ベルリン・天使の詩
『ベルリン・天使の詩』(べるりん・てんしのうた、独: Der Himmel über Berlin, 英: Wings of Desire, 仏: Les Ailes du désir)は、1987年公開のフランス、西ドイツ合作映画。ファンタジー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ、アート系映画。ヴィム・ヴェンダース監督。
ベルリン・天使の詩 | |
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Der Himmel über Berlin | |
監督 | ヴィム・ヴェンダース |
脚本 |
ヴィム・ヴェンダース ペーター・ハントケ リヒャルト・ライティンガー |
製作 |
ヴィム・ヴェンダース アナトール・ドーマン |
製作総指揮 | イングリット・ヴィンディシュ |
出演者 |
ブルーノ・ガンツ ソルヴェーグ・ドマルタン オットー・ザンダー クルト・ボイス ピーター・フォーク |
音楽 | ユルゲン・クニーパー |
撮影 | アンリ・アルカン |
編集 | ペーター・プルツィゴッダ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 127分 |
製作国 |
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言語 |
ドイツ語 英語 フランス語 |
興行収入 | $3,229,571[1] |
次作 | 時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース! |
概説
編集
もともとは次回作として予定されていた﹁夢の涯てまでも﹂の撮影開始が遅れることになり、その間を埋めるため、ドイツ語でドイツの街ベルリンで撮影することを条件に作られた作品[2]。
ヴェンダース監督はベルリンの街をロケハンするうちに、街のあちこちに天使の意匠があることを発見し、好きだった画家のパウル・クレーの天使のイメージとそれが重なり、天使を主人公とした映画というアイデアに結びついた。監督が詩人のペーター・ハントケに依頼して書き下ろされた詩”Lied vom Kindsein”を織り込んだ構成になっている。
すでに引退状態であった映像監督の名匠アンリ・アルカンを説得して復帰させ、幻惑的な映像美と荘厳さを持った作品に仕上がった。世界中で大ヒットを記録し、ハリウッドでリメイクまで作られた︵﹃シティ・オブ・エンジェル﹄1998︶。この作品の続編に﹃時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!﹄がある。
監督自ら監修のレストア版が、日本では、2021年11月より﹁ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブ﹂の中の1本として劇場公開された。
あらすじ
編集主な登場人物
編集受賞歴
編集エピソード
編集「全てのかつての天使、特に安二郎、フランソワ、アンドレイに捧ぐ」というクレジットで締め括られるが、ヴェンダースは2007年のインタビューで今ならロベール・ブレッソンとサタジット・レイを必ず加えると述べている。
脚注
編集- ^ “Wings of Desire (1988)” (英語). Box Office Mojo. 2024年2月23日閲覧。
- ^ 1987年インタビュー「ヴィム・ヴェンダース」ラインホルト・ラオ著