志賀高原

長野県山ノ内町とその周辺に広がる高原

志賀高原(しがこうげん)は、上信越高原国立公園の一部である長野県下高井郡山ノ内町とその周辺一帯に広がる高原である[1]

志賀高原(横手山より)
志賀高原の位置(日本内)
志賀高原
志賀高原

区域

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()[2]

24,986ha西()[1]

宿2,547.5ha[3]

()691ha17,569ha[4]18,260ha30,281ha

()()湿(21,230ha)[5]

(17,500ha)[6]

[6]

[7]


地理

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気候

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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
気温(℃) -9.7 -9.1 -5.9 1.0 6.0 10.2 14.5 15.6 11.3 4.7 -0.6 -6.2
最高気温(℃) -5.5 -4.8 -1.2 6.2 11.4 14.3 18.3 19.6 15.0 9.1 3.9 -2.0
最低気温(℃) -13.8 -13.4 -10.6 -4.2 0.7 6.1 10.7 11.7 7.6 0.4 -5.0 -6.2
降水量(mm) 75 78 106 143 170 245 271 288 276 190 97 79

100030

101122100m42000m20

地形・地質

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2035.7m

湿V

2000m



西

志賀高原スキー場を取り囲む主な山は以下のとおり(国土地理院地形図に記載されているもの)。

山岳名称 標高(m) 備考
裏岩菅山 2341 志賀高原地域の最高峰。山頂直下が長野冬季オリンピック滑降コースのスタート地点となる構想があった。
横手山 2307 三角点の標高は2305.0m。横手山スキー場は日本一標高の高いスキー場、横手山山頂ヒュッテには日本一標高の高い所で営業しているパン屋がある。
岩菅山 2295.3 スキー場開発構想が白紙となり西側麓は貴重な原生林が残っている。
烏帽子岳 2230.7 岩菅山と切明を結ぶ稜線上に存する。
寺子屋峰 2125.2 北西麓(標高900~2060m)に寺子屋スキー場が広がる。
赤石山 2109
大高山 2079.6
笠ヶ岳 2075.9 志賀高原区域外の西麓(標高1490~1770m)に山田牧場が広がる。地元では一般的に「笠岳」と呼ばれている。
鉢山 2041 代表的な火山砕屑丘地形のひとつ。
ダン沢ノ頭 2040.5
鳥甲山 2037.7 山頂付近は代表的なアバランチシュート地形の一つ。
志賀山 2035.7 志賀山の東400メートルの位置に裏志賀山(標高2037m)がある(地形図には不記載)。
焼額山 2011 三角点の標高は1960.4m。南東麓(標高1550~2000m)に焼額山スキー場、北東麓(同1470~2005m)に奥志賀高原スキー場が広がる。
東館山 1994 南西麓に東館山スキー場、南東麓に寺子屋スキー場および北西麓に一の瀬ファミリースキー場等が広がる。
竜王山 1936 志賀公園区域外の北西麓(標高930~1920m)に竜王スキーパークが広がる。地形図では三角点(小竜王山、標高1900.2m)を竜王山と記載している。
笠法師山 1918.7
台倉山 1852.9
坊寺山 1839.6
遠見山 1841
又七山 1810
西館山 1756.6 南麓に西館山スキー場が広がる。
高標山 1747.3
大次郎山 1662.1
毛無山 1649.6 北麓(標高565~1645m)に広がる野沢温泉スキー場のうち上の平ゲレンデ以南が志賀高原地域に含まれる。
五輪山 1620.3 ごりん高原スキー場アワラ湿原および三ヶ月湖などの一帯は志賀高原地域には含まれない。
丸山 1576.9
木島山 1571.8
城蔵山 1565
旭山 1524

※ ○は志賀高原スキー場を取り囲む山岳。

 
岩菅山

湖沼・滝

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20湿

16700

志賀高原スキー場区域近辺

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SHIGA KOEN TREKKING MAP(2020)




pH4.48


292沿










































107m


大沼池
  • 木戸池
  • 蓮池
  • 丸池
  • 琵琶池
  • 一沼
  • 渋池
  • 澗満滝
  • 上信越高原国立公園志賀高原地域

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    国土地理院が発行する地形図に記載される湖沼、滝のうち上記以外のものは以下の通りである。

    • 巣鷹湖
    • 遠見の池
    • 大滝(おおぜん)

    湿原

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    湿湿湿湿湿湿湿湿[8]

    湿
    1880湿60

    湿

    湿

    湿

    湿

    湿

    湿

    湿


    霧氷の田ノ原湿原
  • 高天ヶ原からの焼額山
  • 自然現象

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    志賀高原地域周辺では、火山及び気象、水象に関する特徴的な自然現象が見られる。本地域の南西部に位置する地獄谷温泉は角間川の河床から湧出し、北東境界付近に位置する切明温泉は魚野川と雑魚川の合流地点付近の河床から湧出する。また、渋の地獄谷噴泉は、国の天然記念物の指定を受けている。

    本地域は標高が高く、厳冬期には気温が日中でも氷点下となるため、標高の高い場所に生育する主として落葉広葉樹の枝に霧氷が形成されやすい。樹氷については、厳冬期にオオシラビソに過冷却の水滴が当たることで形成されるが、本地域では横手山山頂付近で特に樹氷が観察される。また、湧水については、切り立った溶岩の急崖等から亀裂を介して起こるほか、溶岩端部等でも見られる。特に、潤満滝脇の湧水を導水する沓打名水公園内や大沼池入口付近の清水名水公園内等は、地元においても湧水を得られる場所としてよく知られ、湧き出た沢水などは志賀高原内の飲料水になっている。さらに、今も数多くの灌漑用水路が残り、麓の農業用水や山ノ内町全体の飲料水になるほど利用されている。

    生物

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    自然が豊富で、動植物は多岐にわたり生息している。

    動物

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    [4]
     

    (NT)
    [9]


















    (NT)

    昆虫

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    湿湿湿湿湿湿湿湿[8]

    植物

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    1000m2000m



    西

    湿湿湿湿2

    湿湿湿湿湿湿湿湿湿[8]

    [11]

    観光

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    19201927



    181998使使

    (



    西

    スキー場

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    1947GHQ
     
    西()()

















    西









    2013121820145[12]

    2017-2018

    ()



    2009-2010



    2009-2010







    2015-2016

    登山道・遊歩道

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    環境省が19の歩道を指定し、また、志賀高原観光協会が19のコースを紹介している。

    環境省指定歩道

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    4.4km

    西5.0km

    7.3km

    7.1km

    19.0km

    6.8km











    西







    西西






    トレッキングコース

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    /















    /













    /












    温泉

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    熊の湯温泉

    野営場(キャンプ場)

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    • 大沼池野営場・・・大沼池の畔にあるキャンプサイト。レストハウス「エメラルド大沼」や公衆トイレなどが整備されている。
    • 笠越野営場・・・旧笠岳スキー場の麓付近にあるキャンプ場。
    • 巣鷹湖野営場(通称:スタカ湖キャンプ場)・・・キャンプサイト、炊事場、シャワー、トイレなどが整備されている。キャンプ用品のレンタルがある。湖畔でボートや釣りを楽しめる。
    • カヤノ平野営場(通称:カヤの平高原キャンプ場)・・・キャンプサイト(オートキャンプ可)、ロッジ、炊事場、シャワー、トイレなどが整備されている。
    • 木戸池キャンプ場・・・近接する木戸池温泉ホテルでの温泉入浴、木戸池でのボートを楽しめる。

    その他

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    98

     12

     











    5058




     10500


    [13][14]1980123741016

    [15]2002

    歴史

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    1818() 

    1841(12) ((2009)

    1881(14) (2009)

    1895(28) 

    1909(42) ()

    1927(2) (:)(:)

    1929(4) (::)

    1930(5) ()()

    1937(12) (:)(1999)

    1947(22) 1

    1949(24) 

    1952(27) 

    1954(29) (:)

    1959(34) [16]

    1960(35) ()

    1965(40) ()(1970)

    1969(44) 

    1970(45) 

    1972(47) ()

    1973(48)  

    1980(55) ()2,914ha

    1983(58) ()19831984

    1986(61) 

    1989() FIS(17150)

    1990(2) (2008)

    1991(3) (1995)

    1998(10) 

    2001(13) 湿500湿(湿湿湿湿湿)

    2009(21) ()

    2011(23) 

    2013(25) (1218GW)

    2018(30) (:)

    2019() 11宿5[17]

    交通機関

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    索道

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    夏季を中心に営業するリフト(過去に営業していたものを含む)は以下のとおりである(スキーシーズンのみ営業の索道は除く)。

    また、環境省は夏季の運輸施設として次の索道を指定(予定)している。

    • 志賀高原前山索道運送施設(前山ペアリフト)
    • 丸池発哺索道運送施設
    • 横手山索道運送施設(横手山第1・2・3スカイリフト)
    • 一の瀬索道運送施設(一ノ瀬ファミリークワッドリフト)・・・路線距離1.5km。最大輸送量3000人/時。
    • 奥志賀高原運輸施設(奥志賀高原ゴンドラリフト)・・・路線距離2.0km。最大輸送量1800人/時。
    • 焼額山運輸施設(焼額山第2ゴンドラリフト)・・・路線距離2.5km。最大輸送量3000人/時。
    • 熊の湯運輸施設(熊の湯第3クワッドリフト)・・・路線距離1.5km。最大輸送量3000人/時。
    • 上ノ平毛無山索道運送施設(やまびこ第2フォー)

    バス

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    アクセス

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    長野オリンピック開催時に、道路鉄道が整備されたため、以前よりアクセスは容易になった。

    道路

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    292/ 
    2172114西IC

    292


    2018123 -  8.5km17 - 8

    20189212129282





    405
    405

    502

    66
    292

    471
    292502

    502
    114




    ()
    403沿502


    西


    403()沿502

    ()
    403()西502502

    ()
    117509沿502

    鉄道

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    JR

    JR便

    JR

    バス

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    JR西



    IC




    徒歩

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    4051542.8m2037.7m

    4051906m2079.6m2145.2m

    1825m1853m西2109m

    湿1608m1832m2152m湿292

    2079.5m

    1935m2011m

    その他

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    7148292沿7149471沿簿575.5ha簿459ha

    71487149[18]847.5ha

    脚注

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    外部リンク

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    座標: 北緯36度42分20秒 東経138度30分28秒 / 北緯36.70556度 東経138.50778度 / 36.70556; 138.50778