坂道の家
松本清張の小説
﹁坂道の家﹂︵さかみちのいえ︶は、松本清張の小説。﹃週刊朝日﹄1959年1月4日号から4月19日号まで、﹁黒い画集﹂第3話として連載され、1959年4月に単行本﹃黒い画集1﹄収録の一編として、光文社より刊行された。
坂道の家 | |
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作者 | 松本清張 |
国 |
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言語 | 日本語 |
ジャンル |
小説 推理小説 |
シリーズ | 黒い画集 |
発表形態 | 雑誌連載 |
初出情報 | |
初出 |
『週刊朝日』 1959年1月4日号 - 4月19日号 |
出版元 | 朝日新聞社 |
刊本情報 | |
収録 | 『黒い画集1』 |
出版元 | 光文社 |
出版年月日 | 1959年4月 |
シリーズ情報 | |
前作 | 証言 |
次作 | 失踪 |
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これまで6度テレビドラマ化されている。
あらすじ
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
寺島吉太郎は場末の町で小間物店を営んでいた。質素に生活を切りつめ倹約を守り、46歳の現在まで、痩せた女房以外に女性を知らなかった。ある時22・3歳の、今まで見かけない女性が店を訪れた。けだるそうな口の利き方であったが、その口調には妙な魅力があった。名前は杉田りえ子というのだった。商品をまけてくれるよう頼みつつ、吉太郎を見上げるりえ子。次第に彼女にのめり込んでいく、吉太郎の蟻地獄が始まる。
主な登場人物
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書誌情報
編集「黒い画集#書誌情報」を参照
テレビドラマ
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1960年版
編集1960年9月12日と9月19日と10月3日、KRテレビ(現:TBS)系列の「ナショナル ゴールデン・アワー」枠(20:30-21:00)、「松本清張シリーズ・黒い断層」の1作として3回にわたり放送された。
1962年版
編集1962年9月6日と9月7日(22:15-22:45)、NHKの「松本清張シリーズ・黒の組曲」の1作として2回にわたり放送された。
1965年版
編集1965年12月14日、関西テレビ制作・フジテレビ系列(FNS)の「松本清張シリーズ」枠(21:00-21:30。早川電機工業一社提供)にて放送。
- キャスト
1983年版
編集松本清張の坂道の家 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『坂道の家』 |
脚本 | 宮川一郎 |
監督 | 松尾昭典 |
出演者 |
坂口良子 長門裕之 |
エンディング | 岩崎宏美「聖母たちのララバイ」 |
製作 | |
プロデューサー |
嶋村正敏(日本テレビ) 田中浩三(松竹) 樋口清(松竹) |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1983年2月8日 |
放送時間 | 21:02 - 22:54 |
放送枠 | 火曜サスペンス劇場 |
- キャスト
-
- 杉田りえ子:坂口良子 (クラブ「キュリアス」のホステス)
- 寺島吉太郎:長門裕之 (小間物屋)
- 山口武豊:石田純一 (りえ子の同郷の恋人)
- 寺島の妻:正司歌江
- さゆり:永島暎子 (「キュリアス」のママ)
- おでん屋台:梅津栄
- 南:大地常雄 (風呂を覗く男)
- 渡辺医師:唐沢民賢 (監察医)
- 刑事:佐藤英夫
- 刑事:大場順
- マスター:杉江廣太郎
- 医師:中村竜三郎 (吉太郎を看取る医師)
- 不動産屋店主:森章二
- 医師:成田次穂 (りえ子の主治医)
- 植木まり子
- 市村博
- 俵一
- 渡辺紀行
- 加島潤
- 小森英明
- 城戸卓
- 熊谷雄二
- 小林克哉
- 村上記代
- 水木涼子
- 麻茶れい
- 西沢正代
- 萩尾なおみ
- 麻生みちこ
- 桜井ゆうこ ほか
- スタッフ
1991年版
編集松本清張作家活動40年記念 黒い画集 坂道の家 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『坂道の家』 |
脚本 | 葉村彰子 |
演出 | 久世光彦 |
出演者 |
黒木瞳 いかりや長介 |
製作 | |
プロデューサー |
中村和則 岡田裕克 坂梨港 |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1991年8月26日 |
放送時間 | 21:00 - 22:51 |
放送枠 | 月曜ドラマスペシャル |
特記事項: 第29回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品 |
﹃松本清張作家活動40年記念・黒い画集 坂道の家﹄。1991年8月26日、TBS系列の﹁月曜ドラマスペシャル﹂枠︵21:00-22:51︶にて放映。1960年版テレビドラマをプロデュースした逸見稔が、自身設立のプロダクションを通じて再度関与した作品。視聴率20.8%︵ビデオリサーチ調べ、関東地区︶。第29回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品。
- キャスト
- スタッフ
2014年版
編集松本清張〜坂道の家 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 松本清張『坂道の家』(『黒い画集』収録) |
脚本 | 池端俊策 |
監督 | 鶴橋康夫 |
出演者 |
尾野真千子 柄本明 小澤征悦 |
製作 | |
プロデューサー |
船津浩一(テレビ朝日) 秦祐子(ROBOT) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2014年12月6日 |
放送時間 | 21:00 - 23:06 |
﹃松本清張〜坂道の家﹄。2014年12月6日︵21:00-23:06︶、テレビ朝日系列で﹁松本清張二夜連続ドラマスペシャル﹂の第一夜として放送。本ドラマオリジナルストーリーとして、杉田りえ子の過去を描いている。
キャスト
●杉田りえ子‥尾野真千子[1] ︵中学時代‥浜辺美波︶︵理容師で地方の港町出身︶
●寺島吉太郎‥柄本明 ︵東京下町の布団屋﹁寺島寝具店﹂店主︶
●川添直樹‥小澤征悦 ︵りえ子の初恋の相手で大学准教授︶
●寺島ミツ‥渡辺えり ︵吉太郎の妻︶
●杉田新吉‥大西武志︵りえ子の父︶
●杉田鷹子‥笛木優子 ︵りえ子の母︶
●竜崎朝美‥まりゑ ︵直樹の婚約者︶
●澄元三郎‥笑福亭鶴光 ︵吉太郎の商売仲間︶
●高橋伴子‥和希沙也 ︵寺島寝具店の店員︶
●川添武洋‥浜田学
●川添勝子‥滝沢涼子︵武洋の妻︶
●与田次男‥千葉哲也︵刑事︶
●その他‥沼崎悠、谷川昭一朗、諏訪雅、山中アラタ ほか
スタッフ
●脚本‥池端俊策
●監督‥鶴橋康夫[2]
●音楽‥mio-sotido
●ロケ協力‥糸魚川市、上越市、新潟県フィルム・コミッション協議会、上越市観光コンベンション協会、長岡ロケナビ、JR西日本ロケーションサービス、川崎球場、京王電鉄 ほか
●技術協力‥バスク、Kカンパニー、ジェニック
●美術協力‥テレビ朝日クリエイト
●音響効果‥スポット
●VFX‥IMAGICA
●編集・MA‥ザ・チューブ
●チーフプロデューサー‥五十嵐文郎︵テレビ朝日︶
●ゼネラルプロデューサー‥黒田徹也︵テレビ朝日︶
●プロデューサー‥船津浩一︵テレビ朝日︶、秦祐子︵ROBOT︶
●制作協力‥ROBOT
●制作著作‥テレビ朝日
受賞
●第41回放送文化基金賞[3][4]
●奨励賞︵テレビドラマ部門︶
●番組部門演技賞︵柄本明︶
●東京ドラマアウォード2015[5]
●単発ドラマ部門・優秀賞
脚注
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(一)^ “尾野真千子﹁女としてこれだけ演じられたのは初めて﹂ドラマスペシャルの第一夜﹃坂道の家﹄今夜放送!”. テレビドガッチ (2014年12月6日). 2014年12月7日閲覧。
(二)^ 山口千尋 (2014年12月4日). “松本清張の名作2編、実力派女優でドラマに”. YOMIURI ONLINE. オリジナルの2014年12月9日時点におけるアーカイブ。 2015年6月11日閲覧。
(三)^ “宮沢りえ&柄本明、﹃放送文化基金賞﹄で演技賞﹁素敵な作品に恵まれた﹂”. ORICON (2015年7月8日). 2015年7月8日閲覧。
(四)^ “番組部門の演技賞、柄本明さんと宮沢りえさん”. YOMIURI ONLINE. (2015年6月10日) 2015年6月11日閲覧。
(五)^ “﹃天皇の料理番﹄が4冠獲得 ﹁東京ドラマアウォード2015﹂”. ORICON STYLE (2015年10月21日). 2015年10月21日閲覧。
外部リンク
編集- 松本清張〜坂道の家 - 2014年版テレビドラマの公式サイト。
KRT(現:TBS)系列 ナショナルゴールデンアワー (松本清張シリーズ・黒い断層) |
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
張込み |
坂道の家 |
失敗 |
関西テレビ制作・フジテレビ系列 松本清張シリーズ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
或る『小倉日記』伝 |
坂道の家 |
青のある断層 |
日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
重婚 |
松本清張の坂道の家 |
ルビーの耳飾り |
TBS系列 月曜ドラマスペシャル | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
霊感商法株式会社〜星に呪いを〜 |
松本清張作家活動40年記念 |
遠くまでいくんだ |