東京宝塚ビル
東京都千代田区有楽町にある高層ビル
東京宝塚ビル(とうきょうたからづかビル)は、東京都千代田区有楽町に所在する映画館、劇場、オフィスからなる複合高層ビル。
東京宝塚ビル | |
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東京宝塚ビル | |
施設情報 | |
所在地 | 東京都千代田区有楽町一丁目1番3号 |
座標 | 北緯35度40分22.8秒 東経139度45分33秒 / 北緯35.673000度 東経139.75917度座標: 北緯35度40分22.8秒 東経139度45分33秒 / 北緯35.673000度 東経139.75917度 |
状態 | 完成 |
着工 | 1998年7月[1] |
竣工 | 2000年12月 [1] |
用途 | オフィス、店舗、劇場、映画館、地域冷暖房施設[1] |
地上高 | |
高さ | 118.850m[1] |
最上階 | 19階[1] |
各種諸元 | |
階数 | 地下4階、地上19階、塔屋2階[1] |
敷地面積 | 3,874.04 m² [1] |
建築面積 | 3,049.60 m² [1] |
延床面積 | 39,093.51 m² [1] |
構造形式 |
地上:S造 地下:SRC造[1] |
エレベーター数 | 8基(事務所乗用:4基、劇場人荷用:1基、身障者用昇降機:1基、非常用:1基、舞台大道具用搬入昇降機:1基)[1] |
駐車台数 | 113台(3段昇降式機械駐車場設備(大型車72台収容)[1] |
関連企業 | |
設計 | 竹中工務店[1] |
構造エンジニア | 竹中工務店[1] |
施工 | 竹中工務店[1] |
デベロッパー | 東宝[1] |
管理運営 | 東宝 |
東京宝塚劇場 Tokyo Takarazuka Theater | |
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東京宝塚劇場 | |
情報 | |
完成 | 2000年12月14日 |
開館 | 2001年1月1日 |
開館公演 |
月組 「いますみれ花咲く」「愛のソナタ」 |
客席数 | 2,079席[2] |
設備 |
場内:セリ・オーケストラピット その他:売店・飲食店 |
用途 | 宝塚歌劇団の公演 |
運営 | 宝塚舞台 |
所在地 |
〒101-0006 東京都千代田区有楽町一丁目1番3号 東京宝塚ビル1-6階 |
アクセス | 該当項目を参照 |
外部リンク | 宝塚歌劇団公式サイト 劇場案内 |
概要
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都心の一等地であるが比較的狭隘な東京宝塚劇場跡地に複合建築物を実現するため、映画館を地階に、劇場を31mまでの低層部にと上下に配置し[3]、低層部を2面の道路境界からそれぞれ、18m、12mセットバックさせることで高層部に最大限のオフィス空間︵12フロア︶を確保。さらにオフィス用エレベーター5台をリニアに配置することで2000席の劇場の実現が図られた[3]。こうした多用途大空間の重層化を企図するためにメガストラクチャー構造が採用され、同時に劇場・映画館の遮音対策にも十分配慮された計画となっている[3]。
総工費は230億円︵東京宝塚ビル全体と劇場設備︶[4]。
外装
編集施設構成
編集映画館
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地下2階に日比谷スカラ座1・2の2館体制で開設され、2005年︵平成17年︶4月1日、東宝会館地下1階にあったみゆき座の閉館に伴い、スカラ座2はみゆき座の名称を継承した。これを受けスカラ座1はスカラ座となった。2009年︵平成21年︶2月3日、2館はTOHOシネマズみゆき座、TOHOシネマズスカラ座にそれぞれ名称を改めた。
2018年︵平成30年︶3月に開業する東京ミッドタウン日比谷にTOHOシネマズ日比谷が併設されることに併せ、TOHOシネマズみゆき座、TOHOシネマズスカラ座は改装の上でTOHOシネマズ日比谷に合併、一体運営されることになった。これによって、スカラ座はTOHOシネマズ日比谷 SCREEN12、みゆき座はTOHOシネマズ日比谷 SCREEN13となった。
東京宝塚劇場
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1~6階部分に入る劇場で21世紀最初の日に当たる 2001年︵平成13年︶1月1日にオープンした[5]。阪急電鉄に賃貸された宝塚歌劇団専用の劇場として[5]、舞台のサイズ、設備等のシステムは、宝塚大劇場と同等になっているが、客席数ではこちらが約500席少なくなっており、客席数の最大限確保と楽屋配置などの関係から3階が主階席とされた[3]。全体的に宝塚らしい華やぎのあるデザインや色彩でまとまられているが、絨毯の地の色に旧劇場の色を用いるなど記憶の継承にも配慮され[3]、リニューアルオープンを契機に元花組トップの甲にしきこと小川甲子が支配人に起用された。
2011年︵平成23年︶3月3日に来場者数が1,000万人を達成し、記念セレモニーが執り行われた。リニューアルから10年間の通算公演回数は約4,800回、通算客席稼働率は100%以上となっている[6]。
2022年︵令和4年︶2月、客席リニューアル工事を行う[7]。客席数は14席増やし、2,079席となった︵車いすスペース除く︶。
管理・運営・製作は、当劇場、宝塚大劇場ともに阪急電鉄から分社された宝塚舞台が行っている。
オフィスフロア
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7階~18階がオフィスフロアとなり、当時は不況の時代だったが開業前に全て埋まる活況を呈した[5]。1フロア約340坪の貸室空間には、従来より一回り大きい3.6Mモジュールを採用し、より自由度の高いレイアウトを可能にした[3]。また建物南東角にはリフレッシュコーナーを設け、都市のパノラマが楽しめるよう配慮されている[3]。
- テナント
沿革
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●2000年
●12月14日‥ビルの竣工式が行われる[5]。
●12月16日‥地下1階に﹁日比谷スカラ座1・2﹂開場。スカラ座1のこけら落としは﹃シックス・デイ﹄︵ロジャー・スポティスウッド監督︶。
●2001年
●1月1日‥東京宝塚劇場がオープン。
●7月20日‥スカラ座1にて﹃千と千尋の神隠し﹄︵宮崎駿監督︶封切。半年に及ぶロングランを記録した。
●2005年4月1日‥旧東宝会館地下1階にあった日比谷みゆき座の閉館に伴い、スカラ座2がみゆき座に改称。これに伴いスカラ座1が﹁スカラ座﹂に戻る。
●2006年10月1日‥映画館の運営がTOHOシネマズに移管される。
●2009年2月3日‥館名を﹁TOHOシネマズスカラ座﹂﹁TOHOシネマズみゆき座﹂に改称。
●2011年2月5日~2013年2月15日‥ TOHOシネマズみゆき座にて﹃午前十時の映画祭﹄を開催する。
●2018年
●2月23日‥スカラ座で﹃祈りの幕が下りる時﹄︵福澤克雄監督︶とみゆき座で﹁パディントン2﹂︵ポール・キング監督︶を最後に営業を終了。
●3月29日‥東京ミッドタウン日比谷が開業し、スカラ座、みゆき座がTOHOシネマズ日比谷の一部となる。
受賞歴
編集交通アクセス
編集脚注
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(一)^ abcdefghijklmnop近代建築 2001, p. 45.
(二)^ “東京宝塚劇場 座席表”. 2022年4月30日閲覧。
(三)^ abcdefghij近代建築 2001, p. 40.
(四)^ ﹁東京宝塚劇場 東京・有楽町 豪華な気分を味わう スポット探検﹂﹃日経流通新聞﹄10頁 2001年3月3日
(五)^ abcde東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 : 1932-2007 2010, p. 526.
(六)^ 東京宝塚劇場開場10周年 ご来場者1,000万人達成︵宝塚歌劇団公式ページ、2011年3月4日︶
(七)^ “宝塚歌劇はInstagramを利用しています:﹁2022.02.24 東京宝塚劇場の客席リニューアルが完了いたしました! 新しく生まれ変わった客席を、どこよりも早く公開✨ 明日2月25日︵金︶の月組公演 ﹃今夜、ロマンス劇場で﹄﹃FULL SWING!﹄初日より、 皆様をお迎えいたします!…﹂”. Instagram. 2022年4月29日閲覧。
(八)^ “東京宝塚ビル”. 公益財団法人日本デザイン振興会. 2021年4月25日閲覧。
参考文献
編集- 『近代建築』近代建築社、2001年3月。
- 東宝75年のあゆみビジュアルで綴る3/4世紀編纂委員会、東宝株式会社総務部『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 : 1932-2007』東宝、2010年。
外部リンク
編集- 東京宝塚ビル - 東宝
- 東京宝塚劇場 | 宝塚歌劇公式ホームページ - 宝塚歌劇団