三木プーリ
神奈川県に本社を置く伝動機器メーカー
三木プーリ株式会社(みきプーリ、英:Miki Pulley Co., Ltd.)は、神奈川県川崎市に本社を置く伝動機器の総合メーカー。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒211-0064 神奈川県川崎市中原区今井南町10-41 |
設立 | 1939年10月14日 |
業種 | 機械 |
法人番号 | 9020001070271 |
事業内容 | 伝動機器の開発・製造・販売 |
代表者 |
代表取締役会長 三木 治一 代表取締役社長 三木 康治 |
資本金 | 9600万円 |
売上高 | 188億円(連結) ※2021年度 |
従業員数 | 950名(連結) |
外部リンク | http://www.mikipulley.co.jp/JP/ |
概要
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現社長の祖父にあたる三木珍治が川崎市大宮町に創立。
伝動機器というモノづくりの基幹部品を長年にわたって製造し、我が国の産業発展に貢献した変速機の開発をした会社として知られている。
﹁三木プーリ﹂は1939年︵昭和14年︶10月14日に、三木珍治が大宮町にあった父・三木治朗(元参議院副議長)の自宅庭に10坪ほどの工場を建てて﹁三木製作所﹂として創業。今で言う﹁ガレージ創業﹂に近い形態のスタートであった。川崎市は戦前から製造業をはじめとする産業集積地であり高い技術力を求められてきたが、全国屈指の名工が揃う川崎市の技術コンクールで幾度となく入選するなど、三木製作所の機械加工や仕上げ加工のレベルは極めて高く、受注は着実に増えていった。工場はたちまち手狭になり、大宮町の治郎の自宅をすべて取り壊して工場を拡張した。
戦後、1954年︵昭和29年︶に川崎市で開催された発明考案展覧会に出展した﹁ベルト式無段変速装置﹂が一等賞を獲得。それが日刊工業新聞に取り上げられて、自動車メーカーやカメラメーカーをはじめ、全国から注文が殺到。1966年︵昭和41年︶、大ヒット製品の名称を採り、社名を﹁三木プーリ株式会社﹂に変更した。
早くから海外へも積極的に展開、アメリカ、ドイツ、イタリア、スイス、スウェーデンなどのトップメーカーとの技術提携を推進し、事業領域を拡大してきた。現在は速度制御製品・位置制御製品・回転伝達製品の3領域が柱。日本を代表する総合伝動機器メーカーへと成長を遂げている。
沿革
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●1939年10月 旧会長三木珍治︵よしはる︶が、父・三木治朗︵元参議院副議長︶の支援を得て、三木製作所を川崎市大宮町に創立
●1954年10月 無段変速機の特許を取得。三木プーリ無段変速機の名称で製造・販売を開始
●1957年3月 社名を﹁株式会社三木製作所﹂に変更
●1961年3月 相模工場︵現テクニカルセンター︶を建設。生産を開始
●1964年1月 中小企業モデル工場の指定を受ける
●1965年10月 電気式無段変速機を開発
●1965年12月 アメリカ・ゼロマックス社と無段変速機の技術販売提携
●1966年10月 社名を﹁三木プーリ株式会社﹂に改称
●1968年1月 アメリカ・ラブジョイ社と軸継手の技術販売提携
●1969年10月 西ドイツ・レンゼ社と無段変速機の技術販売提携
●1971年3月 西ドイツ・レンゼ社と電磁クラッチ・ブレーキの技術販売提携
●1971年3月 アメリカ・ヘランダ社と過負荷保護装置の技術販売提携
●1972年4月 西ドイツ・レンゼ社との合弁による﹁三木シンプラ株式会社﹂を設立
●1973年2月 ﹁三木ベルテック株式会社﹂を山形県米沢市に設立
●1973年2月 スイス・バウマン社と軸継手の技術販売提携
●1973年6月 アメリカ・ゼロマックス社との合弁による﹁三木ゼロマックス株式会社﹂を設立
●1974年11月 アメリカ・ヘリカル社と軸継手の技術販売提携
●1975年12月 西ドイツ・センタアントリーベ社と軸継手の技術販売提携
●1979年3月 スウェーデン・エフエフブイ社とフリクション継手の技術販売提携
●1980年4月 三木珍治社長、黄綬褒章を受章
●1980年9月 GTOインバータ ﹁Vフレック﹂ を開発。汎用インダクションモータのドライブ用として日本初の製品化に成功
●1981年7月 ﹁シー・アール・エー株式会社﹂を設立
●1981年9月 三木治一︵はるかず︶が社長に就任
●1981年9月 ﹁三木パワーエレクトロニクス株式会社﹂を山形県米沢市に設立
●1982年7月 スイス・ロスタ社と防振緩衝装置の技術販売提携
●1982年9月 ﹁株式会社ワイ・エム研究所﹂を神奈川県座間市に設立
●1986年11月 三木珍治会長、勲五等双光旭日章を叙勲
●1986年12月 相模工場に﹁テクニカルセンター﹂を新築
●1987年5月 三木齊副会長、黄綬褒章を受章
●1987年11月 伝動継手の ﹃ETPブッシュ﹄ ﹃サーボフレックス﹄ が1987年度グッドデザイン商品︵産業機械部門︶に選定される
●1988年4月 ﹁三木パワーエレクトロニクス株式会社﹂を﹁三木パワーコントロール﹂に改称
●1992年8月 アメリカ・ゼロマックスの新社屋が竣工
●1992年9月 アメリカ・ゼロマックス社とアメリカ・ヘランダ社を買収し両社を統合
●1993年5月 三木齊副会長、勲四等瑞宝章を受章
●1994年3月 三木プーリ(香港)を香港に設立
●1995年4月 合弁会社・三木エース天津﹁羅森︵天津︶企業有限公司﹂︵現三木普利︵天津︶︶を中国・天津市に設立
●1996年4月 三木エース天津工場竣工
●1996年10月 ﹁三木アール・エー販売株式会社﹂を神奈川県川崎市に設立
●2000年3月 ﹁三木エース天津﹂を三木プーリ100%子会社とし、中国での生産体制を構築
●2000年11月 試験・検査装置専門メーカの東京メータ株式会社を買収
●2001年5月 ﹁三木エース天津﹂を﹁三木普利︵天津︶﹂へ社名変更
●2002年3月 ﹁三木パワーコントロール米沢工場﹂と﹁三木シンプラ米沢工場﹂を統合し、﹁三木パワーコントロール米沢工場﹂とする
●2004年2月 ISO14001 認証取得
●2004年4月 中国の販売拠点として﹁三木プーリ︵上海︶﹂を設立
●2004年5月 三木治一社長、藍綬褒章を受章
●2004年12月 デンマークにゼロマックスA/S社を設立
●2005年3月 サーボフレックスカップリング﹁SFCモデルSA2/DA2タイプ﹂が﹁ものづくり部品大賞﹂機械部品賞を受賞
●2005年12月 本社社屋リニューアル
●2006年3月 無励磁作動形電磁ブレーキ﹁BXWモデル﹂が﹁ものづくり部品大賞﹂機械部品賞を受賞
●2006年10月 ISO9001‥2000 認証取得
●2007年5月 相模・テクニカルセンター社屋をリニューアル
●2007年6月 中小企業庁による﹁元気なモノ作り中小企業300社 2007年度﹂に選定される
●2007年10月 ドイツ・センタアントリーベ社との合弁会社、﹁センタMP上海﹂を中国・上海市に設立
●2008年1月 吹田市垂水町3-3-23に大阪支店新社屋完成
●2008年6月 名古屋市北区元志賀町2-10に名古屋支店新社屋完成
●2009年3月 電磁クラッチ・ブレーキ電源装置﹁BESモデル﹂が﹁ものづくり部品大賞﹂機械部品賞を受賞
●2009年6月 焼結製品の販売事業を開始
●2011年9月 ﹁韓国に三木プーリ(コリア)﹂を設立
●2012年1月 中国にスイス・ロスタ社との合併会社、﹁ロスタMP上海﹂を設立
●2012年5月 三木治一社長、旭日小綬章を受章
●2012年10月 省エネ無励磁ブレーキ﹁BXL-ESモデル﹂が﹁超モノづくり部品大賞﹂奨励賞を受賞
●2012年11月 ﹁三木プーリ(インド︶﹂をインド・ムンバイに設立
●2013年10月 ﹁三木プーリ︵上海︶﹂を﹁三木プーリ︵天津︶﹂に統合﹁三木普利︵天津︶有限公司 上海分公司﹂と位置付ける
●2013年10月 高減衰性能カップリング﹁ステップフレックス﹂が﹁超モノづくり部品大賞﹂奨励賞を受賞
●2013年10月 ﹁三木プーリ︵ヨーロッパ︶﹂をスイスに設立
●2014年10月 高減衰性能カップリング﹁ステップフレックス﹂がグッドデザイン賞を受賞
●2015年3月 三木康治︵こうじ︶が社長に就任
●2016年4月 ドイツ・VMA社を子会社化
●2019年3月 ﹁株式会社ワイ・エム研究所﹂を﹁三木プーリ相模株式会社﹂に改称
●2022年7月 ﹁三木プーリ︵タイ︶﹂をタイ・バンコクに設立
●2022年7月 三木パワーコントロール株式会社を﹁三木プーリ米沢株式会社﹂に改称
主要製品
編集- カップリング(軸継手)
主な事業所
編集関連会社
編集- 三木プーリ米沢株式会社
- 三木ベルテック株式会社
- 三木アール・エー販売株式会社
- 株式会社ワイ・エム研究所
- 株式会社シー・アール・エー
- 東京メータ株式会社
- 三木プーリ(天津)
- 三木プーリ(香港)
- 三木プーリ(上海)
- 三木プーリ(韓国)
- 三木プーリ(インド)
- 三木プーリ(ヨーロッパ)
- 三木プーリ(台湾)
- ZERO-MAX INC.
- ZERO-MAX A/S
- CENTA MP SHANGHAI CO., LTD.
- ROSTA MP(SHANGHAI)CO., LTD.