Multi Video System

SNKが開発・販売、及びレンタルしていた家庭用ゲーム機、並びに業務用ゲーム機

Multi Video System  SNKMVS
Multi Video System
(業務用ネオジオ)
メーカー SNK
CPU MC68000
対応メディア ロムカセット
対応ストレージ PCカード
コントローラ入力 ケーブル
互換ハードウェア ネオジオ(家庭用)
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MVS[1]AESAdvanced Entertainment System

概要

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コントローラ

6121+47LEDELMVS

[2][3]/CD



便

JAMMAJAMMA

2003MV-0MVS3

バリエーション&装備一覧

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複数のソフトの装着、家庭用とのメモリーカード共用が売りのため、基板のみの販売予定は当初はなかったものの、市場の要望により1本スロットの基板の販売が開始された。

同時にゲームソフト側でも、メモリーカード使用を前提とした、クリアまで長時間かかるような構成は減り、また、システムも残クレジット数が画面に表示できるようになるなど、汎用筐体に合わせた設定が追加された。

1本スロット

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1本スロットの物はMV-1Cを除いて基板に対してソフトは水平に刺さる、また音量調整用のスイッチも備える。

MV-1
メモリーカードユニット(MV-IC)装備可能、家庭用ネオジオコントローラー装着可能、ステレオミニジャック出力端子装備、音量調整スイッチはスライド式。
MV-1F
MV-1を一回り小さくした基板。メモリーカードユニット装着のための端子が省かれている。
MV-1FZ
MV-1Fをさらに小型化し、音声はモノラル化されている、音量調整スイッチはプラスドライバーで回転させるタイプに変更された。それ以前には付いていたオプション端子が削除されている。
MV-1A
対戦BIOS装備以外はMV-1FZとほぼ同等。
MV-1B
基板よりソフトの方が大きく、かなり小型化されている。BIOSは従来のDIP40ピンからSOP40ピンに変更されている。
MV-1C
従来は垂直のサブ基板となっていたカートリッジスロットをメイン基板と一体化させコストダウンを図ったモデル。そのためMV-1Bより基板サイズは大きい。音量調整スイッチも削除された。発売当時、国内オペレーターは既に多数の旧モデルを保有していたため、国内ではあまり流通していない。そのため国内版BIOSのモデルも存在するが、大多数は日本国外仕様のBIOSが載っている。

複数スロット

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複数スロットの物は専用筐体に組み込まれて販売されたものであり、JAMMA規格と一部端子が異なる。いずれも本体に対してソフトは垂直に刺さる。初期の物にはゲームによってはノイズ音が発生するものがあった。その対策として、基板上の特定の部分の抵抗をニッパーなどで切断するなどの対応策が公表された。

MV-2F
メモリーカードスロット装備、メモリーカードユニット(MV-IC)装備可能、いずれも非装備の3種類が存在。家庭用ネオジオコントローラー装着可能、ステレオミニジャック出力端子装備。スロットは2つ。
MV-4F
メモリーカードユニット(MV-IC)装備可能、家庭用ネオジオコントローラー装着可能、ステレオミニジャック出力端子装備。スロットは4つ。
MV-6F
メモリーカードユニット(MV-IC)装備可能、家庭用ネオジオコントローラー装着可能、ステレオミニジャック出力端子装備。スロットは6つ。

カスタム基板

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MV-0
セキュリティ強化および販売価格の調整のため、カートリッジ方式を取り止め一枚基板としたもの。マシンスペックそのものに変化は無いが、セキュリティ機能を強化するためのチップが追加されハッキング対策が取られた。なお、対策の効果は従来の製品に比べ多少ハッキングを遅らせる程度であった。ROMソケットはDIPタイプではなく、振動で接触不良が多発するためにホットボンドで固定されている。採用されたタイトルは『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』『メタルスラッグ5』『ザ・キング・オブ・ファイターズ2003』の3作品だけで、その後のタイトルはカートリッジに戻っている。なお、この3作品は日本国外向けの後期出荷版のみであるが、通常のカートリッジでも発売されている。

開発・販売

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基板の販売手法

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SNKはMVSの発売にあたり、アーケードゲームとしての一般的な販売手法の他に、設置を希望する店舗に無償で筐体を貸し出しその収益を徴収するという独自の手法を取っていた。このため、ゲームセンターだけでなく様々な店の一角でMVS筐体を見ることができた。

タイトル開発

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SNKMVS使[4] SNK[4]ROMROM[4]16×16ROMROM[4] 使[4]

その他

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一本スロットの物では、MVSに供給された麻雀ゲームソフトに対応するべく、MVS標準のジョイスティック+4ボタンを麻雀専用コントロールパネルに置き換え、麻雀専用台にした物も存在する。しかし、このようなMVS筐体は使用可能なソフトの数が限られてくる上、複数の麻雀ゲームが搭載できないことから、多く出回ることは無かった。これには、MVS用の麻雀ゲーム自体の数が少なかったことも背景にあった。また、MVS対応の麻雀ゲームは基本的に標準筐体で操作することを前提としていたという理由もある。

コイン投入時の効果音はテレビ番組でよく使われている。

登場時から長期間経過し、性能が不十分になったことやコピー対策が不十分になったことなどにより、その代替としてSYSTEM BOARD Y2が採用されている。


2021131SNKMVSX HOME ARCADE  MV25U4

17LCD50MVS[5]1267LEDMVS使

発売されたタイトル

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Multi Video Systemのゲームタイトル一覧を参照。

脚注

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(一)^ NEOGEONEOGEO使MVSMVS

(二)^ 

(三)^ 

(四)^ abcde (2018824). MOW2!? SNKKOFNEOGEO mini. . . 2019811

(五)^ KOF501 MVSX HOME ARCADE  . GAME Watch.  (2021131). 2021324

参考文献

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関連項目

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  • ハイパーネオジオ64 - MVSの後継基板にあたる
  • NESiCAxLive - タイトーが運営するアーケードのネットワーク配信サービス。MVSで元祖となった複数のゲームを一つの汎用筐体および基板で運用、複数の中から遊ぶゲームを選択する方式をこちらでも採用している(一部例外の作品もあり)。
  • アーケードアーカイブス(アケアカNEOGEO)
  • ネオジオ ミニ(本体がMVS筐体のSC25-4型を模したデザインになっている)