操り人形の葬送行進曲
概要
編集音楽
編集
曲は6⁄8拍子、ニ短調で、葬送行進曲につきものの重々しさとはかけ離れたバーレスク的な曲である。ピアノスコアには情景を示すさまざまな書きこみがなされている。
(一)5小節のアレグロの序奏についで長いフェルマータがあり、﹁操り人形が壊れた (La marionnette est cassée !!!)﹂と書かれている。
(二)アダージョ。﹁劇団の嘆きのざわめき (Murmure de regrets de la troupe)﹂と書かれている。
(三)アレグレット。主旋律がはじまる箇所に﹁葬列 (Le cortège)﹂と書かれている。
(四)ニ長調に転調、﹁ここで劇団の主要人物たちが立ち止まって一服する (Ici plusieurs des principaux personnages de la troupe s'arrêtent pour se rafraîchir)﹂と書かれている。
(五)ニ短調の主旋律が戻ってくる。﹁帰宅 (Retour à la maison.)﹂と書かれている。すぐにpppで終わる。
使用
編集この曲は、とくにアメリカ合衆国のテレビ番組であるヒッチコック劇場(1955-1962年)のテーマ曲として使われたために有名になった。
ほかにシリー・シンフォニーシリーズの映画『地獄の悪魔退治』(1929年)などにも使用されている。
脚注
編集- ^ Keith Anderson, GOUNOD, C.-F.: Marche funebre d'une marionnette (Slovak Radio Symphony, Breiner), NAXOS(CD解説)
- ^ a b c d James J. Fuld (2000) [1966]. “Funeral March of a Marionette — Gounod”. The Book of World-famous Music: Classical, Popular, and Folk (5th ed.). Dover Publications. pp. 239-240. ISBN 0486414752
外部リンク
編集- 操り人形の葬送行進曲の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
- 『グノー :操り人形の葬送行進曲 ニ短調』ピティナ・ピアノ曲事典 。