コンテンツにスキップ

「がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Wandagon (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
m Bot: 保護テンプレートの除去
 
(28人の利用者による、間の40版が非表示)
1行目: 1行目:

{{Infobox Film

{{Infobox Film

| 作品名 = がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征-

| 作品名 = がんばれ!ベアーズ大旋風<br /> -日本遠征-

| 原題 = The Bad News Bears Go to Japan

| 原題 = The Bad News Bears Go to Japan

| 画像 =

| 画像サイズ =

| 画像説明 =

| 監督 = [[ジョン・ベリー]] 

| 監督 = [[ジョン・ベリー]] 

| 脚本 = [[ビル・ランカスター]]

| 脚本 = [[ビル・ランカスター]]

25行目: 28行目:

| 次作=

| 次作=

}}

}}

『'''がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征'''』(原題:''The Bad News Bears Go to Japan'')は、[[1978年の映画|1978年]]に公開された[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。『[[がんばれ!ベアーズ]]』シリーズ第3作。)公開当時のタイトルは『がんばれ!ベアーズ 大旋風』だったがビデオ発売に際して変更された

『'''がんばれ!ベアーズ大旋風 -日本遠征'''』(原題:''The Bad News Bears Go to Japan'')は、[[1978年の映画|1978年]]に公開された[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。


== 作品解説 ==

『[[がんばれ!ベアーズ]]』シリーズ第3作。ベアーズが日本の少年野球チームと親善試合をするため来日するという設定<ref name="週刊文春19790329">{{Cite journal | 和書 |author = | journal = [[週刊文春]] | volume = 1979年3月29日号| title = お粗末な『ベアーズ』映画第三弾 | publisher = [[文藝春秋]] | page = 21 }}</ref>。公開当時のタイトルは『がんばれ!ベアーズ 大旋風』だったがビデオ発売に際して変更された。


2ヵ月に及ぶ日本ロケを実施したが<ref name="週刊文春19790329"/>、平安神宮、[[浅草寺]]、[[花園神社]]などの[[神社仏閣]]が盛んに登場し<ref name="週刊文春19790329"/>、トニー・カーティスが[[旅館|日本旅館]]に靴のまま上がろうとしたり、座敷にベッドがないと騒いだり、身長178<small>センチ</small>と大して高くもないカーティスが二度も三度も[[鴨居]]に頭をぶつけるシーンが登場した<ref name="週刊文春19790329"/>。[[ステーキ]]を食べるシーンでも若山に無意味にテーブルの花を切らせて「[[ハラキリ]]」という言葉を引き出したり、「[[ゲイシャ]]」というセリフをわざわざ挿入したり、相変わらずの「フジヤマ・ゲイシャ」など、時代錯誤も甚だしい描写となり大きく不評を買った<ref name="週刊文春19790329"/>。このため、{{独自研究範囲|配給の[[ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ#日本法人|CIC]]も気が引けたと見えて|date=2023年1月}}、前作の『がんばれ!ベアーズ 特訓中』とくっつけて公開している<ref name="週刊文春19790329"/>。


== 概要 ==

一作目の監督で、今作ではプロデューサーにまわったマイケル・リッチーが、過去3度日本に来たこともある日本好きで、一作目が日本でヒットしたこともあり、商売的なことを考え、日本遠征が実現した<ref name="kinejun19771002">{{Cite journal|和書 |author = 高橋聰 | title = ルポ特集II 親子同伴でにぎやかな『がんばれ!ベアーズ・日本遠征』京都ロケ見聞記 | journal = [[キネマ旬報]] |issue = 1977年10月下旬号 |publisher = [[キネマ旬報社]] |pages = 99 - 101 }}</ref>。[[東映]]の[[岡田茂 (東映)|岡田茂]]社長が[[パラマウント映画|パラマウント]]と交渉し<ref name="kinejun19770802">{{Cite journal|和書 |author = 高橋英一・鳥畑圭作・土橋寿男・西沢正史・脇田巧彦・嶋地孝麿 | title = 映画・トピック・ジャーナル 低迷を続ける東映の今後 | journal = [[キネマ旬報]] |issue = 1977年8月下旬号 |publisher = [[キネマ旬報社]] |pages = 190 - 191 }}</ref>、日本での製作を受注<ref name="kinejun19771002"/><ref name="kinejun19770802"/>、全編の90%が日本で撮影された<ref name="kinejun19771002"/>。撮影隊のスタッフは、アメリカ側17名、日本側が[[澤井信一郎]](監督補佐)ら、[[東映東京撮影所]]から54名が参加。この他、[[トニー・カーティス]]、[[若山富三郎]]、ベアーズのメンバー10名、日本の少年野球チームに家族の付き添いなどで撮影には大変な人数が参加した<ref name="kinejun19771002"/>。


[[若山富三郎]]の出演は、監督の[[ジョン・ベリー]]が、若山主演の『帰ってきた極道』を観て、ぜひ出演してくれとオファーし、当時若山は[[東宝]]の『[[姿三四郎 (映画)#1977年版|姿三四郎]]』の撮影や、[[帝劇]]の舞台があって忙しかったが、ジョン・ベリーに帝劇の[[楽屋]]まで来て口説かれ、「ファミリーで観れる映画だから」などと説得され出演を受けた<ref name="kinejun19771002"/>。


1977年9月3日、[[京王プラザホテル]]で記者会見があり<ref name="週刊映画19770910">{{Cite news |title = 米映画の野球その日本遠征 |date = 1977年9月10日 |newspaper = 週刊映画ニュース |publisher = 全国映画館新聞社 |page = 1 }}</ref>、ジョン・ベリー監督、トニー・カーティス、若山富三郎、[[石原初音]]、[[王貞治]]、[[アントニオ猪木]]、[[荒川尭]]が出席<ref name="週刊映画19770910"/>。監督と主演が来日して出席していることから、この記者会見の前後から[[撮影#映像撮影|クランクイン]]したものと見られ、1977年10月12日ぐらいまで撮影を行うと発表された<ref name="週刊映画19770910"/>。また1977年9月23日に[[川崎球場]]で2万8000人を集めて試合のシーンを撮影したいので多数の参加をお願いしたいと[[PR]]があった<ref name="週刊映画19770910"/>。


京都ロケはベアーズの人気を煽ろうとマスコミを招待して4日間、[[平安神宮]]→[[伏見稲荷大社]]→[[霊山観音]]→[[知恩院]]というコースをロケバス20台で回った<ref name="kinejun19771002"/>。


撮影は監督のジョン・ベリーと監督補佐の澤井信一郎、トニー・カーティスの意見が衝突ぎみで、ジョン・ベリーは大声を上げてイライラし、若山富三郎がおどけて場を和らげるという構図だった<ref name="kinejun19771002"/>。


メイン・スタッフはアメリカ側で、カメラはジーン・ポリトが来日し途中までを撮っていた。しかしポリトが監督とケンカして帰国し、以降は[[ピンチヒッター]]として『[[ザ・ヤクザ]]』でアメリカのやり方を知る岡崎宏三が撮影を担当した<ref name="kinejun19771002"/>。アメリカではよくあることだという<ref name="kinejun19771002"/>。アメリカの映画は一日の撮影に映画一本の完成分の長さを撮る。完成分の30倍~40倍のフィルムを使う贅沢ぶりで、日本側のスタッフ、キャストを驚かせた<ref name="kinejun19771002"/>。


== ストーリー ==

ある日テレビで、日本に行きたいけど困っているというベアーズメンバーの告白を見た芸能エージェント・マービンは、ベアーズメンバーをビバリーヒルズのホテルに招き、計画を立てた。マービンと共に日本へ旅立ったベアーズは早速全日本少年野球チームと対面するが、練習試合は散々な結果となる。宇宙での中継を狙って[[アントニオ猪木]]とプロレス対決したり、『[[オールスター家族対抗歌合戦]]』に出場した日本チームが紙吹雪の洗礼を受けたり・・・と、すったもんだがあった中、ベアーズは日本チームとの対戦に挑む!



== キャスト ==

== キャスト ==

=== ベアーズメンバー ===

*マービン:[[トニー・カーティス]](吹き替え[[広川太一郎]])

*ケリー・リーク:[[ジャッキー・アール・ヘイリー]](吹き替え[[村山明 (声優|村山明]])

*ケリー・リーク:[[ジャッキー・アール・ヘイリー]](吹き替え:[[村山明 (声優)|村山明]])

*エンゲルバーグ:ジェフリー・ルイス・スター (吹き替え:[[山本圭子]])

*E.R.W・ティリヤード:マッシュー・ダグラス・アントン

*ジミー・フェルドマン:ブレッド・マルクス

*ルディ・ステイン:デイヴィッド・ポロック

*トビー・ホワイトウッド:デイヴィッド・スタンボー

*ムスタファ・ラヒム:スクーディ・ソーントン


=== その他 ===

*マービン:[[トニー・カーティス]](吹き替え:[[広川太一郎]])

*清水監督:[[若山富三郎]]

*清水監督:[[若山富三郎]]

*アリカ:[[石原初音]]

*アリカ:[[石原初音]]

*[[アントニオ猪木]]

*[[アントニオ猪木]]

*[[萩本欽一]]

*[[萩本欽一]]

*高木しげ美

*[[ジェリー藤尾]]

*[[ジェリー藤尾]]一家(ジェリー藤尾、[[渡辺友子]]、藤尾美紀、藤尾亜紀)

*[[一郎]]

*[[若原一郎]]一家(若原一郎、[[若原瞳]])

*[[古関裕而]]

*[[ダン池田]]

*[[水の江瀧子]]

*[[水の江瀧子]]

*[[立川清登]]

*[[喜明]]

*[[大前均]]

*[[天津敏]]



== 備考 ==

== 備考 ==

*劇中[[オールスター家族対抗歌合戦]]に出演した全日本少年野球チームが[[]]を歌うシーンがる

[[Image:Former Fuji Television Headquarters.JPG|thumb|250px|劇中に登場した『オールスター家族対抗歌合戦』の収録行われた[[フジテレビジョン]][[町]]旧社屋([[1991年]]の写真)]]

*劇中で『[[オールスター家族対抗歌合戦]]』に出演した全日本少年野球チームの監督が、[[黒田節]]を歌うシーンがある。

*劇中での野球の試合は[[川崎球場]]が舞台となり<ref name="kinejun19771002"/>、京都ロケの後、1977年9月23日に撮影が行われ<ref name="週刊映画19770910"/>、観客2万8000人を集めた<ref name="kinejun19771002"/>。

*[[アントニオ猪木]]とベアーズのプロレスシーンはアメリカで撮影が行われた<ref name="kinejun19771002"/>。

*劇中の怪獣が出てくる日本のCMに『[[宇宙大怪獣ギララ]]』の映像が流用されている。


== 脚注 ==

{{Reflist}}



== 外部リンク ==

== 外部リンク ==

* {{Movielink|allcinema|5060|がんばれ!ベアーズ 大旋風}}

* {{Allcinema title|5060|がんばれ!ベアーズ 大旋風}}

* {{Movielink|kinejun|2135|がんばれ!ベアーズ 大旋風}}

* {{Kinejun title|2135|がんばれ!ベアーズ 大旋風}}



{{Movie-stub}}

{{DEFAULTSORT:かんはれへあすたいせんふう にほんえんせい}}

{{DEFAULTSORT:かんはれへあすたいせんふう にほんえんせい}}

[[Category:1978年の映画]]

[[Category:アメリカ合衆国の野球映画]]

[[Category:アメリカ合衆国のコメディ映画]]

[[Category:アメリカ合衆国のコメディ映画]]

[[Category:アメリカ合衆国のファミリー映画]]

[[Category:アメリカ合衆国のファミリー映画]]

[[Category:1978年の映画]]

[[Category:野球映画]]

[[Category:パラマウント映画の作品]]

[[Category:パラマウント映画の作品]]

[[Category:東京を舞台とした映画作品]]

[[Category:東京を舞台とした映画作品]]

[[Category:日本で製作された映画作品]]


[[Category:フジテレビの歴史]]

[[en:The Bad News Bears Go to Japan]]

[[Category:川崎球場で行われた野球試合|映かんはれへあすたいせんふう]]

[[Category:若山富三郎]]

[[Category:アントニオ猪木]]

[[Category:萩本欽一]]


2023年11月9日 (木) 06:04時点における最新版

がんばれ!ベアーズ大旋風
-日本遠征-
The Bad News Bears Go to Japan
監督 ジョン・ベリー 
脚本 ビル・ランカスター
製作 マイケル・リッチー
出演者 トニー・カーティス
ジャッキー・アール・ヘイリー
若山富三郎
石原初音
音楽 ポール・チハラ
撮影 ジーン・ポリト
岡崎宏三
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1978年6月30日
日本の旗 1979年3月17日
上映時間 92分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
日本語
前作 がんばれ!ベアーズ特訓中
テンプレートを表示

! -The Bad News Bears Go to Japan1978

[]


!3[1]! 

2[1][1]178[1][1]CIC[?]! [1]

[]


3[2][3][2][3]90%[2]175410[2]

姿[2]

197793[4][4]19771012[4]197792328000PR[4]

420[2]

[2]

[2][2]3040使[2]

[]



[]

[]


:

 (:)

E.R.W








[]


:











()

()














[]

1991



[2]1977923[4]28000[2]

[2]

CM

[]



(一)^ abcdef197932921 

(二)^ abcdefghijklmII19771099 - 101 

(三)^ ab寿西麿 19778190 - 191 

(四)^ abcde. (): p. 1. (1977910) 

外部リンク[編集]