ラッサ熱
アレナウイルス科のウイルスを病原体とするウイルス性出血熱
ラッサ熱(ラッサねつ、英: Lassa fever)は、ラッサウイルスによるウイルス性感染症。ウイルス性出血熱の1つ。
ラッサ熱 | |
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別称 | Lassa fever |
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概要 | |
診療科 | 感染症 |
症状 | 発熱・頭痛・関節痛・咽頭痛・嘔吐・下痢など |
原因 | ラッサウイルス |
合併症 | 消化管出血、浮腫、脳炎など |
治療 |
リバビリンの投与 輸液による全身状態の改善など |
予後 | 全体の致死率は低いが、重症例の致死率は非常に高い。 |
分類および外部参照情報 |
ラッサウイルス | |||
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ラッサウイルス | |||
分類 | |||
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概要
編集歴史
編集病原体
編集疫学
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アフリカ大陸に広範に分布するネズミの一種、サハラタチチマウス︵Mastomys natalensis,en:Natal Multimammate Mouse︶が自然宿主である[3]。感染しているネズミは症状を示さず、排泄物、唾液中に終生ウイルスを排出する。基本的に空気感染せず接触感染であるが、ヒトは咳などの飛沫感染により伝播し二次感染も起こるが、手肌の接触程度では感染しない。
サハラタチチマウスは西アフリカに生息するためラッサ熱も西アフリカで発生する。潜伏期間は6 - 17日で致死率は感染者の1-2%である[1]。日本では1987年の輸入例を除き発生はない[2][4]。また、非感染地域での2次感染は報告されていない。
ラッサウイルスは、4つのサブグループから形成される。ナイジェリアに3つのサブグループがあり、ギニア、リベリア、シエラレオネに残りのサブグループが存在する。
ナイジェリアでは風土病扱いとなっている。ウイルス性出血熱のくくりでは、エボラ出血熱やマールブルグ病と比べ致死率は低いものの流行の規模が大きいため、2018年に150人、2020年1月だけに限れば41人以上の死者を出している[5]。
症状
編集診断
編集治療
編集リバビリンの有効性が示唆されているが、使用群と非使用群に有意差なしという報告もある。患者の退院は血液、尿からウイルスの非分離が条件となる。
関連法規
編集脚注
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(一)^ ab“日本小児科学会 予防接種・感染対策委員会﹁学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説﹂”. 厚生労働省. 2020年1月22日閲覧。
(二)^ ab感染症の話 ラッサ熱
(三)^ abcdウイルス性出血熱 森川茂︵国立感染症研究所 ウイルス第一部第一室︶
(四)^ 東京都保健医療公社 荏原病院 沿革︵昭和62年8月︶
(五)^ “ナイジェリアでラッサ熱流行、今月だけで41人死亡”. AFP (2020年1月29日). 2020年1月29日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 感染症の話 ラッサ熱 国立感染症研究所
- 厚生労働省検疫所