Technics

パナソニック株式会社(旧・松下電器産業株式会社)の音響機器向けブランド、および登録商標

Technics︿  1965SB-1204Technics 12010Technics SL-1200Mk620141980Technics SL-1200DJ
Technicsのロゴ
(3代目ロゴ・1978年4月 - 2010年12月、2014年10月 - 現在)

概説

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Technics"Pana Sonic"8P-W1[1]

1960YouVRS-4800使Technics197019802DINFM/AM[2]

ANTTMASH19801988CDPanasonic

1989PanasonicTechnicsTechnicsGGOLDG70001993Technics

2000TechnicsDJTechnics201010Technics

201494Technics1220152Technics[3][4][5]

Technics SL-10SST-1

SY-1010

オーディオ史上に残る実績

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ダイレクトドライブの開発

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同社は、ダイレクトドライブ式レコードプレーヤーの実用化に世界で初めて成功したメーカーである(「SP-10」1970年[6]。なお同機はユーザーが好みに応じてトーンアームやキャビネットと組み合わせる単体ターンテーブルであり、一般的な形態のプレーヤーとして「SL-1000」が、そして「SL-1000」からトーンアームを省略しユーザー側で好みのアームを2本まで取り付けられる様にしたターンテーブルシステムとして「SL-100W」がそれぞれラインナップされていた)。

その系譜はSP-10の後継機であるSP-10MK2・SP-10MK3を初めSL-1200シリーズやレコードジャケットと同じ幅31.5cmのフルオートプレーヤーSL-10等へと続いていった。

また、レコードプレーヤーほど有名ではないものの、カセットデッキやオープンデッキ、DATデッキにもダイレクトドライブを積極的に採用している。尤も、「RS-275U」(1971年)は世界初のダイレクトドライブキャプスタンメカニズム採用のカセットデッキでもある。

「擬似A級」への取り組み

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1970年代後半に国内メーカー各社がそれぞれ独自に「擬似A級」と呼ばれる増幅方式のパワーアンプを発表・製品化した。他社も同様の増幅方式に着目し、数多くの製品が出た。利点としてはA級増幅では効率が悪く、B級増幅では、歪が大きくなるところを強制的に電圧をかけてB級アンプに擬似A級の増幅をさせることで、A級に類似した高精度の増幅とB級アンプの高効率増幅を両立したものである。中でも最も長期に渡り改良を進めたのが同社である。パワーアンプ「SE-A1」(1977年)の「Class A+」から始まり、「Strate DC」「New Class A」、「New ClassA Computer Drive」、スレッショルド社の回路を改良した「ClassAA」さらに初段の素子をMOS素子に変更した「MOS ClassAA」等、回路方式により幾つかの呼称が存在した。事実上最後のセパレートパワーアンプとなった「SU-C7000」「SE-A7000」シリーズにもMOS ClassAA回路が採用されている。


D

Technics2004

TechnicsR

AABD使

Technics LinkLAN使CD


リニアフェイズスピーカー

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通常のスピーカーでは、ウーハー・スコーカー(ミッドレンジ)・ツイーター各々のユニットの奥行き寸法や、振動板の応答速度が異なるため、聴取位置での各音域の位相(フェイズ)は大きくずれているのが普通だった。そこで聴取位置での位相を揃えた「リニアフェイズ」と称するスピーカーシステムを商品展開した。

一般的なスピーカーでは各ユニットが同一平面上に配置されるため位相が大きくずれるが、リニアフェイズスピーカーでは、ボイスコイルの位置がほぼ等しくなるような配置となるため、前面バッフルは階段状の独特の外観となった(「SB-7000」、「SB-6000」、「SB-5000」等)。またホーン型ユニットが採用された製品では、ホーンの先端がバッフル前面から突出したデザインとなった(「SB-10000」等)。

リニアフェイズスピーカーには、階段状のシンボルマークが付けられていたが、後期の製品において、平面型ユニットの採用や、ウーハーの取り付け部にスペーサを挿入して突出させたり、ツイーターのホーンの一部を前面バッフルと一体成型するなどの手法により、外観が階段状ではなくなった製品であっても階段状のシンボルマークは継承されていた。

D・D・D(Dual Dynamic Drive)スピーカーシステム

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19941248SB-M10000G34SB-M300SB-M30014cm18cm

T・H・C・B(Technics Hybrid Construction Base)

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1200CDDVDDVDAVMOS classAA

「竹」混抄電解コンデンサー

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竹繊維をコンデンサに混ぜて作った専用オーディオコンデンサを開発した。 Panasonic VIERAシリーズの一部にも使用

バーチャルバッテリーオペレーション

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テクニクス及びパナソニックブランドの高級CDプレーヤーDVDプレーヤーアンプビデオデッキの一部に採用されていた「音の濁りの原因となる電流・電圧の歪みを除去する回路」の事。大型コンデンサに一度商用電力を蓄えることで、交流電源を直流化する際、入力電力により生じる電圧電流変化をできる限り減らす技術である。バーチャルバッテリーオペレーションと呼ばれているが、高級オーディオでは昔から大型コンデンサにより電力を蓄えており、特段に突飛する技術ではない。なお、テクニクスの一部の高級プリアンプでは専用充電式電池を用いることで、AC電源を完全に切り離し、バッテリー特性によるDCを得ることで、きれいなDC電源を得ていた。(バッテリーオペレーション)  A級、AB級増幅に際しては、DC電源をトランジスタにかけることで微小電圧を増幅するので、特に微小信号増幅には商用電源の悪影響を受けやすい。近年も専用トランスを用いたり、オーディオに使うコンセントの回路をほかの家庭機器と分けたりする場合などもある。 しかし、日本の商用電力は5パーセント前後の電圧、位相変動があり、さらに、AC100Vでは、Peak to Peak で+141V -141Vを一秒間に50〜60回移動する。 きれいなDC成分を作るために大型コンデンサや、トランスを用いるより、一度バッテリーに充電してしまったほうが手軽にきれいなDCを取り出すことが簡易な回路でできるため、採用されている。

磁気抵抗変換(MR)素子を使ったアナログカセットデッキ(ACC)用再生ヘッド

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DCC1995113RS-AZ759,800[7]Panasonic

脚注

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(一)^ 50 

(二)^ 

(三)^ Technics . . (201493). 201493. https://archive.is/20140903145522/http://www.asahi.com/articles/ASG8Y7FBLG8YPLFA018.html 201494 

(四)^  . (201494). https://news.panasonic.com/jp/press/jn140904-1 201494 

(五)^  7 2. . (2014929). https://web.archive.org/web/20141001044151/http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140929/wec14092918000004-n1.htm 2014929 

(六)^  1969  SP-10  1970 TTS-4000 DENON DN-302F 1929 

(七)^ RS-AZ6

関連項目

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外部リンク

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