東芝機械ココム違反事件

日本で発生した外国為替及び外国貿易法違反事件

東芝機械ココム違反事件(とうしばきかいココムいはんじけん)とは、1987年(昭和62年)に日本で発生した外国為替及び外国貿易法違反事件である[1]共産圏輸出された工作機械によりソビエト連邦潜水艦技術が進歩し、アメリカ海軍に危険を与えたとして日米間の政治問題に発展した。

事件概要

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事件の発生

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50.1%10%20%

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2[1][1]

密告

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1986[1]調[1]

19873
米国防総省筋は19日、潜水艦のスクリューをつくるのに使われる日本製の工作機械がソ連に渡ったことを米政府がつかみ、ココム(対共産圏輸出統制委員会)の規制に違反する疑いがあるとしてこのほど日本政府に対し、調査を要請したことを明らかにした。関係筋によると、問題とされた工作機械は、東芝の50%出資の子会社である東芝機械の製品と見られる。
フライス盤の一種で、船のスクリューの羽根をつくるのに用いられる。軍事技術に転用可能な汎(はん)用技術製品で、ソ連は、これを潜水艦のスクリュー音を減らすための新型羽根の開発、製造に利用しているという。
ソ連がいつ、どのような経路で入手したのかは明らかでないが、ノルウェーの兵器メーカー、コングスベルグ社からも同様の工作機械が渡っている、と米政府は指摘している。これらの入手によって、ソ連は、潜水艦の探知、識別、追跡の手がかりとなるスクリュー音を小さくするのに成功し、米海軍にとってソ連潜水艦の追尾を困難にする恐れがある、というのが国防総省の見方だ。
このため米政府は日本、ノルウェー両国政府に対し、これらの機械が輸出された事情を徹底的に調査するよう要請。ココム違反が明らかにされれば、ココムに関する国際了解とそれぞれの国内法に基づいて「適切な措置」(国防総省筋)をとるよう求めている。

その後、6月には中曾根康弘総理大臣からアメリカに送られた田村元通産大臣が、アメリカのキャスパー・ワインバーガー国防長官に対して正式に謝罪した。

捜査と裁判

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外交問題化

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外国ロビー法規制強化への影響

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19872[2]

脚注

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注釈

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(一)^ 199311

出典

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参考文献

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︿19917ISBN 978-4-06-149060-4 

19901 

関連項目

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外部リンク

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