1954 - 

人物・来歴

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2020退


その学説の特徴

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平勢の学説には、大きく分けて2つの特徴がある。

先秦編年の補正

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  • 『史記』は、立年称元(前君主が死去した年を新君主の元年とする制度)を踰年称元(前君主死去の翌年を新君主の元年とする制度)と誤解して編年し、そこから生じる「矛盾」を処理するため、元資料に恣意的な改竄を施している。
  • 『史記』に含まれる年代矛盾は、記事全体の三分の一にも及んでおり、そのままで先秦史の研究をおこなうことはできない。
  • 平勢独自の解釈によって、これらの矛盾はすべて解決し、本来の編年を復元できたとする。

経伝の再解釈

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著作

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  • 『謎の石造建築岡益石堂』(たたら書房,1987年)
  • 『新編史記東周年表』(東京大学出版会,1995年)
  • 『左傳の史料批判的研究』(汲古書院,1996年)東京大学東洋文化研究所報告
  • 『中国古代紀年の研究』』(汲古書院,1998年)東京大学東洋文化研究所研究報告
  • 『『史記』二二〇〇年の虚実:年代矛盾の謎と隠された正統観』(講談社,2000年)
  • 『中国古代の予言書』(講談社現代新書,2000年)
  • 『よみがえる文字と呪術の帝国』(中公新書,2001年)
  • 『『春秋』と『左伝』』(中央公論新社,2003年)
  • 『亀の碑と正統』(白帝社アジア史選書,2004年)
  • 『都市国家から中華へ 中国の歴史02』(講談社,2005年/講談社学術文庫, 2020年)
  • 『「八紘」とは何か』(汲古書院, 2012年)。東京大学東洋文化研究所報告
  • 『「仁」の原義と古代の數理 二十四史の「仁」評價「天理」觀を基礎として』(雄山閣, 2016年)。東京大學東洋文化研究所報告

編者代表・共著

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  • 『春秋晋国『侯馬盟書』字体通覧』東京大学東洋文化研究所 附属東洋学文献センター刊行委員会,1988年
  • 『世界の歴史2 中華文明の誕生』尾形勇共著、中央公論社,1998年、中公文庫、2009年
  • 『中国の歴史 東アジアの周縁から考える 世界に出会う各国=地域史』濱下武志共編、有斐閣アルマ、2015年

平勢説に賛成する研究者

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使


 [1]




20107231

平勢説に反対する研究者

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2300















脚注

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  1. ^ 祭祀の際に使われる重要な器のこと。孔子子貢をこれに譬えた。

参考文献

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賛成

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批判

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外部リンク

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