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「アダルトチルドレン」の版間の差分

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*[[|]][[]]{{lang|en|adult children of dysfunctional family}}ACOD<ref name="">西 [http://tatsuki-lab.doshisha.ac.jp/~statsuki/Thesis97-98/AC/3Jyoronn.html ACOAACOD ]  1997</ref>[[]]

*[[|]][[]]{{lang|en|adult children of dysfunctional family}}ACOD<ref name="">西 [http://tatsuki-lab.doshisha.ac.jp/~statsuki/Thesis97-98/AC/3Jyoronn.html ACOAACOD ]  1997</ref>[[]]



'''AC'''{{sfn|寿|2005}}{{sfn||2011}}{{sfn||2003|p=109}}使{{sfn||2003|p=109}}<ref>[https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%81%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%B3-425384 adult children]  </ref>[[]]

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ACOAACOD

ACOAACOD
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[[File:William Hogarth - Gin Lane.jpg|thumb|[[ウィリアム・ホガース]]によるアルコール中毒の人々の絵、1751年]]

[[File:William Hogarth - Gin Lane.jpg|thumb|[[ウィリアム・ホガース]]によるアルコール中毒の人々の絵、1751年]]

===アルコール依存症治療における成り立ち===

===アルコール依存症治療における成り立ち===

[[アルコール依存症]]の親の元で育ち、成人した人を指す用法としてのこの語は1970年代アメリカで、[[ケースワーカー]]や依存症者の間で[[ジャーゴン]]として使われるようになった。

[[アルコール依存症]]の親の元で育ち、成人した人を指す用法としてのこの語は1970年代アメリカで、[[ケースワーカー]]や依存症者の間で[[隠語]]として使われるようになった。



過剰で習慣的な飲酒が病気とみなされて治療の対象になると([[医療化]])、[[ソーシャルワーカー]]や精神科医の間で、アルコール依存症者の配偶者の病理性が知られるようになり、飲酒をコントロールできず妻に依存する夫と、「自分がいなければ相手はだめだ」と飲酒する夫の世話を焼き存在意義を確認する妻という関係性が、アルコール依存症治療の本質的問題だと考えられるようになった{{sfn|安藤|2003|pp=17-180}}。この問題は、「支え手([[イネーブリング|イネイブラー]])」「共・アルコール依存(コ・アルコホーリック)」という言葉を経て、「[[共依存]]」という概念で捉えられるようになり、また、アルコール依存症に民間保険が適用されたことで、「患者」の範囲が拡大した{{sfn|安藤|2003|pp=17-180}}。

過剰で習慣的な飲酒が病気とみなされて治療の対象になると([[医療化]])、[[ソーシャルワーカー]]や精神科医の間で、アルコール依存症者の配偶者の病理性が知られるようになり、飲酒をコントロールできず妻に依存する夫と、「自分がいなければ相手はだめだ」と飲酒する夫の世話を焼き存在意義を確認する妻という関係性が、アルコール依存症治療の本質的問題だと考えられるようになった{{sfn|安藤|2003|pp=17-180}}。この問題は、「支え手([[イネーブリング|イネイブラー]])」「共・アルコール依存(コ・アルコホーリック)」という言葉を経て、「[[共依存]]」という概念で捉えられるようになり、また、アルコール依存症に民間保険が適用されたことで、「患者」の範囲が拡大した{{sfn|安藤|2003|pp=17-180}}。

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===アダルトチルドレンの原因の拡張===

===アダルトチルドレンの原因の拡張===


[[]][[]]ACODACOA{{sfn||2003|pp=17-180}}

[[]][[]][[]]ACODACOA{{sfn||2003|pp=17-180}}


アダルトチルドレンという言葉は、機能不全家族で育ち、明らかな親の[[児童虐待|虐待]]、[[身体的虐待|身体的暴力]]を受けて育った人も指すようになり{{sfn|磯野|2002}}、そうした人々は共依存・嗜虐の傾向があり、アルコールや薬物などの物質嗜虐、[[ギャンブル]]や[[ワーカホリック]]などの過程嗜虐、男女関係や親子関係などの関係嗜虐に苦しむ可能性があると考えられるようになった{{sfn|小池|2003|p=108}}。アダルトチルドレンの原因がアルコール問題家族に限定されなくなったことから、自分はアダルトチルドレンであると考える人が増えた。

アダルトチルドレンという言葉は、機能不全家族で育ち、明らかな親の[[児童虐待|虐待]]、[[身体的虐待|身体的暴力]]を受けて育った人も指すようになり{{sfn|磯野|2002}}、そうした人々は共依存・嗜虐の傾向があり、アルコールや薬物などの物質嗜虐、[[ギャンブル]]や[[ワーカホリック]]などの過程嗜虐、男女関係や親子関係などの関係嗜虐に苦しむ可能性があると考えられるようになった{{sfn|小池|2003|p=108}}。アダルトチルドレンの原因がアルコール問題家族に限定されなくなったことから、自分はアダルトチルドレンであると考える人が増えた。



===日本でのさらなる広がり===

===日本でのさらなる広がり===

アダルトチルドレンという言葉は、日本には1989年に入り、1995年から注目されるようになった。アルコール依存がアメリカほど問題になっていない日本では、[[精神科医]]の[[斎藤学 (精神科医)|斎藤学]]によって、アメリカの「機能不全家族で育った人」という意味のアダルトチルドレン概念よりさらに意味が拡大され、家族システムの危機や、親との関係での何らかのトラウマ、過度に「いい子」でいることを余儀なくされたなどの経験があり、他者の期待に過剰に敏感になるなどの状況に陥り、その結果、自己の[[アイデンティティ]]の不安定さやある種の「生きにくさ」を感じる人、[[PTSD]](心的外傷ストレス性障害)に悩む人を指すようになった{{sfn|井村、松下|2011}}{{sfn|磯野|2002}}{{sfn|安藤|2003|p=186}}{{sfn|加藤|1998}}。

アダルトチルドレンという言葉は、日本には1989年に入り、1995年から注目されるようになった。アルコール依存がアメリカほど問題になっていない日本では、[[精神科医]]の[[斎藤学 (精神科医)|斎藤学]]によって、アメリカの「機能不全家族で育った人」という意味のアダルトチルドレン概念よりさらに意味が拡大され、家族システムの危機や、親との関係での何らかのトラウマ、過度に「[[いい子]]」でいることを余儀なくされたなどの経験があり、他者の期待に過剰に敏感になるなどの状況に陥り、その結果、自己の[[アイデンティティ]]の不安定さやある種の「生きにくさ」を感じる人、[[PTSD]](心的外傷ストレス性障害)に悩む人を指すようになった{{sfn|井村、松下|2011}}{{sfn|磯野|2002}}{{sfn|安藤|2003|p=186}}{{sfn|加藤|1998}}。



斎藤らは、[[近代家族]]([[核家族]])の特性に家族の機能不全性を見いだし、[[企業戦士]]で[[仕事中毒|仕事に依存]]する父、夫の仕事依存を可能にする[[良妻賢母]]的な[[共依存]]の母に育てられ、勉強依存の傾向がある子など、明らかな虐待を受けたわけではない人の多くにも、アダルトチルドレンの問題があると考えられるようになった{{sfn|磯野|2002}}{{sfn|安藤|2003|p=186}}。斎藤は1996年時点で、一般的には「[[親]]からの[[虐待]]」「[[アルコール依存症]]の親がいる家庭」「家庭問題を持つ家族の下」で育ち、その体験が成人になっても心理的外傷([[トラウマ]])として残っている人を言うとしており{{sfn|斎藤|1996}}{{要ページ番号|date=2018年10月}}、2014年のインタビューでは「ACじゃない人なんていないからね。大体の人の親は、変でしょう」と述べており<ref name="メンタル2">[http://www.jcounselor.net/11interview/archives/2014/10/9324.html 第93回目(2/4) 斎藤学先生 家族機能研究所] 日本メンタルサービス研究所</ref>、彼の言うアダルトチルドレンにはかなり幅がある。

斎藤らは、[[近代家族]]([[核家族]])の特性に家族の機能不全性を見いだし、[[企業戦士]]で[[仕事中毒|仕事に依存]]する父、夫の仕事依存を可能にする[[良妻賢母]]的な[[共依存]]の母に育てられ、勉強依存の傾向がある子など、明らかな虐待を受けたわけではない人の多くにも、アダルトチルドレンの問題があると考えられるようになった{{sfn|磯野|2002}}{{sfn|安藤|2003|p=186}}。斎藤は1996年時点で、一般的には「[[親]]からの[[虐待]]」「[[アルコール依存症]]の親がいる家庭」「家庭問題を持つ家族の下」で育ち、その体験が成人になっても心理的外傷([[トラウマ]])として残っている人を言うとしており{{sfn|斎藤|1996}}{{要ページ番号|date=2018年10月}}、2014年のインタビューでは「ACじゃない人なんていないからね。大体の人の親は、変でしょう」と述べており<ref name="メンタル2">[http://www.jcounselor.net/11interview/archives/2014/10/9324.html 第93回目(2/4) 斎藤学先生 家族機能研究所] 日本メンタルサービス研究所</ref>、彼の言うアダルトチルドレンにはかなり幅がある。

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=== 日本 ===

=== 日本 ===


1975[[]][[]]{{sfn||2002}}[[]][[]][[]][[]][[]][[24]]{{sfn||2002}}

1975[[]][[]]{{sfn||2002}}[[]][[]][[]][[]][[]][[]][[24]]{{sfn||2002}}


1989年に東京で行われた「アルコール依存症と家族」という国際シンポジウムで、米国在住の心理学博士カウンセラー[[西尾和美]]が連れてきた{{要出典|date=2018年10月}}[[クラウディア・ブラック]]がアダルトチルドレンという言葉を紹介し、同年、[[アルコール依存症]]治療で実績のある[[斎藤学 (精神科医)|斎藤学]]がブラックの1981年の著作を『私は親のようにならない―アルコホリックの子供たち』のタイトルで邦訳し注目を集めた<ref name="序論"/>。

1989年に東京で行われた「アルコール依存症と家族」という国際シンポジウムで、米国在住の心理学博士カウンセラー[[西尾和美]]が連れてきた{{要出典|date=2018年10月}}[[クラウディア・ブラック]]がアダルトチルドレンという言葉を紹介し、同年、[[アルコール依存症]]治療で実績のある[[斎藤学 (精神科医)|斎藤学]]がブラックの1981年の著作を『私は親のようにならない―アルコホリックの子供たち』のタイトルで邦訳し注目を集めた<ref name="序論"/>。

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AC movement<ref name=""/>199719961997使{{sfn||2003|pp=176-178}}1999[[|]]2000{{sfn||2003|pp=176-178}}

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2002年時点で出版メディアでのブームは一段落しており、講演会や講座が開かれる際も、アダルトチルドレンという言葉より、嗜癖(アディクション)、[[児童虐待]]、[[ドメスティック・バイオレンス]]などの言葉が多く使われている{{sfn|小池|20032p=112}}。アダルトチルドレン・嗜癖の自助グループは、引き続き日本で活動している{{sfn|小池|20032p=110}}。


2002[[]][[]][[]]使{{sfn||20032p=112}}{{sfn||20032p=110}}


アダルトチルドレン・ムーブメントからは、親を毒であると責める[[毒親]]糾弾の潮流が派生している。

アダルトチルドレン・ムーブメントからは、親を毒であると責める[[毒親]]糾弾の潮流が派生している。

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==アダルトチルドレン(ACOD)に特徴的な徴候==

==アダルトチルドレン(ACOD)に特徴的な徴候==

医師の竹村道夫は、アダルトチルドレン<ref group="注釈">竹村道夫はアルコール医療の関係者であり、アダルトチルドレンについて、「『酒害家庭に代表されるような機能不全家庭に育って、そこから何らかのネガティブな影響を受けて大人になった人』というほどの意味合い」で使っていると述べている。(竹村, 1999)</ref>に特徴的な徴候として以下を挙げている。

医師の[[竹村道夫]]は、アダルトチルドレン<ref group="注釈">竹村道夫はアルコール医療の関係者であり、アダルトチルドレンについて、「『酒害家庭に代表されるような機能不全家庭に育って、そこから何らかのネガティブな影響を受けて大人になった人』というほどの意味合い」で使っていると述べている。(竹村, 1999)</ref>に特徴的な徴候として以下を挙げている。

* 自分の判断に自信がもてない。

* 自分の判断に自信がもてない。

* 常に他人の賛同と称賛を必要とする。

* 常に他人の賛同と称賛を必要とする。

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* 他人に依存的。または逆に極めて支配的。

* 他人に依存的。または逆に極めて支配的。

* リラックスして楽しむことができない。<ref name="竹村"/>

* リラックスして楽しむことができない。<ref name="竹村"/>

* 自分だけを見てほしい



== 関連 ==

== 関連 ==

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===インナーチャイルド===

===インナーチャイルド===

アダルトチルドレンの回復方法では、「インナーチャイルド」(内なる子供)という概念が広く採用されている{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。心の傷を負う前の、純真無垢な自己の部分といった意味のメタファーで、[[ニューエイジ]]・[[精神世界]]・スピリチュアル系でよく使われる用語である{{sfn|小池|20032p=119}}{{sfn|小池|2003|p=126}}。アダルトチルドレン論に大きく影響したウィットフィールドは、アダルトチルドレンの困難は「偽りの自己(共依存の自己)」のせいであり、「真の自己」である「インナーチャイルド」を成長させる必要があるとした{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。「過去をさかのぼり、うろ覚えの、あるいは抑圧された幼児体験の記憶を呼び戻す過程」を通してインナーチャイルドを育てることができるとされ、これにより過去と決別できるという{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。インナーチャイルドを育てる行為は「インナーチャイルドを癒す」とも表現され、「心の傷を癒す」行為も「インナーチャイルドを癒す」と表現される{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。


{{sfn||2003|pp=183-185}}[[]][[]][[]]使{{sfn||20032p=119}}{{sfn||2003|p=126}}[[]]{{sfn||2003|pp=183-185}}{{sfn||2003|pp=183-185}}{{sfn||2003|pp=183-185}}


アダルトチルドレンの議論において、子どもは「手をかけられ、養育されることを望み、必要とする無力な幼児」であるとされる{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。これは近代初期までの子ども観とはまったく異なるものであり、[[ジャン=ジャック・ルソー]]以降の「子どもが純粋無垢であるという理解」と親和的である。癒されるべき、そして傷つきやすい「インナーチャイルド」が「真の自己」であるというレトリックでは、子どもの無力さと受動性が強調され、実際には存在する子どもの能動的な面、親や環境との相互作用や遺伝的要素は考慮されていない{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。

アダルトチルドレンの議論において、子どもは「手をかけられ、養育されることを望み、必要とする無力な幼児」であるとされる{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。これは近代初期までの子ども観とはまったく異なるものであり、[[ジャン=ジャック・ルソー]]以降の「子どもが純粋無垢であるという理解」と親和的である。癒されるべき、そして傷つきやすい「インナーチャイルド」が「真の自己」であるというレトリックでは、子どもの無力さと受動性が強調され、実際には存在する子どもの能動的な面、親や環境との相互作用や遺伝的要素は考慮されていない{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。

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==心理学として==

==心理学として==


[[]]{{sfn||2003|pp=134}}

[[]][[]]{{sfn||2003|pp=134}}


==社会運動として==

==社会運動として==


[[2001]][[]][[]]JACAASKAKK<ref>[http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20010501/sggg.htm DC] Game Watch 200151</ref>{{sfn||2003|p=132}}{{sfn||2003|p=129}}

[[2001]][[]][[]]JACAASKAKK<ref>[https://game.watch.impress.co.jp/docs/20010501/sggg.htm DC] Game Watch 200151</ref>{{sfn||2003|p=132}}{{sfn||2003|p=129}}


アダルトチルドレン・嗜癖からの回復を目指すムーブメントは、親や社会からの支配・[[マインドコントロール]]からの解放を目指す面があり、被害者告白文化・カミングアウト文化と呼べる性質がある{{sfn|小池|2003|p=132}}。[[ゲイ]]などの[[マイノリティ]]文化に共通する面もあり、同じ苦しみを分かち合い語り合うという面で、反[[カルト]]運動やカルト2世信者ネットワークにも近い{{sfn|小池|2003|p=132}}。霊的な回復を目指す一面もある{{sfn|小池|2003|pp=134}}。

アダルトチルドレン・嗜癖からの回復を目指すムーブメントは、親や社会からの支配・[[マインドコントロール]]からの解放を目指す面があり、被害者告白文化・カミングアウト文化と呼べる性質がある{{sfn|小池|2003|p=132}}。[[ゲイ]]などの[[マイノリティ]]文化に共通する面もあり、同じ苦しみを分かち合い語り合うという面で、反[[カルト]]運動やカルト2世信者ネットワークにも近い{{sfn|小池|2003|p=132}}。霊的な回復を目指す一面もある{{sfn|小池|2003|pp=134}}。

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斎藤学は自らの医院で行う「デイナイトケア・プログラム」で、アダルトチルドレンの癒しは次のようなプロセスを踏むべきであると説明している{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。

斎藤学は自らの医院で行う「デイナイトケア・プログラム」で、アダルトチルドレンの癒しは次のようなプロセスを踏むべきであると説明している{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。

# アダルトチルドレンは「親教」の[[マインドコントロール]]を受けている{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。斎藤は、「親教」とは子ども時代に取り込み内面化した「インナーマザー(内なる母)」であり、心の成長を阻むものとしている{{sfn|斎藤|1998}}。親その人そのものではない。

# アダルトチルドレンは「親教」の[[マインドコントロール]]を受けている{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。斎藤は、「親教」とは子ども時代に取り込み内面化した「インナーマザー(内なる母)」であり、心の成長を阻むものとしている{{sfn|斎藤|1998}}。親その人自身ではない。


# {{sfn||2003|pp=118-119}}

# {{sfn||2003|pp=118-119}}

# {{sfn||2003|pp=118-119}}

# {{sfn||2003|pp=118-119}}

# 心理劇、[[催眠療法]]、[[交流分析]]などを利用して、トラウマの記憶に直面する{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。

# 心理劇、[[催眠療法]]、[[交流分析]]などを利用して、トラウマの記憶に直面する{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。

# 最後に[[エンパワメント]](力の賦活)をする。それは「過去において『犠牲者』であった自分の悲惨な物語を、それでも何とか生き延びてきた『英雄』の冒険物語に書き換えること」である{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。

# 最後に[[エンパワメント]](力の賦活)をする。それは「過去において『犠牲者』であった自分の悲惨な物語を、それでも何とか生き延びてきた『英雄』の冒険物語に書き換えること」である{{sfn|小池|2003|pp=118-119}}。


[[]]{{sfn||2003|pp=118-119}}[[]]使{{sfn||2003|pp=118-119}}[[]]{{sfn||2003|pp=118-119}}

[[]]{{sfn||2003|pp=118-119}}[[]]使{{sfn||2003|pp=118-119}}[[|]]{{sfn||2003|pp=118-119}}


==回心的側面==

==回心的側面==

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==子供観への影響==

==子供観への影響==

ブームを主導した斎藤学らは、アダルトチルドレン論で近代家族にその病理の原因を求め批判したと同時に、無力な子どもを保護・監督する家族の役割の重要さ、その排他的影響力を強調した{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。安藤究はその思惑とは逆に、典型的な近代家族への回帰というモーメントが生じ、子どもの成長に影響を与える家族以外の他者の範囲のイメージを狭めたと指摘している{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。

ブームを主導した斎藤学らは、アダルトチルドレン論で近代家族にその病理の原因を求め批判したと同時に、無力な子どもを保護・監督する家族の役割の重要さ、その排他的影響力を強調した{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。[[安藤究]]はその思惑とは逆に、典型的な近代家族への回帰というモーメントが生じ、子どもの成長に影響を与える家族以外の他者の範囲のイメージを狭めたと指摘している{{sfn|安藤|2003|pp=183-185}}。



== 混乱と課題 ==

== 混乱と課題 ==

アダルトチルドレンという概念は、本来は自己を認識し語るための実践上のツール、自分自身への理解を深めるための自覚用語であったが、客観的に定義できる概念のように扱われたり、他者のレッテル張りにも使われたりするなど、その語られ方には混乱が見られた{{sfn|加藤|1998}}<ref name="展開"/>。茨城大学の加藤篤志は、アダルトチルドレンに肯定的な雑誌記事でも、アダルトチルドレンが主観的なものか客観的に定義しうるものか論理水準があいまいなものがあり、「ACは病名でもなければレッテルでもない」という主張を繰り返した斎藤学や信田さよ子といった専門家の言説の中にも、「アダルト・チルドレンと自己を規定する」ことと「アダルト・チルドレンであることを発見する」ことの混同がときどき見られると指摘している{{sfn|加藤|1998}}。斎藤は1998年に「『悩んでいる人が手に入れやすい書籍を』と言われ、大手から出版したのが間違いだったかも。万単位に売れたときの影響まで予想できなかった」と述べ、誤解が蔓延したアダルトチルドレンに換えて「トラウマ・サバイバー」の語を用いると宣言しているが、加藤は「どのような語を用いるにせよ、それが語られる議論の水準に敏感でない限り、同じ問題が繰り返されることになるだろう」と述べている{{sfn|加藤|1998}}。

アダルトチルドレンという概念は、本来は自己を認識し語るための実践上のツール、自分自身への理解を深めるための自覚用語であったが、客観的に定義できる概念のように扱われたり、他者のレッテル張りにも使われたりするなど、その語られ方には混乱が見られた{{sfn|加藤|1998}}<ref name="展開"/>。茨城大学の[[加藤篤志]]は、アダルトチルドレンに肯定的な雑誌記事でも、アダルトチルドレンが主観的なものか客観的に定義しうるものか論理水準があいまいなものがあり、「ACは病名でもなければレッテルでもない」という主張を繰り返した斎藤学や信田さよ子といった専門家の言説の中にも、「アダルト・チルドレンと自己を規定する」ことと「アダルト・チルドレンであることを発見する」ことの混同がときどき見られると指摘している{{sfn|加藤|1998}}。斎藤は1998年に「『悩んでいる人が手に入れやすい書籍を』と言われ、大手から出版したのが間違いだったかも。万単位に売れたときの影響まで予想できなかった」と述べ、誤解が蔓延したアダルトチルドレンに換えて「トラウマ・サバイバー」の語を用いると宣言しているが、加藤は「どのような語を用いるにせよ、それが語られる議論の水準に敏感でない限り、同じ問題が繰り返されることになるだろう」と述べている{{sfn|加藤|1998}}。



アダルトチルドレン批判では、こうした混同がもたらす理論的あるいは実践的な困難が指摘されることが多かった{{sfn|加藤|1998}}。医療関係者やマスコミ、知識人が批判を展開し、「何でも親のせいにするな」「流行だから名乗るのか」というようなAC概念をよく知らずにされたものから、[[機能不全家族]]の尺度をはかる指標がないなどの[[根拠に基づく医療|エビデンスベイスド]]に関するものまで批判は多岐にわたった<ref name="展開"/>。

アダルトチルドレン批判では、こうした混同がもたらす理論的あるいは実践的な困難が指摘されることが多かった{{sfn|加藤|1998}}。医療関係者やマスコミ、知識人が批判を展開し、「何でも親のせいにするな」「流行だから名乗るのか」というようなAC概念をよく知らずにされたものから、[[機能不全家族]]の尺度をはかる指標がないなどの[[根拠に基づく医療|エビデンスベイスド]]に関するものまで批判は多岐にわたった<ref name="展開"/>。

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== 脚注 ==

== 脚注 ==

{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===

=== 注釈 ===

{{Reflist|group="注釈"}}

{{Reflist|group="注釈"}}

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*{{Cite book |和書 |last= |first= |author=斎藤学 |authorlink= |coauthors= |translator= |year= 1998|title=インナーマザーは支配する: 侵入する「お母さん」は危ない|publisher=新講社 |page= |id= |isbn= |quote=|ref={{SfnRef|斎藤|1998}} }}

*{{Cite book |和書 |last= |first= |author=斎藤学 |authorlink= |coauthors= |translator= |year= 1998|title=インナーマザーは支配する: 侵入する「お母さん」は危ない|publisher=新講社 |page= |id= |isbn= |quote=|ref={{SfnRef|斎藤|1998}} }}

*{{Cite journal |和書|date=1998|author=柴田啓文|title=<論説>アダルト・チルドレンをめぐる諸概念の検討|url=|format=pdf|journal=四日市大学論集|volume=11|issue=|pages=137-149|naid=110000480841|publisher=四日市大学|ref={{SfnRef|柴田|1998}}}}

*{{Cite journal |和書|date=1998|author=柴田啓文|title=<論説>アダルト・チルドレンをめぐる諸概念の検討|url=|format=pdf|journal=四日市大学論集|volume=11|issue=|pages=137-149|naid=110000480841|publisher=四日市大学|ref={{SfnRef|柴田|1998}}}}

*{{Cite journal |和書|date=1998|author=加藤篤志|title=アダルト・チルドレンの語られ方-雑誌記事の分析より-|url=http://www.geocities.co.jp/Berkeley/3653/archive/kato01.html|format=|journal=茨城大学人文学部紀要 コミュニケーション学科論集|volume=4|issue=|pages=165-180|naid=|publisher=茨城大学|ref={{SfnRef|加藤|1998}}}}

*{{Cite journal |和書|date=1998|author=加藤篤志|title=アダルト・チルドレンの語られ方-雑誌記事の分析より-|url=https://web.archive.org/web/20010312171126/http://www.geocities.co.jp/Berkeley/3653/archive/kato01.html|format=|journal=茨城大学人文学部紀要 コミュニケーション学科論集|volume=4|issue=|pages=165-180|naid=|publisher=茨城大学|ref={{SfnRef|加藤|1998}}}}

*{{Cite book |和書 |last= |first= |author=長谷川博一 |authorlink= |coauthors= |translator= |year= 1999|title=たましいの誕生日-迷えるインナーチャイルドの生きなおしに寄り添う|publisher=日本評論社 |page= |id= |isbn= |quote=|ref={{SfnRef|長谷川|1999}} }}

*{{Cite book |和書 |last= |first= |author=長谷川博一 |authorlink= |coauthors= |translator= |year= 1999|title=たましいの誕生日-迷えるインナーチャイルドの生きなおしに寄り添う|publisher=日本評論社 |page= |id= |isbn= |quote=|ref={{SfnRef|長谷川|1999}} }}

*{{Cite journal |和書|date=2002|author= 磯野理香|title=大島弓子少女マンガ論「ダイエット」に描かれたアダルト・チルドレン|url=|format=pdf|journal=梅花児童文学|volume=10|issue=|pages=135-149|naid=110000964280|publisher=梅花女子大学|ref={{SfnRef|磯野|2002}}}}

*{{Cite journal |和書|date=2002|author= 磯野理香|title=大島弓子少女マンガ論「ダイエット」に描かれたアダルト・チルドレン|url=|format=pdf|journal=梅花児童文学|volume=10|issue=|pages=135-149|naid=110000964280|publisher=梅花女子大学|ref={{SfnRef|磯野|2002}}}}

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== 関連項目 ==

== 関連項目 ==

<!-- {{Commonscat|Alcoholism in family systems}} -->

<!-- {{Commonscat|Alcoholism in family systems}} -->

* [[強化]]

* [[愛着障害]]

* [[パーソナリティ障害]]

* [[発達障害]]

* [[学習性無力感]]

* [[学習性無力感]]

* [[環境感受性]]

* [[:en:Adult Children of Alcoholics|Adult Children of Alcoholics]]:アルコール問題家庭とその他の機能不全家族で育った人のための支援組織

* [[:en:Adult Children of Alcoholics|Adult Children of Alcoholics]] - アルコール問題家庭とその他の機能不全家族で育った人のための支援組織

* [[スピリチュアリティ]]

* [[強化]] (行動主義心理学)

* [[生命倫理]]

* [[新世紀エヴァンゲリオン]] - 機能不全家族で育った主人公の物語

* [[永遠の仔]]

* [[8050問題]]



== 外部リンク ==

== 外部リンク ==

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* [http://www.acoda.org/ Adult Children of Dysfunctional Families Anonymous(ACODA)]

* [http://www.acoda.org/ Adult Children of Dysfunctional Families Anonymous(ACODA)]

* [http://www.al-anon.or.jp/ac/ アラノン・アダルトチルドレン(アラノン家族グループ)]

* [http://www.al-anon.or.jp/ac/ アラノン・アダルトチルドレン(アラノン家族グループ)]

*[https://sites.google.com/site/acoajpn/home アダルトチルドレン・オブ・アルコホーリックス・ジャパン]

* [https://sites.google.com/site/acoajpn/home アダルトチルドレン・オブ・アルコホーリックス・ジャパン]

* [https://web.archive.org/web/19981202063904/http://www.surfline.ne.jp/jojo/ アダルトチルドレンネットワーク]



{{Normdaten}}

{{Normdaten}}

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[[Category:家族]]

[[Category:家族]]

[[Category:通俗心理学]]

[[Category:通俗心理学]]

[[Category:貧困]]

[[Category:アルコール乱用]]

[[Category:アルコール乱用]]


2024年6月7日 (金) 12:14時点における版


: adult children

[1][2]adult children of alcoholicsACOAACA[1]

adult children of dysfunctional familyACOD[3]

AC[4][5][6]使[ 1][6][7]

ACOAACOD

1751


1970使

[8][8]

[8]ACOA[8]


ACODACOA[8]

[9][10]


19891995PTSD[5][9][11][12]

[9][11]1996[13][]2014AC[14]

使使[15][11][6]ACACAC[1][5][16][17]

[17]=[18]1990[17]調[19][20]

[21]=[18][18][18][22][23][18]

[22][22]

19983040[24]Adult Children[16][24][6]

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[25]


R. Margaret CorkThe Forgotten Children: A Study of Children with Alcoholic Parents調1969使[3]

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1981It Will Never Happen to Me! Children of Alcoholics: As Youngsters - Adolescents - Adults1982G. Adult Children of Alcoholics1985W.The Adult Children of Alcoholics Syndrome[3]1980[3]

1980[3]ACOAACOD[3]1980[3]


1975[9]24[9]

1989西[]1981[3]

1994Adult children19951990[27]西[28][29]1996 [13][ 2]宿[30] 西10[31][12]1997西[32]1999[33][34]

[35]調[35][ 3]

AC movement[16]199719961997使[36]19992000[36]

2002使[31][31]


ACOA


1982ACOAACOA4[15]W.6[37][5][38]



[38]



[38]



[38]



[38]



[38]



[38]

6ACOAACOD[38]

ACOD


[ 4]

































[15]


[5][ 5]

[5][5]2007Woititz 沿179調[39]AC[39][39][39][39]

[40]11調[40]


[41]使[31][25][41][41][41]

[41]調[41]


鹿[42]

[42]


[43]


2001JACAASKAKK[44][45][46]

[45]2[45][43]

調[45]


[15]

[47]

3[48]

(一)

(二)

(三)

[48][48][48]




[48]

AA12[48]12===

[49][50][25]

[51]

(一)[51][52]

(二)[51]

(三)[51]

(四)[51]

(五)[51]

[51]使[51][51]


[31][53]


調[41][41]


使[12][16]AC[12]1998[12]

[12]AC[16]

AC[16]宿[54]

脚注

注釈



(一)^ 

(二)^   1992[]

(三)^ , 2003

(四)^ 使, 1999

(五)^ 

出典

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: 1998 

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 41998165-180 

-1999 

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2002 

2003

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