本尊

仏教寺院などに最も大切な信仰の対象として安置される仏像・経典・仏塔など










本尊とは何か

編集

「三本尊 (sku gsung thugs sum,ten gsum)」という分類では、仏の身体を表す本尊として仏像や仏画、仏のことばをあらわす本尊として経典の冊子や経巻、仏の心をあらわす本尊として仏塔が提示される[1]

大日経による定義

編集





siddhi  

日本における様々な用法

編集

3





姿

各宗派の本尊

編集

以下に日本仏教における主要な各宗派の本尊を示す。

飛鳥・奈良仏教

編集

南都六宗の本尊は寺によって異なる。

釈迦如来
興福寺(法相宗)中金堂
法隆寺(聖徳宗)金堂
毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)
東大寺(華厳宗)金堂
薬師如来
薬師寺(法相宗)金堂
弥勒菩薩(如来)
薬師寺(法相宗)大講堂
中宮寺 - 伝如意輪観音
當麻寺
観音菩薩
浅草寺
千手観音菩薩
清水寺(北法相宗)
鞍馬寺 - 毘沙門天王、護法魔王尊との三身一体
如意輪観音
岡寺
十一面観世音菩薩
長谷寺

平安仏教

編集

姿
釈迦如来
西塔の転法輪堂(釈迦堂)(天台宗)
大日如来
円成寺多宝塔(真言宗) - 運慶
薬師如来
延暦寺東塔根本中堂(天台宗)
東寺神護寺醍醐寺(真言宗)
阿閦如来(あしゅくにょらい)
金剛峯寺(真言宗)
観音菩薩
横川(よかわ)の横川中堂(天台宗)
如意輪観音
観心寺(真言宗)
岡寺

鎌倉仏教

編集













5


21012

SGI
19913

1993517205[2]





 - 

脚注

編集
  1. ^ krang dbyi sun, 1993, p.1076, "rten gsum"の項
  2. ^ 御形木御本尊付与開始の経緯は「創価学会の御本尊授与の正当性について」を参照。

参考文献

編集
  • 張恰蓀主編『蔵漢大辞典』(北京民族出版社,1993)

関連項目

編集