ツツガムシ(恙虫)は、ダニ目ツツガムシ科のダニの総称。ツツガムシ科に属するダニ類は日本では約100種が報告されている。

ツツガムシ

ツツガムシ科の若虫

分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: クモ綱 Arachnida
: ダニ目 Acari
: ツツガムシ科 Trombiculidae
生活環
1.卵
2.幼虫
3.ニンフ
4.成虫

分布

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主に東アジア東南アジアに分布する。

形態

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成虫は赤色、幼虫はオレンジ色をしている。体長は0.2〜0.3mm

生態

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[1]

ツツガムシ病

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0.1% から 3% の個体が経卵感染によってツツガムシ病リケッチアを保菌しており、これに吸着されるとツツガムシ病に感染する。保有するリケッチアの血清型は、種との関連性があることが知られ、タテツツガムシはKawasakiまたはKuroki型、アカツツガムシはKato型、フトゲツツガムシはKarpまたはGilliam型を保有している。日本では、感染症法に基きツツガムシ病の症例を集計している。2009年の症例458件死亡例3件[2]

「つつがない」の由来

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使[3]9[3]19[3]

妖怪としてのツツガムシ

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石見国(島根県西部)に夜な夜な民家に入り込んでは寝ている住人の生き血を吸う「ツツガ」という虫がいた。のちに陰陽博士により退治された。

脚注

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  1. ^ 佐々学、私共のダニ類研究の回顧 日本ダニ学会誌 第1回日本ダニ学会大会講演要旨(補足) 1993年 2巻 2号 p.99-109, doi:10.2300/acari.2.99
  2. ^ The Topic of This Month Vol.31 No.5(No.363)(国立感染症研究所感染症情報センター)
  3. ^ a b c つつがなしや(研究ジャーナル25巻2号)”. 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会. 2021年5月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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