龍寶寺
神奈川県鎌倉市にある寺
龍寳寺 | |
---|---|
![]() | |
所在地 | 神奈川県鎌倉市植木128 |
位置 | 北緯35度21分8.4秒 東経139度31分13.42秒 / 北緯35.352333度 東経139.5203944度座標: 北緯35度21分8.4秒 東経139度31分13.42秒 / 北緯35.352333度 東経139.5203944度 |
山号 | 陽谷山 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 釈迦牟尼佛 |
創建年 | 1503年(文亀3年) |
開基 | 北条綱成、泰絮宗栄(開山) |
文化財 | 旧石井家住宅(国の重要文化財) |
法人番号 | 2021005002003 |
歴史
編集
1503年︵文亀3年︶、3代目玉縄城主・北条綱成が玉縄城の東北、山居︵現在の栄光学園周辺にあたる︶に開基し、寺地を寄付して﹁香花院﹂とし、泰絮宗栄をもって開山した。なお、綱成の戒名が﹁瑞光院殿実州宗心大居士﹂だったため、寺も﹁瑞光院﹂と呼ばれた。
1575年︵天正3年︶、4代目城主・北条氏勝が3代目城主・北条氏繁を弔うため現在の地に移し、氏繁の戒名︵龍寶寺殿応栄公大居士︶から寺名を﹁龍寶寺﹂と改めて建立した。その当時は玉縄北条氏の菩堤寺として栄えた。
後年新井白石が付近の城廻に家禄を得ると、白石は龍寶寺に200石を献上した。また朝鮮通信使の宿舎として使われた事もある。
1882年︵明治10年︶1月に貞宗寺境内より玉縄学校︵現在の鎌倉市立玉繩小学校︶が移転し、その後1937年︵昭和12年︶8月に現在地︵玉縄1丁目︶へ移転するまで50年近く山門内に置かれた。
1948年︵昭和23年︶4月8日、宗教法人龍寶寺︵曹洞宗︶玉縄幼稚園創立。
1951年︵昭和26年︶、火災により山門・鐘楼以外を全焼したが、1959年︵昭和34年︶に再建した。
伽藍
編集![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0f/Ryuhouji01.jpg/200px-Ryuhouji01.jpg)
文化財
編集国の重要文化財
編集その他
編集
●朝散大夫新井源公碑 - 1725年︵享保10年︶に室鳩巣が撰した碑。新井白石に関する碑だが、風雨により磨耗しており銘文は判読できない。
●玉縄歴史館 - 旧石井家住宅に隣接して建つ。旧称﹁玉縄ふるさと館﹂、それ以前は﹁玉縄民俗資料館﹂。旧石井家や周辺の旧家に残されていた家具や農具を集め展示している。また玉縄城に関する遺物や資料、縄文時代の遺物、地元の歴史資料も展示されている。2011年︵平成23年︶3月に旧石井家住宅とともに整備し﹁玉縄ふるさと館﹂となったが、2020年︵令和2年︶8月1日に﹁玉縄歴史館﹂としてリニューアルオープンした[3]。
交通アクセス
編集- 神奈川県道402号阿久和鎌倉線沿い
- JR大船駅より徒歩15分
脚注
編集
(一)^ “龍宝寺”. 鎌倉市 (2020年8月13日). 2021年11月23日閲覧。
(二)^ “鎌倉市指定文化財一覧表”. 鎌倉市 (2021年4月1日). 2021年11月23日閲覧。
(三)^ “﹁玉縄歴史館﹂がオープンしました。”. 玉縄城址まちづくり会議 (2020年8月12日). 2021年11月23日閲覧。
参考文献
編集- 『鎌倉の寺 小事典』(かまくら春秋社)