論
概要
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人の思考は、その人の精神的な成長と共に発達し、一定の教育を受けることにより論理的な性格を有するようになる。単なる想像・空想・夢想・感情・情緒の産物でしかなかった不確かな思考が、規則性を有するようになり論理的な破綻が無くなったときに、一つの﹁論﹂が構成されたと見ることが出来る。
形態は、印刷物・音声等として記録されている必要はなく、完全な形式をなしていない状態で私的な思考の中にも存在する。仮定を用いることにより非現実的な事象を対象とすることも可能である。また、その真・偽に関わらず、受け手により﹁正論﹂︵正しいと思われる論︶・﹁空論﹂︵意味がない、現実味のない論︶・﹁理論﹂等の評価が与えられる。仮説として存在可能であるが、最終的に実証された場合に一般的な評価が定まる。
用法
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• 論ずる︵ろん・ずる︶[1]
(一)筋道を立てて述べる。﹁現代文学について―・ずる﹂﹁環境問題を―・ずる﹂
(二)互いに意見をたたかわす。論争する。また、言い争う。﹁夜を徹して―・ずる﹂
(三)︵多く打消しの語を伴う︶取りたてて問題にする。問う。﹁―・ずるに足りない﹂﹁貴賤を―・ぜず﹂
• 論う︵あげつら・う︶[2]
物事の理非、可否を論じ立てる。また、ささいな非などを取り立てて大げさに言う。﹁人の欠点をいちいち―・う﹂
• 論より証拠
議論をするより証拠を示した方がよいという意味[3]。
• 机上の空論
頭の中だけで考え出した、実際には役に立たない理論や考え。﹁砂上の楼閣﹂との混同で、﹁砂上の空論﹂とするのは誤り[4]。
• 一般論
ある特定の、または個々の具体的な事柄を考えないで、広く全体を論じる議論。世間に広く認められると考えられる論[5]。
• 結果論
事が起きたあとで,そのわかっている結果を前提としてあれこれ論ずる無意味な議論 [6]。
• 世論︵英: public opinion︶
詳細は「世論」を参照
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