合わせガラス
割れたときに結合する薄いポリマー中間層を備えた安全ガラスのタイプ
合わせガラス︵あわせガラス、英語: laminated glass︶は、複数の板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟み、接着したガラスのこと。
自動車のフロントウインドシールドにできた合わせガラスの蜘蛛の巣状 のヒビ
高速道路での衝突事故や列車脱線事故など、窓枠が大きくゆがむほどの衝撃にも耐えられる対貫通性・耐衝撃性を持ち、また割れた際の飛散も起きにくいため、自動車のフロントウインドシールドや路線バスの前面行先表示器ガラス、鉄道車両の前面および側面ガラス、情報機器のモニター用ガラス、防犯ガラスとして用いられる。
また、中間膜の特性を変更することにより、紫外線・赤外線の吸収、防音、着色など、様々な付加機能を与えることも可能である。ただし、その性質上リサイクル︵分別︶し辛く、使用後は産業廃棄物として処理されることが多い。高高度を飛行するジェット旅客機のコックピットでは、合わせガラス式ウィンドシールドの中間層へ透明な電熱シートを加え加熱することで、低温でガラスが脆くなること︵低温脆性︶と外部表面の氷結を防いでいる。
歴史
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 合わせガラス用中間膜 S-LECフィルム - 積水化学のDNAと製品(更新日不明/2016年4月22日閲覧)