天使 (通用)
概説
編集守護天使
編集それぞれの人には生まれながらに、守護天使が付き添っているという考えが西欧にはあった。しかし、天使のキリスト教的な意味からすると、天使は「神の使い」であり、また神を賛美する天的な霊的存在で、人間の地上での運命に干渉する存在ではない。従って、守護天使というのは俗信の一種である。
地上的な天使
編集比喩としての天使
編集宗教組織の信者としての天使
編集何らかの(通常はキリスト教系の)宗教組織やカルト組織や秘密結社の信者やメンバーが、自らを神(あるいは教祖)に仕え、その意志を代行・遂行する「選ばれた存在、特別な存在」=「天使」に譬えることがある。そして、自らの組織の外の人間達を、自らの、自らの組織の、下位に置いて、「ただの人間」「選ばれなかった存在」として、優越感に浸り、見下すことがある。
そうした世界中の宗教組織やカルト組織や秘密結社の信者やメンバーが結託してネットワークを構成し、組織外の圧倒的多数の一般人に対するその秘密性=情報の非対称性を利用して、組織外の圧倒的多数の一般人を監視し、彼らのカルト教義の目的に誘導することを、『我々「天使」が「人間」を見守り、(愚かな・悪しき)「人類」を、神の道に、良き方向に、導いている』と称している。
彼ら宗教組織やカルト組織や秘密結社の信者やメンバーの「存在(存在そのものや誰が構成員であるか)や(表向きのではなく、裏の=真の)教義や活動内容」は、組織外の圧倒的多数の一般人に対しては秘密であり、それ故に、組織外の圧倒的多数の一般人は、彼ら宗教組織やカルト組織や秘密結社の信者やメンバーの「存在や教義や活動内容」を認識できないし、していない。つまり、『「人間」は「天使」(の存在や行動)を認識できない=「人間」には「天使」の姿が見えない』。
天使を主題とした作品
編集通用的・通俗的な天使の概念やイメージを元に天使が様々なメディアの作品に登場することも多い。
関連書籍
編集- グスタフ・デヴィッドスン 『天使辞典』 創元社 (2004年)ISBN 4422202294
- マルコム・ゴドウィン 『天使の世界』 青土社 (2004年) ISBN 4791761030
- ジョン・ロナー著、鏡リュウジ訳『天使の事典―バビロニアから現代まで』 柏書房 (1994年) ISBN 4760111336
- ローズマリ・エレン・グィリー 『図説 天使百科事典』 原書房 (2006年) ISBN 4562039795
- ローラ・ウォード/ウィル・スティーズ 『天使の姿―絵画・彫刻で知る天使の物語』 新紀元社 (2005年) ISBN 4775304186
関連項目
編集外部リンク
編集- Angel (英語) - Skeptic's Dictionary「天使」の項目。
- 日本語訳 Skeptic's Dictionary日本語