大東亜共栄圏

大東亜戦争を背景に、第2次近衛内閣から日本の降伏まで唱えられた日本の対アジア政策構想

//:Greater East Asia Co-Prosperity Sphere  Greater East Asia Prosperity Sphere[1]21940︿151945︿20[2]

[1][3][2]19319[4]1938111[5][6]

概要

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日本の10銭切手(1942年発行)。地図は切手の縦横比に収まるようにデフォルメされ、島や大陸の位置関係が実際より縮小気味に描かれている
インドネシア地図参照)。

[7]2麿1940726[7][8]Lebensraum[7][8]

[9]

「大東亜が日本の生存圏」

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日本・満洲国・中国を一つの経済共同体日満支経済ブロック)とし、東南アジア資源の供給地域に、南太平洋国防圏として位置付けるものと考えられており、「大東亜が日本の生存圏」であると宣伝された。ただし、「大東亜」の範囲、「共栄」の字義等は当初必ずしも明確にされていなかった。

用語としては陸軍岩畔豪雄堀場一雄が作ったものともいわれ、1940年昭和15年)7月に近衛文麿内閣が決定した「基本国策要綱」に対する外務大臣松岡洋右の談話に使われてから流行語化した。公式文書としては1941年(昭和16年)1月30日の「対仏印、泰施策要綱」が初出とされる。ただし、この語に先んじて1938年(昭和13年)には「東亜新秩序」の語が近衛文麿によって用いられている。

大東亜共同宣言

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1941年(昭和16年)に日本がアメリカ合衆国イギリス帝国宣戦布告をして大東亜戦争太平洋戦争)が勃発し、アジアに本格的に進出すると、日本は大東亜共栄圏の建設を対外的な目標に掲げることになった[10]大東亜建設審議会も参照)。1943年(昭和18年)には日本の占領地域で欧米列強の植民地支配から「独立」させた大東亜共栄圏内各国首脳が東京に集まって大東亜会議を開催し、大東亜共同宣言が採択された。

東条首相の説明

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19411612791942171[11][12]

大東亜共栄圏の実態と評価

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大東亜共栄圏の最大版図領域。大日本帝国の領域(南樺太、千島、朝鮮、台湾を含む)は濃い赤、その「同盟国」は暗赤色。 従属国・占領地は薄い赤で表示される。



[13]調[13]調使[13]使[13]



19431853119441997  [14][15]

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西西 J 1119561028[16][17][1]

計画の破綻とその後

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八紘一宇

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大東亜共栄圏を語る上で重要な概念にこの語がある。この語は日本が大東亜共栄圏の建設を推進するための政策標語(スローガン)として広く掲げられた。

アジア主義との関係

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鹿鹿鹿[23]鹿[24]鹿1943[25]

 鹿1943

脚注

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注釈

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  1. ^ ちなみにヘンリー 2012, pp. 127–128での日本語訳では以下のように書かれている。

    日本は第二次世界大戦において、自国ではなく、大東亜共栄圏の他の国々に思いがけない恵みをもたらした。それまでアジア・アフリカを200年の長きにわたって支配してきた西洋人は、無敵で、あたかも神のような存在だと信じられてきたが、日本人は実際にはそうではなかったことを、人類の面前で証明してしまった。これは、まさに歴史的な偉業であった。…日本は白人のアジア侵略を止めるどころか、帝国主義、植民地主義、人類差別に終止符を打つことをなしとげた。 — アーノルド・J・トインビー 英紙『オブザーバー』1956年10月28日[21]

出典

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(一)^ ab2009720 11ISBN 978-4-8309-4649-3624

(二)^ ab  - 

(三)^ () 

(四)^  

(五)^  2 - 

(六)^ 2011 930 1ISBN 978-4-8158-0680-4ii

(七)^ abc  2 

(八)^ ab - I  -  - . www.jacar.go.jp. 202122

(九)^   

(十)^ Akira Iriye (1999), Pearl Harbor and the Coming of the Pacific War: A Brief History with Documents and Essays, Boston and New York: Bedford/ St. Martins, p.6.

(11)^ 1959[] ︿355216

(12)^ 1942123

(13)^ abcdef .  (202283). 202284

(14)^    1942

(15)^    1942

(16)^ abJHistorian en Route The Shopkeepers From China1119561028

(17)^ ab 2013, p. 1

(18)^ I160803181420

(19)^ I140304191445

(20)^  西 西zakzak2015318

(21)^ ab 2012, pp. 127128

(22)^ D31

(23)^ ,  () (2011215), 鹿, SGRA58 (  ): p. 5, https://web.archive.org/web/20141129012955/http://www.aisf.or.jp/sgra/member/gcitizen/report/SGRAreport58.pdf 2014129 

(24)^  2011, pp. 3133

(25)^  2011, p. 15

参考文献

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;   20128ISBN 978-4396112875 

PHP20138ISBN 978-4569813899 

関連文献

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関連項目

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