、四輪駆動にするといった改造をされている[5][6][7]。
釜山モーターショー2014では、釜山広域市を拠点とする韓国プロ野球球団・ロッテジャイアンツのリリーフカーとして、屋根をカットし、室内を改造したヴェロスターが展示された。
特徴
編集2代目(JS、2018-2022年)
編集ヒュンダイ・ヴェロスター(JS) Hyundai Veloster | |
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N フロント | |
N リア | |
ボディ | |
ボディタイプ |
2+1+1ドア (クーペまたはハッチバック) |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
カッパ 1.4L 直4 ターボ ガンマ 1.6L 直4 ターボ ニュー 2.0L 直4 シータ 2.0L 直4 ターボ |
最高出力 |
カッパ 1.4L 140PS/6,200rpm ガンマ 1.6L 204PS/6,000rpm ニュー 2.0L 149PS/6,200rpm シータ 2.0L 250PS/6,000rpm (6速MT)-275PS/6,600rpm (8速DCT) |
最大トルク |
カッパ 1.4L 24.7kgf·m/1,500-3,200rpm ガンマ 1.6L 27.0kgf·m/1,500-4,500rpm ニュー 2.0L 18.3kgf·m/4,500rpm シータ 2.0L 36.0kgf·m/1,450-4,700rpm |
変速機 |
6速MT 6速AT 7速DCT 8速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2650mm |
全長 | 4240mm |
全幅 | 1800mm |
全高 | 1400mm |
2018年の1月に北米国際オートショーで発表された。
ヴェロスターのアイデンティティであるセンター出しのマフラーと左右非対称デザイン、近年のヒュンダイのデザインアイコンとなっているフロントの﹁カスケードグリル﹂を継承しながら、さらにダイナミックなクーペスタイルのデザインとドライバー中心のインテリアを備えている。
エンジンは1.4Lターボのカッパエンジン、1.6Lターボのガンマエンジン、2.0LNAのニューエンジンに加え、高性能モデルの﹁N﹂には最大275PSを発揮する2.0Lターボのシータエンジンが搭載される。トランスミッションは、1.4Lと1.6Lが6速MTと7速DCT、2.0LNAが6速ATと6速MT、2.0Lターボが6速MTと8速DCTから選択可能である。
全モデルに衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警告、車体前後の衝突警告などによって構成されるヒュンダイ・スマートセンスパッケージを搭載している。
しかし、韓国では販売不振を理由に﹁N﹂を除き2020年11月で販売を終了。またNもCN7型エラントラNの発売により販売不振に陥り、2代目コナの生産ライン確保のためもあって2022年6月に生産終了となった。話題は十分あったが、先代と比べると短いモデルライフだった。
RMシリーズ
編集RMシリーズは、ヴェロスターをベースにミッドシップレイアウトとした「N」名義のコンセプトカーシリーズである。RM14、RM15はFSをベースとしており、RM16からはベースがJSに切り替わった。2023年7月現在、内燃機関車のRM19と電気自動車のRM20eまでが存在している。
RM20e
編集RM20eはシリーズ初の電動化されたRMである。ヒョンデは公式サイト上でも「パワーユニット(が内燃機関か電動化か)に関わらずNはパフォーマンス最優先であり、運転の楽しさに対し決して妥協はしない。RM20eのパワーユニットはただのゼロエミッションにとどまらず「屈強なパワー」「瞬間的なトルク」「持続可能で爽快なドライビング体験」を提供するものだ」としており、実際パフォーマンス面において810hp(821ps)/960Nm、0-200km/h加速9.88秒であるとしている。
その他
編集初代がトミカの韓国車シリーズでヴェロスターターボがモデル化されている(品番:KR-02)。
脚注
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(一)^ ただし、バックドアは一般的な3ドアクーペのようにリアウィンドウから開く
(二)^ 実際、Wikipedia内でも韓国語版記事ではハッチバック、英語版記事ではクーペとされている。また 韓国向けCM にも﹁HATCHBACK﹂と﹁COUPE﹂それぞれの文字が別々のカットで大きく表示されているほか、2016年4月現在オーストラリア向けヒュンダイ公式サイトでは﹁スポーツカー﹂項目で﹁ハッチバック﹂とされている。
(三)^ 左ハンドル仕様車︵韓国仕様︶では左1/右2、右ハンドル仕様車︵タイ仕様︶では左2/右1という構成となっている。 “︻バンコクモーターショー13︼ヒュンダイ、タイ市場で存在感発揮なるか”. Response. (2013年4月2日)
(四)^ 韓国向けプレスリリース項目(韓国語)
(五)^
“︻シカゴモーターショー11︼ヒュンダイの新型スポーツクーペ、ベロスターにラリー仕様登場”. Response. (2011年2月7日)
(六)^
“︻シカゴモーターショー11︼500psモンスター…ヒュンダイ ベロスター にラリー仕様”. Response. (2011年2月10日)
(七)^
“ヒュンダイ ベロスター、米ドリフトキングの走り﹇動画﹈”. Response. (2011年2月13日)
(八)^ “︻デトロイトショー︼Hyundai Motor社、3ドアクーペ﹁Veloster﹂を世界初公開”. 日経クロステック. (2011年1月12日)